SEOライティングはいまやライティングの基本
ひと昔前のSEOライティングであれば、とにかくキーワードを盛り込んでいけばそれでOK、という時代もありました。しかし、現在は検索エンジンのアルゴリズムはアップデートを繰り返し、SEOライティングといってもなによりもユーザーファーストが求められるようになりました。
いまや、情報の網羅性や専門性、独自性や読みやすさなど、ライティングに必要な要素を全て盛り込まなければならず、もはやライティングの基本ともいうべきものになっています。
情報提供系の記事で良い記事を書こうと思えば、SEOを意識せずとも自然とSEOライティングを意識した原稿になっていくでしょう。
もちろん、ライターの性格が全面に出たコラム記事や、メディアの色が強い記事、キャッチコピーやWebサイトのテキスト制作など、さまざまな仕事がライターにはありますが、SEOライティングで重要とされる要素は全てのライティングでも大切にしたいポイントです。
Mojiギルドには、SEO記事のHow To記事などもありますので、ぜひご確認ください。
SEO記事で始めに行うこと
では、私がSEO記事を作成する際に、始めに何を行っているかをご紹介します。
まず、前提として副業ライターの場合、キーワード選定までを任されることはそこまで多くないと思います。企画設計よりも原稿そのものの作成依頼が多いので、キーワード選定などはクライアント側で対応していることがほとんどだからです。
今から紹介するポイントは、その点を考慮したものだとお考えください。
同一キーワードの検索順位上位記事の調査
狙うべきキーワードが決まっていて、ある程度の内容が指定されている場合、まず最初に取りかかるべきは全体の構成作成だと思います。
私は構成を考えるときに、まずは同一キーワードで検索を行い、表示される上位記事の調査を行います。
調査のポイントとしては概ね以下になります。
・どんな情報を取り上げているか
・独自コンテンツはあるか(サンプルや事例など)
・専門性の担保はどうしているか
まずは内容として、どんな情報を紹介しているかを見ます。
例えば、「サッカー日本代表 試合」というキーワードで記事を書く場合、試合日程以外にもサッカー日本代表がどのようなチームなのか、どんな選手が所属しているか、注目の選手は誰なのか、などさまざまな情報に触れなければ網羅性を担保することはできません。
そして、取り上げる内容は各記事によって少しずつ差があります。これらの差分をチェックして網羅性を充実させるようにしています。
また、単なる情報をまとめるだけでなく、独自コンテンツを入れ込むことも評価のポイントになるので、その有無やコンテンツの種類を確認し、どのようなコンテンツを作ればよいのか参考にしています。
そして最後に、専門性としてなにを担保としているかを確認します。例えば有識者からコメントをもらっているのか、公的機関の情報を引用しているのか、などを確認し、取り入れられるものは取り入れるようにします。
これらの情報を統合し、自分なりの構成にカスタマイズするということを実践しています。
なぜ実践するようになったのか
長々と説明しましたが、悪くいえばパクリと言われてしまうかもしれないことかもしれません。
しかし、特に情報提供系の記事の場合、情報の量や種類などをいかに充実させられるかが、読者にとっての有益性に直結していきます。そして、それらが最も充実しているのは、やはり上位表示されている記事なのです。
SEO記事を任されることは私もたくさんあり、最初のうちは自分なりに必要な情報をまとめて、記事構成を作成していました。しかし、結局のところ、突き詰めていけばいくほど、内容は上位記事に似たものになります。であれば、はじめから参考にしてさらによい構成がないか考えるほうがよほど有益だということに途中で気づきました。
つまり、上位記事を参考にすることで、一工程を削り、ブラッシュアップする時間を作ることができるようになったのです。
時間をかけるべきところはどこなのか、力を抜くポイント、入れるべきポイントを見極めるのもライティングをこなしていくためには必要です。
原稿作成に全力を傾けるために、楽をしよう
何度かお伝えしているとおり、SEOライティングはライティングの重要な要素が詰まった基本となる技術です。
その中でも最も手軽に対応ができ、かつ、最も差が現れやすい部分が情報の網羅性の部分です。競合との差を埋めるためにも、競合から内容を学ぶことは決して悪いことではありません。パクリと言われるのが嫌なら、扱うべき情報を得たら、よりよい文章でまとめればよいだけです。
ライターとしての真価はやはり情報をまとめる力にあります。真価をいかんなく発揮するためにも楽ができるところは楽をしちゃいましょう。
この記事を書いたライター
じょん
一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...