SEOライティングとは
SEOライティングとは、検索をかけた際、Webページ・コンテンツを上位表示させるためにSEOを意識したライティングのことです。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語で検索エンジン最適化と言われます。
様々なテクニックがありますが、基本的に検索エンジンはユーザーにとって有益なWebサイトを評価し、上位表示します。そのため、設定したキーワードを検索に使用するユーザーが何を求めているかを考えてライティングに落とし込むことが重要です。
検索結果で上位表示されれば、流入数やコンバージョンの増加が見込めるので、コンテンツ制作の上で非常に大切なテクニックとなっています。
SEOライティングのゴールは大きく2つ
SEOライティングの目指すゴールは、主に2つあります。それは検索エンジンに評価され、上位表示をされること、そして、そのためにユーザーにとって読むべき記事であること。
ここではこの2つのゴールについて紹介します。
SEOライティングの目的は上位表示のみ
SEOライティングの最終的な目的は、検索結果で上位表示をさせること。この目的はSEOライティングにとって唯一絶対の指標であり、ゴールです。
どれだけ面白い内容でも、どれだけ有益な情報がまとまっていても、検索結果に表示されなければ読んでもらうことはできません。そのため、SEOライティングの執筆者は、検索エンジンのアルゴリズムを理解し、評価されるポイントを抑えた上で、コンテンツを作成しなければいけません。
検索者が読むべきNo.1の記事（＝最も有益な記事）を作る
以前はキーワードの含有率など、機械的な評価が重視されていましたが、アルゴリズムのアップデートにより、現在では”ユーザーにとって有益かどうか”が検索エンジンの評価ポイントとして大部分を占めるようになっています
そのため、SEOライティングの執筆者は、設定したキーワードでユーザーが検索をかけたときに、どんな意図を持っているかを考え、その意図を満たすコンテンツを作成しなければなりません。
SEOライティングでは、単純なライティング能力だけでなく、キーワードを分析する力も求められます。
SEOライティングで意識すべきポイント
SEOライティングを行う上で、細かいテクニックや要素も重要ですが、それ以上に意識すべきポイントがいくつかあります。今回はこちらでピックアップした6つのポイントについてご紹介します。
検索者の本質的なニーズ（知りたいこと）を的確に捉える
検索キーワードを設定し、そのキーワードでの上位表示を狙うためには、コンテンツの内容が検索者のニーズに合っているものでなければいけません。
キーワードは検索者がWebサイトを探す際に、検索する語句のことで、そこにはなにかしらの意図があります。「商品名＋最安」などはわかりやすい例でしょう。
この例で言えば、「特定の商品を最安値で購入したい」というのが検索者の意図になります。
検索エンジンはこの意図に即した内容のコンテンツを評価し、検索上位に表示させます。そのため、以下に検索キーワードを分析し、検索者が持つ本質的なニーズを捉えるかがSEOライティングでは重要になってきます。
有益性・網羅性・独自性・専門性・読みやすさ（理解のしやすさ）を総合的に満たす
検索エンジンの評価基準として以下の内容が求められます。
- 有益性：ユーザーにとって有益な情報が載っているか
- 網羅性：必要な情報が抜けもれなく載っているか
- 独自性：他のWebサイトにはないオリジナルの情報があるか
- 専門性：専門家からの意見が載っているか
- 読みやすさ：文章として読みやすいか
読みやすさは大前提として、有益性や網羅性はコンテンツの評価を上げるために重要です。
また、独自性や専門性などWebサイトの品質に関わるポイントも押さえておくことが大切です。専門性や独自性に当たる部分は、EEAT（「Experience（経験）」「Expertise（専門性）」「Authoritativeness（権威性）」「Trustworthiness（信頼性）」）と呼ばれ、Google公式の検索品質評価ガイドラインで定義されています。
なるべく全てのポイントを抑えておきましょう。
SEOで狙うキーワードの競合性を調べる
あらゆる検索キーワードには、そのキーワードがどのくらい検索されているかを表した検索ボリュームがあります。例えば「SEO」のような検索キーワードは検索ボリュームも多く、競合するWebサイトの数も多くなってきます。
