ブログ記事の書き方の手順
ここでは、ブログで記事を書くためになにをしていくべきなのか、その手順について紹介していきます。まず、そもそもブログで記事を書き始めるためには、テーマや狙うべき検索キーワードを設定する必要があります。
以下の流れは前提としてテーマやキーワードが決まっている状態を想定しています。
1. 競合サイトと関連キーワードをリサーチする
2. 記事のタイトルをつける
3. 見出し構成を作成する
4. リード文を書く
5. 本文を書く
6. WordPressなどCMSに入稿する
手順1〜3は実際に文章を書く前段階の作業です。記事で取り上げるテーマのユーザーニーズを把握し、伝えるべきことを明確にするために必要な作業です。
手順4〜5は実際のライティング作業です。リード文はコンテンツ全体の要約となるため、作成することで書く内容や結論を把握できるので最初に書き始めることをおすすめします。
手順6はブログ記事を公開するための作業です。
「記事を書く」と単純に言っても、これだけの作業が必要になってきます。ただ闇雲に書くのではなく、手順を知り、目的を持って記事を制作するようにしましょう。
ブログ記事の書き方の基本【SEOにも重要】
ここからはブログ記事の書き方の基本についてまとめて紹介します。文章自体の書き方としてのポイントはもちろん、SEOの観点からも重要なポイントとなるので、ぜひご確認ください。
読者の本質的なニーズ(悩み・疑問・課題)を解決する
ブログ記事内に読者の流入を促すためには、コンテンツの内容が読者のニーズに合っているものでなければいけません。読者はなにかしらの目的を持って記事を探しており、そのニーズと合致していなければ、流入しても広告をクリックすることはありません。
読者のニーズの調べ方は様々な方法がありますが、実践しやすい方法として、先に上げた手順にもある、競合の調査や関連キーワードなどから推察することができます。
読者のニーズに沿った文章は、SEOの評価基準でも大きな割合を占めているのでSEOの観点からも実現させるべきものです。
有益性・網羅性・独自性・専門性・読みやすさ(理解のしやすさ)を総合的に満たす
検索エンジンの評価基準として以下の内容が求められます。
・有益性:ユーザーにとって有益な情報が載っているか
・網羅性:必要な情報が抜けもれなく載っているか
・独自性:他のWebサイトにはないオリジナルの情報があるか
・専門性:専門家からの意見が載っているか
・読みやすさ:文章として読みやすいか
読みやすさは大前提として、有益性や網羅性はコンテンツの評価を上げるために重要です。
また、独自性や専門性などWebサイトの品質に関わるポイントも押さえておくことが大切です。専門性や独自性に当たる部分は、EEAT(「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」)と呼ばれ、Google公式の検索品質評価ガイドラインで定義されています。
なるべく全てのポイントを抑えておきましょう。
これらを満たすことが読者のニーズを満たすことにもつながります。
テーマ・キーワードに対して適切なタイトル・見出し構成・本文を作成する
テーマ・キーワードと内容の整合性も重要です。特にタイトルは検索流入を伸ばすためにも非常に大きな意味を持ちます。
コンテンツとしてなにを伝える記事なのか、読者の潜在的なニーズを触発するようなタイトルにしましょう。
そして、潜在的なニーズを満たすためにはどんな情報が必要なのか、上に上げたポイントも参考に見出し構成を作成します。あとは、見出しの流れに沿って、情報の飛躍や、前後の情報の整合性が取れるように本文を書いていきます。よい文章の書き方については別記事もご参照ください。
ブログ記事の本文の書き方10のポイント
ここではWebライティングで、実際に文章を書く際の書き方のポイントについて紹介します。Web媒体の特性を意識したときに役立つテクニックとなっているので、ぜひ参考にしてください。
ブログ記事の書き方1. 結論ファーストで展開する
Web媒体の場合、上から下へとスクロールしていくため、書く順番が非常に重要です。
そのため、文章はまず結論から書き始めることを意識しましょう。
リード文など、コンテンツ全体の出だしはもちろんですが、Webコンテンツの場合、目次からその見出しにアンカーリンクで移動できるようになっている場合もあるので、各見出しの出だしは必ずその見出しの答えを先に提示するようにしましょう。
ブログ記事の書き方2. 一文は短く簡潔に書く
文章は句点によって区切られます。この一文はできるだけ短く簡潔にまとめるようにしましょう。読み手も句点をひとつの文章の区切りとしているため、読点でいつまでも長々と続いていると、伝えたいことがなんだったのかがわからなくなってしまいます。
例えば、以下のような文章をスムーズに理解できるでしょうか?
