ライターになる前は何をしていましたか?

ライターになる前は何をしていましたか?

工務店の営業や施工管理をしていました。4年間勤めましたが、業務内容のハードさや建築への興味のなさから、モチベーションを見失っていたことが転職のきっかけです。

転職時は別の会社で働こうと思ったのですが、会社との関係性を構築できず3か月で退職。そのあと1年ほど仕事を転々としていました。

ライターをやろうと思ったきっかけはなんですか?

ライターをやろうと思ったきっかけはなんですか?

仕事がうまくいかず、精神科で軽度の自閉症という診断を受けたことがきっかけです(診断書はもらっていないため、正式なものではありません)。

軽度の自閉症という診断を受けて、「動揺するとミスが増えてしまう自分」や、「やりたくない指示は業務に支障が出ても、なお手が遅くなる自分」など、自分では解決しにくい課題や欠点があることに気づきました。

そのことをきっかけに「自分で仕事内容を決められる」仕事として選んだのが、個人事業主のWebライターとして働くことでした。

仕事をしてみてどうだったか

仕事をしてみてどうだったか

最初の仕事はクラウドソーシングで見つけた案件で、1,000文字200円の仕事だったと思います。当時は作業環境を自宅で整えることができず、Wi-Fi環境の整った喫茶店で作業していたものの、全然手が進みませんでした。

終わってみたら時給100円とか200円とかで「何やっているんだろう」と暗い気持ちになって心が折れかかったことは覚えています。生活が成り立つほどの金額ではなかったため、引越しのアルバイトと兼業しながら仕事をしていました。

どうやってスキルを身につけましたか?

Webライターの講座を受けたこともありますが、実践で得た学びもたくさんあります。学びの中でも大きかったものが、PREP法でした。PREP法は簡単にいうと、結論を先に伝え、理由、具体例を出して、もう一度結論を伝えるという文章の型のことです。

文章の構造を何となくで考えていましたが、文章の流れを作りやすくなって、記事の執筆スピードも質もグッと上がったと思います。

クライアントからフィードバックをもらいながら少しずつ成長し、構成の作り方やWordPressへの入稿方法、画像の作り方なども少しずつ身につけていきました。

ライターになってよかったことは

ライターになってよかったことは

ライターをしてよかったと思えるのは、人間関係のストレスが限りなく少なくなったことです。

会社員の仕事はチームで作業することも多いため、人間関係が良好であることは働きやすさに大きく影響します。しかし、私は人よりも苦手なことが多く、人から指摘を受けたことに動揺し、ミスを増やすという負のスパイラルを作りやすいことなどから、人間関係構築に失敗することが少なくありませんでした。

一人で作業する場合は、人からの影響を受けにくく、気持ちが動揺した際に、自分が心落ち着くまで休めるなどのように、「自分にとって無理のない働き方」を構築しやすかったです。

実家の母が急きょ体調が悪くなったときに、付き添いができるなど、自分の都合さえ調整できれば、柔軟に行動しやすいことも大きかったと思います。

個人事業主になってから、猫も飼い始めました。たまに邪魔されることもありますが、心の癒しになっています。

また、自分がやってみたいことをやりやすい環境が整っていることもよかったことです。以前は「農作業をしてみたい」という気持ちがあったことから、数年間田んぼでお米を作ることに携わっていました。

すごく大変だったので、今はやめてしまったのですが、米農家さんへの感謝の気持ちを今までよりグッと強く思えるようになりました。

ライターになって苦労したことは?

ライターになって苦労したことは?

自分の間違いを指摘する人がいなかったことです。先ほどと逆の話になりますが、人とやりとりして仕事をするのは苦手でも、最低限のやりとりは避けられません。

Webライターの仕事はやりとりする人は限られるし、仕事の相手も選べるのは、ライターという仕事の長所です。ただし、それは言葉にすると当たり前のことですが、「相手も仕事相手を選べる」ということでもあります。

人と接する機会が少なくなる中で、いつの間にか「文字単価」や「仕事のしやすさ」だけを考え、「相手が求める記事を書く」という意識が薄れて傲慢になっていました。自分がそのような状態になっていることに自分だけでは気づけないこともあります。

生活がかかっているため、生産性や効率はもちろん大切です。しかし、相手の要望を確認する、納期を守る、わからないことを丁寧に確認するなど、「目の前の仕事」に真摯に向き合うことも大切だと気づかされました。

「自分が当たり前にできていると思っていたことが、できていなかった」と気づけることもこの仕事のよいところかもしれませんね。

これからライターになりたい人に伝えたいことは?

これからライターになりたい人に伝えたいことは?

ライターという仕事は、自分のペースで仕事をしやすく、「他人のペースに巻き込まれるのが苦手」という人にはおすすめしやすい仕事です。

個人事業主という働き方は、仕事の責任が自分にのしかかって苦しくなることもあるかもしれませんが、「一人で何とかしなければいけない」ということではありません

相談できる環境を整えて、困ったときに助けてくれる関係性を構築できれば、無理せずに働ける環境を作りやすくなります。

「人とペースを合わせて働くことに苦手意識がある」という方や、「自分のペースで働きたい」という方に、Webライターという働き方はおすすめです。

この記事を書いたライター

執筆者

城裕介

産業カウンセラーを目指し勉強中のフリーランスのWebライター。会社員時代はうまく周囲と関係を築けずに思い悩む日々を過ごしてきました。ここまでの経験を活かして、仕事の悩みを乗り越えるお手伝いがしたいと思っています。最近は登山とサウナ...

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