そのため、検索キーワードを設定するときは、キーワードのボリューム＝競合性を調べ、なるべく競合がいないものを狙うことが重要です。
例えば「SEO」であれば「SEO ライティング テクニック」など複数のキーワードを含めたものを設定し、検索者のニーズをより狭めていくようにします。
自社サイトの強み・弱みを把握したうえで対策を進める
自社サイトのSEOを上げるためには、自社の強みや弱みを知ることが重要です。なぜなら自社の強みをアピールすることで、他社サイトと比べて独自性を演出することができ、検索の評価を高めることにつながるからです。また、自社の強みを知ることは検索キーワードの選定にも大きく関わってきます。自社の強みとなる点を把握しておけば、どのような検索キーワードを選べばよいのか、ということも決めやすくなります。
反対に強みを把握せず、自社とまったく関係のないキーワードで対策をしても検索順位を上げることはできません。
検索で上位表示するためにはリライト・記事の更新も重要
公開したWebサイトやWebコンテンツは、公開がされた時点で検索順位が固定するわけではありません。アルゴリズムの変更や、その他の記事の公開などにより変動します。
また、自社の記事を更新した場合も、新たに検索エンジンがクローリングを行い、更新内容に応じて検索順位を変更していきます。
そのため、一度公開したからといって、その後手をいれないでいることは流入数の増加を図る上でマイナスです。
公開後はしっかりと分析を行い、修正を加えていくことで、検索エンジンの評価を高めていくことが可能です。
SEO対策するキーワードが自社メディアで扱うべきなのか吟味
いくら検索流入を増やしたいからといっても、扱うべきジャンルはメディアごとにしっかりと決めていかなければなりません。例えば、野球を専門的に取り扱うメディアで、サッカーの話題を取り上げたとしたらどうでしょう。たとえその記事では流入を得られたとしても、サイト内には検索者が求める情報はその記事以外にはなく、メディア全体の成長にはつながりません。
そもそも、SEOでは外部リンクなど、自社以外のサイトからの評価もSEOに大きく影響していきます。そのため、そもそも得意とするジャンル以外の記事はSEO的な評価を受けにくくなっています。
SEOライティングの重要要素と対応方法
SEOライティングはWebページの検索順位を上げるためのテクニックです。そのために必要なコンテンツを構成する要素と、その要素でどんなことに気をつければよいのか、対応方法について紹介します。
SEOライティングの重要要素1. タイトル
タイトルとはそのWebサイトの検索結果に表示されるページタイトルのこと。そのため、短いコピーですが、SEOライティングにおいて非常に重要な要素です。
タイトルを設定するときは、狙っているキーワードを必ず含めること、そしてなるべく前方に配置することが重要です。また、できるだけ短く簡潔にすることがSEOの効果を高めると言われています。
ちなみに、このページのタイトルも「SEOライティングのコツ」となっており、SEOライティングというキーワードを前方に設定しています。
また、検索画面に表示されるタイトルの文字数は、スマホで34文字、PCで28〜30文字程度です。それ以上の長さになると省略表示されてしまうため、なるべく30文字程度でまとめ、難しい場合も狙っているキーワードを前方に配置しましょう。
SEOライティングの重要要素2. ディスクリプション
ディスクリプションとは、検索結果画面で、タイトルの下に表示されるページの要約のことを言います。機能的には検索エンジンのクローラーに対し、ページの内容を伝える意味があります。
設定していない場合、Webサイト内のテキストからクローラーがふさわしいと判断したテキストが抜粋されますが、うまく説明できていない文章になることが多いです。
ページの説明があることで、ユーザーが内容を判断する材料となり、うまく要約ができていればクリック率の増加につながります。
作る際には狙っているキーワードを適度に含めておくと、同一キーワードが太字で表示されるため、ユーザーの目を引くことができます。
SEOライティングの重要要素3. リード文
リード文とは、コンテンツの本題に入る前に、コンテンツ内容についてあらかじめ要約して伝えてユーザーの理解を助ける文章です。
