急に舞い込んだ「初めての仕事」

急に舞い込んだ「初めての仕事」

初めての仕事ですが、突然舞い込んできました。勤務先がオウンドメディアを立ち上げ、記事を執筆することになったからです。

副業とは異なる形態ですが、今までの営業職とは畑違いの仕事でした。

ライティングの内容は、企業の経営者に、事業承継に関する経営判断についてインタビューし、記事化するものです。

経営者の想いや経営課題、今後の展望などをうかがいながらストーリーを組み立て、自社サービスを活用するメリットもさらっと書かなければなりません。

なかなか筆が進まず、完成した原稿も、編集担当から赤ペンでの修正がたくさん入る状況でした。

ストップウォッチを手元に執筆しましたが、思っていた以上に時間がかかりました。時給換算すると文字単価は実質0.1円で、唖然としたことを今も鮮明に覚えています。

しかし自らのアウトプットが、市場ではどのように評価されるのかを知り得たことは収穫でした。お金を払ってライタースクールに通うのではなく、実践から学べる貴重な機会になりました。

ライティングがうまくいく秘訣とは?

ライティングがうまくいく秘訣とは?

初めての仕事を経て、大きな変化がありました。それは、「読者の顔を思い浮かべながら、仕事をする」ことです。

ライティングは、自分が伝えたい内容に偏りがちです。しかし、読み手が知りたいことを書かなければ、独りよがりの文章になってしまいます

特に、インタビュー記事の執筆には注意が必要です。取材先の想いや価値観には触れやすい一方で、読者から対面でアドバイスをいただける機会は少ないものです。提供側の理屈で、文章を書いてはいけないと実感しました。

また、読者に読んでいただくには、まず目に留まる必要があります。簡潔かつ、興味を惹くタイトル・見出しづくりを意識することを心がけるようになりました。レポートや日誌のように、無味乾燥とした表題では、せっかくの文章も他の記事に埋もれてしまいます。

さらに、ライティング前に構成を考えて、インタビュー段階で、取材先から何を引き出すかを逆算するようになりました。

そして、インタビューとライティングを段階ごとに分解し、「何を改善すべきか」の振返りを徹底するようにもなりました。

もう1つ、ライティング上達の秘訣として、私が実践している訓練方法があります。

それは、「書き手が何を伝えようとしていたか」を想像することです。皆さんも普段雑誌やオンライン記事を読まれる際に、「書き手が何を伝えようとしていたか」を想像されてはいかがでしょうか。

それがもし、惹かれる内容であれば、文面の特徴を抽出し、何が面白かったかをメモしてみましょう。

これらを繰り返すことで、今後のライティングが劇的に変わるはずです。「書き手の意図を汲んで読む。読み手の気持ちになって書く」ことの繰り返しを実践するのです。

ライティングは、人と人との会話と同じく、書き手と読み手のコミュニケーションの場です。

忘れてはいけない3つのポイントとは?

忘れてはいけない3つのポイントとは?

ライティングの仕事を進めるうえで、絶対に忘れてはいけない3つのポイントがあります。

1つ目は、「質より量」を意識することです。

どんなライターも、最初は皆、初心者です。慣れない仕事、低い単価の仕事なども躊躇せずに、まずは経験されることをおすすめします。

案件によっては、大量の応募があります。尻込みせずに、たくさん応募し、受注に結びつけましょう。

そして、発注側からの加筆・修正依頼にも丁寧に対応し、経験を積まなければなりません。

そうしたことを繰り返していくうちに、気がつけば、質も伴うようになるはずです。

2つ目は、「安心感・安定感」を意識することです。発注側は、意図に沿った記事が納品されるか、常に気にされています。

まず、レギュレーションの遵守を忘れてはなりません。指定する文字数に合っているか、誤字や脱字がないか、納期に間に合っているか、細心の注意を払いましょう。

また、発注者の意図がつかみかねる場合は、独りで判断することをせずに、早めに質問・相談するようにしましょう。もちろん、ご自身で調べればわかる内容の質問は控えましょう。

発注者側との小まめなコミュニケーションで、すれ違いが起きないようにすることが重要です。

3つ目は、「自己の成長につながるか」を意識することです。

ライティングの件数が増えてくると、デビューの時に抱いていた高揚感が薄れてきます。この時に、機械的な仕事に陥らないよう注意が必要です。

文字単価ばかり気にするようになり、執筆へのモチベーションが大きく下がります。私の友人も、このスランプに陥ってしまい、ライター業が長続きしませんでした。

どんな仕事も自らのスキルアップの好機と捉えて、熱意を込めて、1つ1つの文面にこだわっていくべきです。

また常に、新しい分野や、新しい媒体で実績を作り、軌跡を残していくことも大切です。

これらにより、ライターとしてのブランディングを確立できると思います。

この記事にたどり着いたあなたへ

この記事にたどり着いたあなたへ

この記事をお読みのあなたは、ライターとして成功される方ではないでしょうか。

怪しい広告の表現のように思われたかもしれません。

しかし間違いなく言えることは、Mojiギルドのページを見て、「ライターの初仕事」の記事を最後まで読まれているという事実です。

自らアンテナを張って、ライター業に強い関心を持って、情報収集されているのです。

今の行動力で、根気強く、複数の案件に応募されれば、道が開けるはずです。ライターとして、アウトプットを重ねれば、日常における情報のインプット方法も磨かれてきます。

絶対にライターとして成功するのだ、とご自身に言い聞かせて、初めの一歩を踏み出されてはいかがでしょうか

この記事を書いたライター

執筆者

ひっこし太郎

人生で、計14回の引越しを経験。全国を駆け巡り、地方創生に目覚める。現在は議員の傍ら、ライターとして活動。これまで、証券営業、M&Aコンサル、セミナー講師など「話す」仕事が多かったため、「書く」仕事に挑戦中!得意ジャンルは、金融、...

詳細を見る

同じシリーズの記事を読む

タグ