体験談が仕事に!?ライターを始めたきっかけ
結婚式レポートのライター募集は、特別なスキルを求められるものではなく「自身の結婚式について記事を書ける人」と、SNSで広く募集していました。元々私はSNSで体験談を発信していたため、より多くの人に体験談をシェアできたら良いなという軽い気持ちで応募。振り返ると、記事の構成や文末表現はめちゃくちゃで、恥ずかしいほどです…。
執筆内容は、結婚式の流れやコンセプト、当日のエピソードなどを3,000文字程度でまとめるというもの。依頼内容はとてもシンプルで、自分の結婚式をもとに書けば良いので、内容に困ることもありませんでした。
伸びていく閲覧数とプレッシャー
1記事目は「自分の体験談を文章にすれば良いだけだから簡単だ!」と思って取り掛かりました。勢い余って1日で書き上げた原稿は、構成や文章などを担当編集者さんにほとんど修正されることなく公開。自分の書いた記事がネット上に掲載されているのを見て、達成感と優越感でいっぱいになったのを覚えています。
数日後、公開された記事の閲覧数を確認すると、たった数日で5,000ビューを集めていたのです。5,000回も表示されたという数字に驚くとともに、嬉しさでいっぱいに。多くの人が読んでくれたと実感し、ライターとしてのモチベーションにもつながりました。
しかし、同時に大きなプレッシャーも感じることになります。
初めての記事が好調だったため、次もより良い記事を書かなくては…というプレッシャーも増していきます。どんな人が私の記事を読むのか、どうしたら読み手に満足してもらえるだろうか、と執筆時に不安が頭をよぎりました。
2本目以降の記事では、ライターとして構成や表現に悩み、執筆時間も増加。「より良い文章を届けたい」と思うほど、手が止まってしまうことも少なくありませんでした。
このプレッシャーがあったからこそ、ライターとしての責任感が芽生えたと感じています。
努力次第で伸び代は変えられる
体験談執筆の仕事は、1記事約3,000文字で1,500円。2記事目以降も同様の単価で、文字数が増えようと報酬に変わりはありません。
当初は文章を書くことが仕事になるだけで十分と感じていたため、単価に疑問をもつことはありませんでした。しかし、執筆を続けるうちに時間や労力と報酬のバランスが取れていないと気づきます。
スキル次第で単価をあげるという制度ではなかったため、まずは構成を整えて執筆するよう心がけました。時間を管理し、1記事にかかる時間を短縮することで、執筆記事数を増やしました。
さらに、書店でライティングの基礎がわかる本を購入し、独学でWebライティングの基本を学びました。同時に、低単価でもディレクターからの指導が受けられる案件に複数応募。数をこなすことで、効率良く執筆するスキルも身につけました。その結果、高単価なSEO記事の執筆を任されたのです。
スキルを磨くことで担当編集者さんからの信頼も高まり、新たな分野に挑戦でき、結果的に報酬も上がっていきました。
ライターとしてこれから仕事を始める人に伝えたいこと
ライター初仕事から学んだ以下2つのマインドは、今でも大切にしています。
- 読んでいる人を想像する
- 時間と報酬のバランスを意識する
まず、ライターとして1番大事にしているマインドは「読んでいる人を想像する」です。
初仕事が体験談だったため、当初はただ文章を書けば良いと考えていました。しかし、実際に記事が公開されると、自分の書いた記事が誰かに影響を与えていることに気づきました。
ですから、ライターとして初仕事に臨む場合、読んでいる人がどんな情報を必要としているのか、どうすればわかりやすく伝えられるかを考えて挑んで欲しいと思います。
次に、「時間と報酬のバランスを意識する」ことも大切です。初仕事は単価の低い案件に応募する人も多いでしょう。実績がないと、どうしても単価が低くなりがちで、私と同様に単価にこだわらない人も少なからずいます。
しかし、時間と労力を考えると報酬が見合っていないことに後々悩んでしまう場合も。初仕事であっても、時間と報酬のバランスを意識するのは重要だと思います。
もちろん単価の低い案件をこなし、スキルを身につけることも大切です。単価の低い案件を足がかりにしてスキルアップをし、次第に高単価な案件へとステップアップする方法も良いでしょう。
初仕事の時から執筆にかかる時間と報酬のバランスを意識すると、目標設定もしやすいです。
例えば、報酬1,500円の記事を5時間かけて執筆した場合、時給換算すると1時間あたり300円です。こうすると、どの程度のスピードで執筆して、どのくらいの単価を目指すのかがわかりやすくなりますよね。
自分のスキルに見合った報酬を得られるよう学ぶことで、ライターとしても成長できるでしょう。
初仕事でも立派なライター!
私は初仕事が体験談だったということもあり、ライターとしての自覚がほとんどありませんでした。自分が書いた記事に本当に価値があるのかと不安に思っていましたが、多くの人に読んでもらえているとわかった時、ようやくライターとしての自覚が芽生えました。
初仕事が体験談やどんなに簡単な案件でも、読む人にとっては大事な情報です。読んだ人が情報を得て、役立ったと感じる記事を書いているなら、それは立派なライターの仕事なのです。
これから初仕事に挑もうとしている人は、ライターとしての仕事を自信をもって評価してもらえるよう、日々の学びを大事にしてほしいと思います。
Mojiギルド内では、多くのライターさんの初仕事を見ることができます。先輩ライターさんたちの経験談はもちろん、この記事がライターとして第一歩を踏み出す時の後押しになるといいなと思っています。
この記事を書いたライター
asaco
目指すは子育て中でも輝くライター。診療放射線技師として総合病院や健診施設で約6年勤務。「誰かの役に立ちたい」という想いで医療系記事の執筆をきっかけに、さまざまなジャンルの記事を執筆しました。読者にとってわかりやすく、多くの方の目...