いわば本文を読んでもらうための期待値を上げるための文章であり、よいリード文のあるなしで、ユーザーの読了率や滞在時間が変わってきます。
そのため、リード文ではページの内容に、検索目的を果たすための情報が含まれていることを理解してもらえるようにすることが大切です。そのため、狙ったキーワードは必ず盛り込み、なるべく簡潔にわかりやすく記載するようにしましょう。
検索エンジンはユーザーにとって有益なWebサイトを評価しており、その評価基準には滞在時間も含まれます。ユーザーの滞在時間を伸ばして、評価を高めるためにもリード文は力を入れることをおすすめします。
SEOライティングの重要要素4. 見出し構成（h2やh3）
見出しとは、簡単に言えば記事の項目のことで、目次などにも使われる構成要素です。検索でたどりついたユーザーが、コンテンツの中から目的の情報を探すために活用します。
記載内容をわかりやすくまとめていれば、ユーザーは見出しを見るだけでなにが書かれているのかを把握することができ、より求める情報を探しやすくなります。
また、SEOの効果としては、しっかりとhタグを利用して見出しを設定することで、クローラーが内容を把握しやすくなる効果があります。
特に大見出しとなるh2には対策キーワードを前方に盛り込み、30文字程度で簡潔にまとめるとよいでしょう。
SEOライティングの重要要素5. 本文
本文とは、その名のとおり、記載内容のことであり、タイトルや見出し以外を構成する平文のことです。見出しやタイトルがどれだけよくても、この内容が文章として成立していなければ、当然ユーザーは求めている情報を得ることはできません。
対策キーワードを盛り込むことも大切ですが、それ以上にわかりやすく読みやすい文章を作ることを心がけましょう。
誤字脱字やてにをはのミスを無くすことや、できるだけ冗長表現を避け、端的に情報を伝えることを心がける以外にも、ターゲットとなるユーザーの内容理解レベルに即した文章を意識することも大切です。
SEOライティングの重要要素6. 表や画像
文章だけでなく、内容の理解を補助する画像や表を使うこともユーザビリティを高めるために重要です。流入したユーザーが一言一句漏らさずに全て読むことはまずありません。見出しや画像など、目を引く部分を流し読みして見ていくため、適切な画像や表の挿入はユーザーの内容理解を助けます。特にサービス比較などの場合は平文で説明するよりも、表として見せたほうが理解しやすくなります。
画像は適切に使うことで、内容を読むテンポを付けてくれる効果もありますが、内容との関連性はしっかりと吟味するようにしましょう。
アイキャッチとして画像を目に止めたユーザーが内容を確認したときに齟齬がでることは絶対に避けましょう。
SEOライティングの重要要素7. altタグ
画像と関係の深い要素にaltタグがあります。altタグは画像の説明テキストのことで、なんらかの理由で画像が表示されない場合、代替として表示されます。検索エンジンのクローラーも画像のaltタグを確認して、適切な画像かどうかを判断しています。
SEOライティングとは直接的に関係は薄いですが、うまく活用すれば画像検索で上位表示を狙うことも可能です。
また、Webブラウザに搭載されている視覚障害者向けの読み上げ機能なども、画像の場合はaltタグを読み込んでいるため、ユニバーサルデザインの観点からも重要な要素となっています。
SEOライティングの本文以外で重要度の高い要素
SEOライティングはあくまでライティングのため、コンテンツ自体に関わるテクニックです。しかし、SEOの観点からいえば、本文以外にも効果を高めるために重要な要素があるので、そちらも合わせて紹介していきます。
1. 日付｜最新・新鮮な情報だとSEOが上がりやすい傾向
SEOにおける日付には、公開日と最終更新日があります。公開日はその名の通り記事が公開された日付なので、特に変更を加えることはできませんが、最終更新日はSEOの効果を高めるために重要です。
検索エンジンは検索結果の精度を高めるため、情報の鮮度も評価のポイントになっています。それは直近で公開された最新記事だけでなく、最終更新日も対象です。
そのため、すでに公開した記事でも情報が古くなっていないか定期的に確認し、メンテナンスを行うことで、SEOの効果を高めることができるのです。
ただし、日付が重要だといっても、内容を変えずに日付だけを変えても評価は変わりませんし、逆に評価を落としてしまう可能性も考えられるので、絶対にやめましょう。
