SEOライターから始まり取材ライターへ

私のライターとしての初仕事は、「障害のある方向けの転職」をテーマにしたブログ記事の執筆です。そこでSEOの基礎やWordPress入稿などのライターの仕事に必要な知識を学び、同時に書く楽しさも知りました。
それから、障害者施設のコラム記事を執筆するライターチームに所属したり、クラウドソーシングで仕事を受注したりしながら、少しずつキャリアを積んできました。
しかし、世の中にはAIが参入し、SEO記事しか書けないライターは淘汰されると言われるように。当時の私は、SEO記事の執筆経験しかなく、しかも限られたジャンルの案件しか経験していなかったため、不安は募るばかりでした。
そんな折、地方創生をテーマにしたメディアにライターとして参加することになり、店舗取材を経験します。取材して記事を執筆する中には、SEO記事とはまた違った面白さがありました。
取材を通してお話を伺うと、それぞれに「想い」があり、「ドラマ」があり、「人生」があることがわかり、そこに深い感銘を受けたのです。
これからは取材にも力を入れていきたいと考えた私は、インタビュー講座を受講する決心をします。2024年7月に、運よく所属しているオンラインコミュニティでインタビュー講座を開催するとの知らせを見かけたので、意を決して申し込みました。
また、ライターのキャリアをどう積んでいけばいいのかにも迷いがあり、8月からは別のライター講座も受講して、講師のコンサルを受けながら自分がやりたい方向性を探すことにしました。
これからどんなライターになりたい?

講座を受講する中で、講師とのやりとりや同じ受講生との交流を通じて、ライターの仕事は幅広いこと、キャリアの積み方は人それぞれであることを知りました。
例えば、ライターの仕事には、SEO記事の執筆だけでなく、YouTubeの台本作成、LP制作やメルマガ作成といったものもあります。
また、Webライターと言えばSEO記事という印象があったのですが、YouTube台本をメインに活躍する方やインタビューライターとして活躍している方、一人でさまざまなジャンルの仕事をこなす方にも出会いました。
ライターと交流が生まれ視野が広がった私は、「私も私なりにキャリアを積んでいけばいいのだ」と考えるようになりました。
そんな私が描き始めた未来についてお話したいと思います。
福祉×教育の特化ライターとして活躍したい
現在の私は、ライターとして福祉・教育を中心に執筆しています。
今までに障害福祉や教育ジャンルのSEO記事やコラム記事を多く執筆してきました。
特化ライターといえば、医療や介護、美容などの分野で活躍している方が多く、障害福祉や教育に特化しているライターはあまり見かけません。それは、現場を知るライターの数自体が少ないからだと思います。
私自身、特別支援学校の教員としての経験こそあるものの、「福祉」といっても介護などの現場経験はなく、「教育」といっても教科指導や受験にはあまり関係してきていません。そんな自分の経歴は、特化ライターになるには「中途半端なのでは?」と感じていました。
転機となったのは、取材記事を執筆する機会をいただいたことです。
インタビュー講座での課題を含め、「知的障がいソフトボールチーム」や医療的ケア児向けのデイサービスを取材させていただきました。公開された記事を読んで喜んでもらえたり、自分が関わってきた分野について広く知っていただけたりしたことで、私自身もやりがいを感じられました。
インタビュー講座の講師からも「需要はあるからぜひがんばってください!」との温かい言葉をいただき、今後は、障害福祉分野や教育分野での取材記事も執筆していきたいと考えています。
Kindle編集者やブックライターへの憧れ
これから挑戦してみたいなと憧れているのは、ブックライターやKindle編集者として働くことです。どちらも私の大好きな「本」に関わる仕事です。
ブックライターは、本を書きたいと考えている方の代わりに原稿を執筆するライターです。
以前は、ゴーストライターと呼ばれて表に出ることがありませんでしたが、現在は、職業として認知されてきており、本に名前がクレジットされる機会も増えてきていると聞きます。
Kindle編集は、Amazonの電子書籍サービスであるKindleでの出版をサポートする仕事です。
原稿の執筆や編集、入稿作業など出版に必要な作業をお手伝いします。
まずは、自分でKindle出版を経験してみると流れもわかりサポートしやすくなると聞き、自分でも出版してみたいなと考えるようになりました。
本に携わる仕事に就くには、構成力、文章力、編集スキルなどさまざまな力が必要です。
憧れの仕事にたどり着けるように、目の前の仕事をしっかりこなしながら、必要なスキルを学んでいきたいです!!
これからも続けていきたい創作活動
これまでにも、高校時代には演劇部で脚本を書き、成人してからも、地元新聞に詩を投稿したり、脚本の書き方が学べるスクールに通ったりしてきました。
コンクールなどに応募していた時期もあり、運よく賞をいただいたこともありました。
今は、なかなか時間が取れずに脚本のスクールの方は中断したままですが、創作も好きなので講座への復帰も考えています。
その時は、コンクールの応募だけでなく、文学フリマなどのイベントにも出店してみたいです。
それからエッセイにも興味があります。瀬尾まいこさんや鴻上尚史さんなどのエッセイを読むのが好きなので、自分でも書いてみたいなと思うようになりました。
ずっと「書くこと」を楽しんで生きていきたい

「これからも書くことを楽しんでいきたい」というのが私の夢です。
私が通っていた脚本のスクールでいただいたノートには、数々の作家が残した名言がページ下に刻まれています。その中で私が好きな言葉は、脚本家森下佳子さんの言葉です。
「死なない限りはかすり傷 心の傷は飯のたね よい仕事です」
「どんなにつらいことや苦しいことがあっても、それが創作のタネになり無駄になることはない」というこの言葉がとても気に入りました。
脚本などの創作活動をしているときも感じていましたが、ライターになってもそれは変わらず、私は「書く仕事」にはどんな経歴・経験でも活かせると思っています。仕事での経験だけでなく、結婚生活も育児も介護もすべてネタになり執筆に役立つのがライターの醍醐味とも言えるかもしれません。
自分にとってつらく苦しい経験でも、「きっとこれがまた新しいネタになる!」と思えば少しだけ元気が出ます。多分、これまでのつらい出来事もこの言葉で乗り越えてきた気がします。
これからも、さまざまな経験をしながら、書くことを楽しみ人生も楽しめるライターでありたい。それが私の理想のライター像です。
この記事を書いたライター

さきのめぐみ
小学校で支援員をしながら副業でライターとしても活動中。フリーターから通信制大学に入学し教員免許を取得。特別支援学校の教員として働いていました。子どもの頃から書くことが好きで、現代詩やシナリオも書いています。人の心がほっとあたた...