構成案に戸惑いしかなかった

構成案に戸惑いしかなかった

最初の感想は、「リライト」じゃなかったんかい、です。

いや、リライトなんですよ、たぶん、この業界では。しかし私の想像していた、あるいはこれまでやってきたリライトとはまったく別物でした。

私が経験してきたリライトとは、すでに出来上がっている文章があり、それをさらに改良・再構成することを指します。この作業では元の文章の内容を保ちつつ、表現を変えたり、よりわかりやすくしたり、より効果的なものにするための作業を行うのだと思っていました。つまりこれまでやっていたリライトは、ほかの人が書いた文章の質を向上させるためのものです。ちなみに、これを自分が書いたものに当てはめると「推敲」になります。

しかし、送られてきた構成案には、「見出し内容について◯◯という文言を1行目に使い、200文字以上で」など、非常に細かい指示が書かれており、さらに「リライト対象記事」として、すでにWeb公開されている記事のURLがありました。なるほどこのURLにある記事をリライトすればいいのね、と理解しクリックしましたが、ここでまた余計に混乱することになります。

なぜなら、構成案にある見出しタイトルに該当する記事が、見当たらないのです。まったく違うタイトルもあれば、同じタイトルもある(その場合は該当記事があるのですが)、初めてこの業界に触れた私には、「なにがなんだか」でした。

なぜなら、構成案(指示書)ではすでに書くことが決められているからです。見出しタイトルがすでに決まっているので、たとえば、「◯◯の戦略とは」というタイトルであれば、その戦略についての説明を書かなくてはいけません。その◯◯戦略がなにかもまったくわからない状況で、元の記事を読み漁りますが、そこに該当するような文章は見当たらないこともあるわけです。つまり、その元記事には一切書かれていないことも、書くように構成されています。

正確にはあったのかもしれませんが、なんせ与えられた記事のジャンルについてはまったくの素人です。元の記事を理解するのもひと苦労ですが、ほかにも、「◯◯の戦略方法」や「◯◯の成功エピソード」など、元記事にはない部分の構成(指示)がされていました。

よって、第二の感想は、「むっず……」です。SEOライティングに関しては、どこから始めればいいのか分からなかったことを覚えています。キーワードの選定や文章の構造、メタデータの最適化など、考慮すべきポイントがたくさんありました。

しかし、その一方でWebコンテンツが検索エンジンにより、多くの人に届く可能性を感じたので、興奮も抱いていました。

コツをつかむための努力

コツをつかむための努力

ということで、まずは基本的なSEOの原則を学び、キーワードの選定方法や密度のバランス、適切な見出しの使い方を理解することから始めました。ライターとしては書くものに納得感がないと書けないからです。また、競合記事なども検索し、どのような情報が求められているのかを把握しました。

あとはとにかく、書くだけです。最終的には、「リライトにこだわらず、まるっと文章を変えても良い」との承諾を得たので、私の場合はその分野について調べたうえで、元記事になかった部分は、ほぼオリジナルで書きました。

体験から得た教訓

体験から得た教訓

このように、初めてのSEOライティング体験から、いくつかの教訓を得ることができました。キーワードなどは強制的な埋め込みではなく、自然な流れの中で使うことが大切です。でないと文章が不自然になってしまうので、当然と言えば当然なのですが、決められたキーワードを使って文字数内に収めるというのは良いチャレンジになりました。

構成案通りに書けば検索エンジンにヒットするかもしれませんが、そのうえで文章がわかりやすく、興味深い記事でなければ意味がありません。ですから、構成案通りに書き、かつ価値のある文章を提供することがライターの役割です。そうすることで、検索エンジンでの表示も、より向上することがあるようなので、ライターとしては腕の見せ所でもあります。

初めてのSEOライティング体験は、最初は戸惑いがつきものでしたが、コツをつかむ努力や正しいアプローチを学ぶことで、自信を持って取り組むことができました。SEOライティングは独特なルールがある一方で、ルールの中でより良いコンテンツを生み出すための技術向上につながります。初心者の方にも、ぜひ挑戦してみてほしい分野です。

この記事を書いたライター

執筆者

立石

本業ではゲーム制作のシナリオ・音声収録のディレクションをしつつ、副業ではSEO対策記事、CM脚本、占い鑑定書の執筆など幅広く活動中。ひと仕事を終えた後のお酒は格別。エンタメ関係のお仕事にも挑戦していきたい!

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