2. 引用｜信頼性の高い根拠・データを提示
検索エンジンはWebサイトの評価を行う際に、データの信頼性を重視します。そのため、情報の信頼性を担保するためにも、データを掲載する場合は、引用という方法を取ることをおすすめします。
引用とはデータや根拠となるテキストの参照元がどこであるかを明記することで、信頼性の担保に繋がります。引用する内容はどこかの情報をもとにした二次ソースではなく、調査を行った主体となる一次ソースの情報を取り扱うようにしましょう。
3. 監修者｜高度な専門性が求められる場合に重要
信頼性と同様に、検索エンジンの評価基準では専門性も重視されます。専門性を担保するためには、取り扱う情報ジャンルの有識者を監修者に付ける方法があります。
監修者を立てることで、情報の正確性を担保するとともに、有識者の名前を出すことで権威性を付加することも可能となり、コンテンツのクオリティを高めることが可能です。
特にYMYL（YourMoneyYourLife）のジャンルである、金融・不動産・美容・医療のジャンルは専門性が高く、間違った情報を公開してしまうことも考えられるので、監修者を立てることをおすすめします。
SEOライティングの主な手順【5ステップ】
ここまで、SEOライティングの重要な要素やポイントを抑えてきました。ここからは実際にライティングを行う上で、どんなステップを踏めばよいのか具体的な手順について紹介していきます。
1. キーワードの検索ボリュームと競合のリサーチ
SEOライティングを行うはじめの一歩はキーワードの設定です。そのためにも狙うべきキーワードの検索ボリュームと、競合となるWebサイトのリサーチを行います。
検索ボリュームが大きすぎるビッグキーワードはSEOの効果が出づらいため、サジェストキーワードなどを用いて、適切な検索ボリュームを見定め、キーワードを選定していきます。その際に競合となるWebサイトがどのようなキーワードで流入を得ているのかをリサーチしておくと、狙うべきキーワードがより明確になります。
2. 検索者の本質的なニーズ（知りたいこと）を分析・把握
狙うべきキーワードを定めたら、コンテンツに落とし込むために、定めたキーワードで検索者がなにを求めて検索しているのかを分析します。
分析の手法としては、同一のキーワードで上位表示されているWebサイトがどのような記事構成となっているのか、などが参考になります。
その他、ユーザーのペルソナを設定し、ユーザーがどのような人物で、どのような経緯で求める情報に興味を持ったのかなど、ユーザーの人間像を深掘りすることも大切です。
3. 検索者のニーズを満たせる記事構成を作成
検索者の意図を分析し把握したら、今度はその情報を元に、検索者のニーズを満たす記事構成を考えていきます。
ユーザーが欲している情報をピンポイントで説明するのではなく、その情報を扱って行動するためになにが必要になるのか、前提知識や応用についても触れていくことで、記事に厚みをもたらすことができます。
知りたい情報を把握できても、その情報を扱えるほどユーザーが理解度が高い状態とは限りません。なるべく求めている情報の前後を補足できる記事構成を考えていくとよいでしょう。
4. 構成に沿って本文を作成
続いて、いよいよライティングのステップになります。これまで紹介してきたSEOライティングで重要な要素を網羅しつつ、調べた情報をコンテンツとしてまとめていきます。
実際に記事を書く際は、文章の読みやすさは大前提としてありますが、その他、情報の信頼性を高めるために、データ集めも重要になってきます。
必要なデータで最も信頼性が担保できるものはなんなのかを考え、適切な参照元をチェックしましょう。
また、文章に合わせて使用する画像や表も用意します。
5. 競合の記事より有益性・網羅性・独自性・専門性・読みやすさ（理解のしやすさ）で優れているか確認
最後にできあがった記事を確認します。確認する際は、先に述べた有益性・網羅性・独自性・専門性・読みやすさの観点から、チェックを行います。チェックをする際は、同一キーワードの上位表示されている記事を比較対象として用いるとよいでしょう。
競合サイトに比べて、情報量は足りているか、文章構成は問題ないか、独自情報を盛り込めているか、専門性を上げるためのデータを用いられているか、などを比較していきます。