ブログ記事の書き方3. 一文一義を心がける
一文一義とは一つの文章に盛り込む情報は一つに絞るという意味です。句点で区切られる文章の中に、いくつもの情報を盛り込もうとすると文章自体が長くなって読みづらくなります。また、文章中に情報が複数あると、読者は混乱して正しく情報を受け取れなくなります。
文章を書き上げた際は、もっと短く分解できないかを常に確認するようにしましょう。
ブログ記事の書き方4. 冗長表現を避ける
結論を先に提示することが求められることからも分かるとおり、Webコンテンツの場合、素早く情報を手に入れられることが重視されます。そのため、文章自体も簡潔に短く表現することが大切です。
コンテンツ内容にもよりますが、修飾語や接続詞は結論を遠ざける無駄な要素になりえます。特に情報提供型のコンテンツでは本質的な情報以外の無駄は極力省くようにしましょう。
ブログ記事の書き方5. あいまいな表現にしない
あいまいな表現とは、事実を明確に伝えず、解釈が読み手に委ねられてしまうような文章を指します。例えば、「1日3,000個を売り上げる店舗」と表現するのと「非常に売上成績のよい店舗」と表現するのとでは、読み手の印象は変わってしまいます。
非常に売上成績のよい店舗では、どこに比較して売上がよいのか、売上が支店の中で何番目なのかもわからないため、人によっては3000個を売り上げる店舗よりもよい印象を持つ人も悪い印象を持つ人も出てきます。
ブログ記事の書き方6. 表記揺れを避ける
表記揺れとは、単語の表現方法を統一させたり、漢字を使うか開くかを統一させる、などコンテンツ内での表現が整っていない状態を指します。具体的にいえば「果物」と「フルーツ」という表現が混在している状態です。
ある見出しでは「果物」で、次の見出しでは「フルーツ」と表記されていると、同じものを表しているのではなく、なにか意図があるのかと考えてしまいませんか?
このようにユーザーに余計な混乱を与えてしまうので、表記統一は徹底しましょう。
ブログ記事の書き方7. 句読点を適切な位置に打つ
句読点の打つ位置を間違えてしまうと、リズムが乱れたり、別の意味になる場合があるので注意が必要です。例えば以下のような場合、読点の位置が非常に重要です。
私は、涙をこらえながら出発する友人を見送った。
私は涙をこらえながら、出発する友人を見送った。
読点の打つ位置によって、涙をこらえているのがどちらになるかが変わってきます。読み手を混乱させないよう、適切な位置に読点を打つようにしましょう。
適切な読点を打つためには音読をしてみることがおすすめです。
ブログ記事の書き方8. 指示語は削る
指示語とは、あれ・それ・これ、など、あるものの代替表現に用いられる言葉で、文章中に同じ言葉を連続しないように用いられるものです。しかし、多様されすぎるとなにを表しているのかがわかりにくくなる場合もあります。
指示語はなくても成立する、あるいは表現を変えれば省いて問題のない文章です。また、一つの話題の中で複数の指示語が入っていると、どの指示語がなにを表すのか迷う部分も出てきます。
このように指示語の使い方には注意が必要です。削る、あるいは具体的な言葉に変換することで、混乱を避けましょう。
ブログ記事の書き方9. 難しい言葉を使わない
日本語の場合は特に、同じ内容を表す言葉だとしても表現のバリエーションがたくさんあります。例えば、「増える」という表現だけでも「増加する」「増大する」「膨れ上がる」など、様々な言い方が考えられます。
表現を選ぶ際には、最も簡単で簡潔な表現を選ぶようにしましょう。また、専門用語や略語など、自分が知っている表現がすべての人に通用するのか、かならず確認しましょう。
ブログ記事の書き方10. 前提知識を省略しない
ターゲットを絞ったコンテンツ以外は、誰にでもわかるように情報を提供する必要があります。知識レベルの高い人に合わせるのではなく、なんの知識もない人が読んでわかる文章が理想です。特に書き手が内容に詳しい場合、知らず知らずのうちに自分の常識でテキストを書いてしまいがちです。知識のある人には読み取れても、知識がない人の場合、記載された結論に至るための情報がなく、話が飛んでいるような印象を受ける場合があります。
文章はもちろん、構成を考える際にも、次の見出しにいくための前提条件が抜けていないかをしっかり確認しましょう。
読まれるブログ記事の書き方3つのコツ
