移動しながら仕事をするのはカッコいい

新幹線,仕事

いきなり感覚的な話になりますが、移動しながら仕事をしている人って、なんかカッコいいと思っています(笑)。

移動時間まで効率的に仕事に使う、その姿勢がカッコいい。そのように仕事をしている人の姿を見るのが好きなのかもしれません。怪しいから凝視はしませんよ。

先日乗った新幹線「のぞみ」にもいらっしゃいました。パチパチとキーボードを叩いている人、パソコンの画面を見ながらスケジュール帳に何か書き込んでいる人、電話を受けてボソボソ話しながらデッキに向かう人。

びっくりしたのは、デッキで電話送稿している人がいたこと。声が大きい方だったので、なんとなく聞こえてしまったのです。

電話送稿とは、電話に向かって原稿を読み上げて原稿を送る方法。パソコンがなかった時代の方法だと思っていましたが、新聞記者さんでしょうか、今でも行われているのだと密かに感激してしまいました。

この車両には原稿を執筆するライターさんもいたかもしれません。妄想が過ぎますかね。

そんな働く人の気配を感じながら、私もバックパックからサッとパソコンを取り出すのでありました。

新幹線には快適に仕事ができる専用車両があった!

新幹線,仕事

さて、この新幹線で働く人ばかりが目に入ったのは、ビジネスパーソン向けの専用車両を利用したからです。

休日に大阪へ行く用事があり、JR東海のネット予約サービス「スマートEX」で東海道新幹線を予約しようとしたところ「S Work車両」の予約枠があったので、気になって予約してみました。

「S Work車両」はJR東海の東海道・山陽新幹線(16両編成)の7号車(普通車指定席)に設定されていて、新幹線で仕事や勉強をしたい人が気兼ねなく利用できることを想定した車両です。予約はエクスプレス予約またはスマートEXからのみで、普通車指定席と同じ料金で利用できます。

大人1名でしか予約できないので、基本的に1名で利用している方ばかり。車内は私語もほとんどなく静かに過ごせます。パソコン利用はもちろん、周りに配慮しながら携帯電話での通話、Webミーティングも座席で行ってよいのが特徴です。

これは、パソコン作業をするのにぴったりではないか!と思い利用してみました。締切が迫っている原稿があったのです。

ビジネスパーソンのための「S Work車両」

新幹線,S Work車両

11月の祝日、大混雑の東京駅でコーヒーとサンドイッチを買って、12時30分発の「のぞみ33号博多行き」に乗り込み、いざ大阪へ。7号車「S Work車両」は、混雑しておらず2列席を1人で利用することができました。

本当はね、のんびり車窓を眺めながら、ビールとおつまみ、駅弁を堪能して新幹線移動を満喫したかったですよ。

しかし、私には締切が迫っている原稿があり、東京〜新大阪間の約2時間30分を使ってでも仕事を進めなければならなかったのです。

先に述べた通り、ビジネスパーソンが乗車している車内には、休日ながらもお仕事をするぞという雰囲気が漂っています。私もいっぱしのビジネスパーソンとして、やる気が出てきました。

腹ごしらえをしてから、パソコンを開き仕事を開始したのが品川駅あたりでしょうか。

「S Work車両」は心地よい。心地良すぎる。

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時折、流れる車窓に目を向けながら、非日常空間で原稿執筆もさぞや捗ることでしょう…と思いきや、これがなかなか難しい面もありました。

まず、結構揺れますので、パソコンの画面を見ていたら少しだけ乗り物酔いっぽくなってしまいそうになりました。休み休み原稿を書いたり消したりしているので、捗るという訳にはいきません。

画面を眺めてぼんやりしていると、何やらスマホのシャッター音がします。車窓には素晴らしい富士山が!おおお!ここがシャッターチャンスかと富士山撮影タイム。ビジネスパーソンだってみんな富士山を楽しんでいるんだ、とほっこりします(早く仕事しろ)。

また、私の通信事情では、の話ですが、トンネルでテザリングの通信が途絶えてしまい、何かと不便でした。東海道新幹線でいうと熱海〜三島間の新丹那トンネルなどですね。Googleドキュメントで原稿を書きながら、ネットで調べたりもしますので、つながらないとまたぼんやり待つことになるわけです。

そうこうしているうちに、新幹線の静かな車内で遠慮がちに響くキーボードを弾く音や、心地よい揺れを感じながら、いつしか寝落ちしていました(お〜い!)。目が覚めると京都でした。

もちろん、原稿はほとんど進んでません。あ、でも全体の構成を考えて、見出しを考えるところまではできたかな…。

飛行機の搭乗中はできる仕事が限られる

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新幹線での仕事は、できることと、できないことがあるな〜(個人的に)と実感した体験でしたが、飛行機はもっとできることは限られますね。国内線の話です。

フライト時間が2時間ぐらいの場合は、シートベルトのサインが消えるのが正味1時間と少しです。テーブルをセットしてパソコンを使える時間はかなり少ないですよね。ドリンクサービスがあったりすると、さらに集中できる時間は限られます。

Googleドキュメントの原稿をオフラインで編集できるようにして、原稿を書いてみようと試みたこともありましたが、気圧のせいでしょうか、またまたぼんやりしてしまって捗らないのですよ。ぜんぜんダメですね。

そういうわけで、飛行機内では、連絡事項やスケジュールの確認をしたり、原稿の仕事であっても大筋を考えてメモする程度にしたりしています。

非日常感があるので、アイデアを出しをする仕事にも向いていますね!飛行機を降りるまでにアイデアを3つ出そう!という感じで区切りをつけられるところもいいところです。

移動しながら仕事をする理想と現実

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移動時間も利用して効率よく仕事を進める、そんなスマートでカッコいい仕事のスタイルを理想としている私ですが、現実は「移動時間も仕事をしないといけない」と追われている状態です。7号車のビジネスパーソンたちも本当はそうなのかな。

最近実感しているのは、私に限っては、移動中に原稿を書く仕事はほとんど進まない(なぜならぼんやりしちゃうから)ということです。

だから、移動がある時は、原稿を書く仕事、それ以外の仕事の時間配分を考えて、移動しながらでもサクサクとできる仕事の時間に充てるようにしています。また、事前に移動の直前直後に落ち着いて仕事ができる場所を調べるようにしています。

こうして、試行錯誤しながら自分の仕事スタイルを探すことも大切ですよね。今度ライターさんたちにも移動中の仕事についてどんな風に考えているのか、聞いてみたいなと思います!

この記事を書いたライター

執筆者

坂本 緑

旅行ガイドブックの編集・ライター、コピーライターを経て、フリーライターに。現在は、Webメディアの編集・記事執筆のほか、コピーライターとしてWeb・紙媒体問わず広告制作に携わる。一番好きなのは出会いがある取材とインタビュー。Mojiギル...

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