その上で足りない要素が合った場合は追記または修正します。
SEOライティングのコツ｜文章の書き方
ここではSEOライティングのコツについて紹介していきます。SEOを意識した文章とはどのようなものなのか、そのポイントや書き方について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
まず、SEOのテクニックではなく有益な記事にすることを心がける
SEOライティングとは言っても基本は読み物として成立していなければいけません。そのため、まずはSEOを意識しすぎずにユーザーが何を求めているのか、どんな情報をどんな風に伝えれば納得するのか、というユーザー目線を常に考えて文章を作成することを癖付けしましょう。
最新のアルゴリズムでも、ユーザーへの有益性はSEOの評価を上げる一番のポイントです。わかりやすく読みやすい文章を書くことがSEOライティングの第一歩です。
読者の「なぜ？」「具体的には？」「根拠は？」という情報の不足を残さない
1本の記事には、記事のメインとなる情報と、それを補完する、または根拠となる複数の情報で構成されています。こうした情報に抜け漏れがあると、記事を読んでいるユーザーは根拠や詳しい説明がない、あるいは飛躍していると感じ、納得感を得られません。
そのため、ユーザーが納得感を得られるための情報は全て細かく記載することを心がけましょう。情報の密度を高めることで、SEOの評価基準である情報の網羅性を高めることができます。
文章内でSEO対策するキーワードを適宜含める
シンプルですが、必ず対応しなければならないSEOライティングのルールが、文章内にキーワードを含めるということ。もちろん、テーマが定まっていれば自然とキーワードは含まれるようになりますが、サジェストキーワードなどは含められない場合も出てくるので注意が必要です。
以前は、キーワードの出現率を5〜7％程度にするとよいとされていましたが、アルゴリズムの変更に伴い、今はあまり割合は重視されなくなりました。しかし、タイトルや大見出し、各パートのリード文などには含めておいたほうがよいでしょう。
SEOライティングで重要なのは記事内容だけではない
SEOライティングの文章の書き方について紹介したが、ここでは記事内容以外の部分のコツについて紹介していきます。検索エンジンの評価を上げるために必要な文章以外の施策とはいったいどんなものがあるでしょうか。
YMYL領域ではメディアの専門性・権威性が問われる
YMYLとは「Your Money Your Life」の略で、マネーとライフに関わる金融・不動産・美容・医療関係のジャンルのこと。これらの領域は個人の人生において非常に重要な情報となるため、より厳しく情報の正確性が求められます。
そのため、YMYL領域のコンテンツを扱う場合、専門性や権威性が求められる傾向にあります。例えば、その分野の著名人の監修やコメント、公式情報の引用などを行うことでSEOの評価を高めることができます。
ドメインパワーが低いと上位に上がりづらい
ドメインパワーとはその名の通り、ドメインの持つ力のこと。いわゆるXXXX.co.jpというURLを指す言葉で、この力が高いほど、検索順位が上がりやすいと言われています。
新規開設されたメディアの場合、URLも新しいため、ドメインパワーが低く、しばらくは検索に上がってこない状態が続くこともあります。
明確な評価基準はないとされていますが、大企業のドメインなどはやはりランクが高くなる
傾向にあります。パワーを上げるためには良質な記事や良質な被リンクを集めるといった方法が効果的と言われています。
対策するキーワードが自社メディアのテーマ・ジャンルに合っているか
自社のメディアのテーマと、対策するキーワードのマッチングも重要です。メディアのテーマに全く関係のないキーワードを選んでも、SEOで勝つことは難しいでしょう。例えばサッカーの情報メディアで、急に囲碁将棋の記事を追加しても、サイト内リンクも良質な被リンクも得られることができません。どれだけ記事が良質であったとしても検索上位を取ることは難しいと言えるでしょう。
メディアで扱うテーマやジャンルにはできる限り一貫性をもたせるようにしましょう。
記事の質も大事だが、タイトルや見出し構成も重要