ここでは読まれるブログ記事を作るための書き方について紹介します。ブログ記事で収入を得るためには、流入を増やすだけではなく、読者のニーズを満たして満足してもらわなければクリックにはつながりません。読者の信頼感を得られる記事を書きましょう。
スマホでも読みやすいよう2〜3行で改行する
Webコンテンツの場合、紙媒体とは異なり、ユーザーによって閲覧環境が異なります。PCをはじめ、スマホやタブレットなどがあり、特に横幅の短いスマホでは文章が長くなると読みづらくなります。そのため、適宜改行を入れましょう。
文章の長さによっても変わってきますが、およそ3行に一度は改行したほうが読みやすくなると言われています。
適宜、図や表、箇条書きを用いて説明する
通常の句読点で区切られる文章のことを平文と言います。情報量が多い場合、平文で書いていくと一文が長くなり、冗長な表現になりがちです。
そのため、複数の情報を説明したいときには、箇条書きや表を用いることで簡潔に表すことができます。
箇条書きや表を用いることで、情報を一覧化できるため、読み手は視覚的に情報を理解できます。また、箇条書きや表を用いた分、平文のボリュームが減り、読みやすくなります。
根拠やデータ、具体例を含めて読者に疑問を与えない
情報を伝える場合、自分の意見を押し出しても読者の信頼感を得られません。なぜ、そのような事実があるのかを、根拠やデータなど客観的な事実を提示して、文章に説得力を持たせましょう。
また、具体的な事例など、紹介している情報が確かなものであることを示す具体例を入れると説得力が増すので、取り入れられる場合は必ず入れましょう。
SEOに効果的なブログ記事の書き方
タイトルや大見出しにはキーワードを含める
ブログ記事を書く場合、記事ごとに狙うべき検索キーワードを設定します。そのキーワードをタイトルや大見出しには必ず盛り込みましょう。
現在、キーワードの含有率はそれほど重視されなくなっていますが、盛り込むことで一定の効果があります。不必要に増やす必要はありませんが、大見出しとタイトルはキーワードを盛り込んだものにしましょう。
小見出しには関連キーワードを含める
キーワードのリサーチ方法に関連キーワードがあります。これは指定したキーワードと一緒に、ユーザーがよく検索している語句のことで、ユーザーが指定したキーワードでなにが知りたいのか、ニーズを把握する上で役立ちます。
こうした語句を小見出しに盛り込むことで、ボリュームは少ないがニーズの高いキーワードでもSEOの評価を上げることができます。
本文内に自然な範囲でキーワードを含める
最初に紹介した、タイトルと大見出しにキーワードを含めるほか、自然な範囲で本文中にもキーワードを盛り込んでいきましょう。これはSEOの評価を上げることはもちろん、指示語を減らすことで読者にとって読みやすい文章にする上でも重要です。
ただし、必要以上に盛り込んでしまうと、スパム判定を受けてしまう可能性もある他、読みづらくなるので、あくまで自然な範囲に留めましょう。
テーマ・キーワードに関する情報を十分に満たす内容にする
SEOの評価を上げるために、情報の網羅性は非常に重要です。そのため、テーマやキーワードに関する情報はできる限り抜けもれなく触れるようにしましょう。
伝えたい結論に一足飛びに触れてしまっても、読者は納得できません。結論を導くに足る前提条件を網羅することで、ユーザーの悩みや不安を解消する記事にすることができます。
ブログ記事の書き方が学べる本おすすめ3選
ここからはブログ記事の書き方が学べるおすすめの書籍について紹介します。ポイントやテクニックがまとまった勉強用の本は、記事を書くための知識を効率的に取得できます。ぜひ参考にしてください。
1.沈黙のWebライティング
Webマーケッター・ボーン片桐というエージェントが活躍するストーリーに沿って、Webライティングの知識、特にSEOライティングに関する知識を学んでいくことができます。
タイトル | 沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— アップデート・エディション |
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著者 | 松尾茂起 |
学べる内容 | Webライティング/SEOライティング/リライト etc. |
ページ数 | 640ページ |
出版社 | エムディエヌコーポレーション |