文章として読みやすく、わかりやすいことが大切だとお伝えしましたが、見出しの構成やタイトルの質もSEOでは重要になってきます。見出し構成は読みやすさとも重なってきますが、ユーザーが情報を選択する上で利便性を高めてくれます。ほとんどのユーザーは全ての文章を読むわけではなく、ほしい情報を取捨選択するもの。わかりやすい見出しはユーザビリティの観点からとても重要です。
同様にタイトルも、ユーザーが一番初めに接触する情報です。どんな情報を得られるかが簡潔に示されていれば、クリック率は大きく変わってくるでしょう。
SEOライティングの勉強方法【初心者向け】
ここでは、SEOライティングの勉強方法について解説します。初心者の方でも始めやすい方法から紹介していきますので、ぜひ、参考にしてSEOライティングを自分のものにしてください。
SEOの大手・専門企業が発信する情報を収集する
SEOライティングの勉強、第一歩は情報収集です。SEOはWebマーケティングやライターの分野で非常に重要な要素であるため、様々な情報がWeb上に存在しています。その中でも特にSEOの専門企業や、大手企業など、信頼性の高い企業が発信する情報は信頼性や質の観点でもおすすめです。
できれば複数の企業の情報を調べて、比較してみるとより情報の精度を高めることができるでしょう。
もちろん、当メディアの情報もぜひ参考にしてください。
SEO専門家のTwitter投稿をチェック（有益情報多数）
こちらも情報収集の一環として、おすすめしたいのがTwitterです。TwitterではWebマーケターやSEOの専門家などが情報を発信しています。TwitterをはじめとしたSNSの利点として、フォローしていれば情報を取得しにいかなくても、情報を受け取ることが可能な点が上げられます。
記事などにまとめられているような知識ではなく、現場の知恵やノウハウのような情報も発信されているので、おすすめです。
競合サイトがなぜSEOで成功しているか分析・リサーチを行う
SEOライティングを行う上でも必要ですが、競合サイトを分析することは勉強としても最適です。検索結果画面で１ページ目に表示されているメディアの記事にはSEOのノウハウがたくさん詰まっています。
どんな情報構成になっているのか、タイトルの付け方はどうなっているか、画像やaltの使い方など、本記事で上げたSEOの重要要素を参考に分析を行ってみてください。その際、必ず一記事だけでなく複数記事の分析をすることをおすすめします。
また、検索する際はシークレットウインドウで検索してください。通常のブラウザでは普段の閲覧傾向が反映されてしまうので注意が必要です。
実際にSEO記事を作成・運用してPDCAを回し、効果検証する
実践編として、実際に記事を作成・運用する方法もあります。自身でメディアやブログを立ち上げ、狙ったキーワードで実際に記事を作成、効果検証を行うのです。頭の中だけでなく、実際に手を動かすことができるので、とても勉強になります。
自分で実験を行うためのものなので、検索１位を取得できなくても落ち込む必要はありません。効果検証を重ね、得た気付きを反映させていくことで、検索順位の変動を見ていきましょう。
SEOライティングに役立つおすすめツール
ここではSEOライティングを行う上で役立つツールについて紹介します。SEOを意識した原稿を書くためには様々な分析やチェックが必要になります。ツールを使いこなして、ライティングの質を高めましょう。
SEARCH WRITE（サーチライト）
SEARCH WRITE（サーチライト）はキーワード選定や競合サイトの調査などSEOに必要な機能のほか、コンテンツ作成、タスク管理、効果測定など、SEOのための調査分析はもちろん、実際のPDCAサイクルを回すための機能も備えたSEO運用管理ツールです。
SEOライティングは、書いたら終わりというものではなく、定期的なアップデートが必要です。本気でSEOに取り組むのなら運用機能も活用してみてはいかがでしょうか？
| ツール名 | SEARCH WRITE（サーチライト） |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社 PLAN-B |
| 主な機能 | ・キーワード選定 ・SEOチェック機能 ・施策提案機能 ・タスク管理機能 ・効果検証機能 |
| 価格（税込） | 50,000円 ～ |
| 公式サイト | SEARCH WRITE（サーチライト） |
MIERUCA（ミエルカ）