発行日 | 2022/4/22 |
価格(税込) | 2,310円 |
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2. ブログ歴17年のプロが教える売れる文章術 ブログライティングの教科書
ブロガーというプレイヤー自らが書き上げたものなので、実践的なテクニックを得られます。
タイトル | ブログ歴17年のプロが教える売れる文章術 ブログライティングの教科書 |
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著者 | 中島大介 |
学べる内容 | Webライティング/ブログ執筆ノウハウ/SEO対策 etc. |
ページ数 | 192ページ |
出版社 | 朝日新聞出版 |
発行日 | 2022/11/18 |
価格(税込) | 1,760円 |
Amazon販売ページ | ブログ歴17年のプロが教える売れる文章術 ブログライティングの教科書 |
3. マクサン式Webライティング実践スキル大全
タイトル | マクサン式Webライティング実践スキル大全 |
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著者 | マクリン(新井涼太) サンツォ(吉岡智将) |
学べる内容 | Webライティング/セールスライティング/見出しの作り方/ブログ運営スキル etc. |
ページ数 | 384ページ |
出版社 | 大和書房 |
発行日 | 2022/4/23 |
価格(税込) | 2,200円 |
Amazon販売ページ | マクサン式Webライティング実践スキル大全 |
【Q&A】ブログ記事の書き方について多い質問
以下では、ブログ記事について多い質問・疑問に回答します。
Q. ブログ記事に最適な文字数はある?
最適な文字数はテーマやキーワードによって変わってきます。
SEOの観点からも現在、ブログを含め、コンテンツの文字数が評価の対象になっているという情報はありません。しかし、情報の網羅性を高めることを考えるとある程度の文字数は必要になります。
狙っているキーワードで上位表示されている記事を参考に、文字数の目安を決めるとよいでしょう。
Q. ブログ記事のネタが思いつかない時の探し方は?
ブログ記事のネタを探す方法としては、SEOのキーワードリサーチや関連キーワードなどがある他、上位表示されているブログ記事を参考にする方法などがあります。
競合で紹介していて、自分のブログでは紹介していない記事などは作成することをおすすめします。テーマに沿ったニュースを調べることでトレンドを抑えることも可能です。
また、そもそもネタ切れを起こさないために、自分に強みや経験がある、もしくは興味があるテーマを選択するようにしましょう。
Q. ブログの記事作成を外注する場合の相場費用は?
ブログ記事に関わらず、Webコンテンツを外注する場合、費用はだいたい文字単価で決まることが多いです。単価の相場としては、0.5〜3円などです。専門的な内容を外注する場合はさらに費用が高額になります。
外注することでクオリティコントロールが難しくなる場合もありますが、きちんとしたライターの場合、SEO対策まで対応してくれる場合もあるので、利用してみるのもよいでしょう。ただし、SEOライティングを求める場合は、こちらも単価が上がるので収支のバランスをきちんと考えましょう。
ブログ記事の書き方は有名ブロガーを参考にするのもおすすめ
ここまでブログ記事の書き方やおすすめの書籍などについて紹介してきました。テクニックやポイントは読まれるブログにするために非常に重要なので、運営を続けるのであれば学習を続けていくことをおすすめします。
また、こうした情報収集を目的とした記事以外にも、人気のブログを見ることも大きな気付きを得られます。
他者のブログ記事はテクニックを、実際にブログの記事に落とし込んだ実例です。ぜひ閲覧してアイデアを活用していきましょう。
ブログ記事の書き方については下記の記事も参考になります。
ブログ記事の書き方まとめ!構成案の作成から具体的な流れについて解説|デジマケ
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
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