MIERUCA（ミエルカ）は名前の通り、SEOやコンテンツの課題を見える化するための機能を備えた調査分析ツールです。キーワード分析機能や、SERP（検索結果）分析機能、サイト調査など、SEO施策を行うための分析を行うための機能を幅広く有しています。また、アクセス解析機能もあるため、新たなキーワード選定などにも力を発揮してくれるでしょう。
競合分析やキーワード分析を効率化するためのツールとして活用しましょう。
| ツール名 | MIERUCA（ミエルカ） |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Faber Company |
| 主な機能 | ・バックリンク（被リンク）ツール ・サイト調査機能 ・キーワード分析機能 ・SERP（検索結果）分析 ・順位調査 など |
| 価格（税込） | MIERUCAスタンダードプラン：150,000 円 |
| 公式サイト | MIERUCA（ミエルカ） |
Ahrefs（エイチレフス）
Ahrefs（エイチレフス）は全世界で60万人が利用しているというSEOツールです。自社サイトの分析はもちろん、競合Webサイトの被リンクやドメインランク、SERP（検索結果）分析までも行うことが可能です。また、自社サイトとの比較なども可能です。
大きな特徴として、被リンクデータ量が世界最大級という大きな強みを持っています。利用者の数からも分かる通り、SEO対策を行うのなら使いこなしておきたいツールです。
| ツール名 | Ahrefs（エイチレフス） |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社フルスピード |
| 主な機能 | ・サイト調査 ・コンテンツ調査 ・キーワード調査 ・ランキング調査 など |
| 価格（税込） | エントリープラン：99＄／月 |
| 公式サイト | Ahrefs（エイチレフス） |
【Q&A】SEOライティングについて多い質問
ここではSEOライティングについて、よくある質問についてまとめてみました。始めるにあたって不安も多いと思うので、以下を参考に疑問を解消して、ライティングに臨みましょう。
Q. SEOライティングは文字数が多いほど効果がある？
A：基本的にSEOと文字数の関係は直接的にはないと言われています。決まった文字数でSEO効果が高まるというわけではありません。しかし、SEOはユーザーの有益性を重視しているので、ユーザーが求める情報を網羅しようとすると必然的に文字数は多くなりやすくなります。
文字数を気にするのではなく、ユーザーにとって必要な情報はなにかということを考えるようにしましょう。
Q. 記事を公開してからSEOで効果が出るのはどれくらい？
A：Googleの公式情報では4ヶ月〜1年ほどの時間が掛かると言われています。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
引用元：Google検索セントラル – SEO業者の利用を検討する
評価を得るためには時間が掛かるものであり、新規のWebサイトであればその期間は長くなります。対策を打っても効果がなかなか上がらない、という状況が発生したとしても、辛抱強く経過観察を行いましょう。
Q. リライト・更新はSEOに効果がある？
A：効果はあります。Googleなどの検索エンジンでは、最新情報を常に得て、よりユーザーにとって最適な結果を表示出来るようにしています。そのため、記事は一度Googleにindexされれば終わりではなく、情報を更新することで評価を上げていくことができます。
リライトの場合、すでに一度indexされているので、SEOの効果が上がるのも通常よりも早くなります。情報の鮮度はもちろん、競合をリサーチし、不足している情報の追加や、校正の変更などを行っていくことも大切です。
SEOライティングの上位表示は「有益性」が大前提
ここまでSEOライティングのコツについてご紹介してきました。様々な情報をお伝えしてきましたが、最も大切なポイントは、「ユーザーにとって有益であること」です。
テクニックや知識に囚われるのではなく、狙った検索キーワードを入力するであろうユーザーがなにを求めているかを常に意識していくことが大切です。
ブレることのないユーザー目線を持って、SEOライティングを極めていきましょう。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい！
