アフィリエイトとは「ブログやサイトなどに広告を設置して報酬を得る仕組み」

アフィリエイトとは「ブログやサイトなどに広告を設置して報酬を得る仕組み」

アフィリエイトとは、「成果報酬型広告」と呼ばれるインターネット広告の一つです。この広告は、主に次の三者で取引が行われます。

  • 広告主:自社商品・サービスの広告を出稿する
  • アフィリエイター:運営するWebメディアやブログなどに広告を掲載する
  • 読者:ブログなどを訪れた際に広告を見る

読者の商品購入や広告主のサイト訪問など、あらかじめ決められた「成果」が達成されると、アフィリエイターに報酬が支払われます。

ブログに設置できる主なアフィリエイト3選

ブログに設置できる主なアフィリエイト3選

個人で稼ぐためアフィリエイトを始めるなら、ブログでの運用がおすすめです。

ブログは、企業Webサイトと違い、しっかりとしたサイト設計はいりません。また、1記事から時系列で積み上げられる手軽さも魅力です。さらに、無名の個人でも集客しやすいという特徴もあります。ブログに掲載できる主なアフィリエイト広告は、次の3つです。

  • ASPアフィリエイト
  • 物販アフィリエイト
  • クリック報酬型アフィリエイト

それぞれ具体的に解説していきます。

ASPアフィリエイト

ASPとは、アフィリエイトサービスプロバイダの略称で、広告主とアフィリエイターを仲立ちする企業のことです。ASPを介したアフィリエイトを「ASPアフィリエイト」といいます。

ASPの役割は、広告主が出稿した広告をアフィリエイターに提供したり、報酬をアフィリエイターに支払ったりすることです。

アフィリエイターは、ASPが提供するアフィリエイト広告の中から、ブログに掲載したいものを選びます。

物販アフィリエイト

物販アフィリエイトとは、家電や衣類などの物品販売を目的としたアフィリエイトです。

大手ショッピングサイトで取り扱っている商品を対象とする点が、ASPアフィリエイトと異なる点です。品揃えが豊富で利用者も多い、Amazonと楽天が提供するプログラムは押さえておきたいところです。それぞれ「Amazonアソシエイト」、「楽天アフィリエイト」に登録して利用します。

クリック報酬型アフィリエイト

「クリック報酬型アフィリエイト」とは、ブログに表示された広告をユーザーがクリックするだけで報酬が発生する仕組みです。Googleアドセンス」はその代表例です。

クリック後の商品購入やサービス申し込みの有無は問われないので、報酬発生のハードルは低い一方で、単価は安い点が特徴です。まとまった金額を稼ごうとするなら、多くのアクセスを集める必要があるでしょう。

なお、「Googleアドセンス」を利用するには、広告掲載予定のブログが審査に通る必要があります。

ブログアフィリエイトの始め方|基本の3ステップ

ブログアフィリエイトの始め方|基本の3ステップ

ブログでアフィリエイトを始めるための、大まかなステップは次の通りです。

基本3ステップ

①WordPressでブログを開設する
②アフィリエイトサービスに登録して広告を探す
③ブログ記事にアフィリエイト広告を掲載する

    順番に説明していきます。

    ①WordPressでブログを開設する

    アフィリエイトで稼ぎたいなら、ブログはWordPress(ワードプレス)で開設しましょう。

    WordPressとは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、簡単にブログやWebサイトを作成できるシステムで、世界中で利用されています。

    気になる費用ですが、WordPress自体は無料で利用できます。必要なのは、WordPressを設置するサーバーや独自ドメインの費用で、月1,000円程度です。

    はてなブログやアメブロなど無料のブログサービスもありますが、広告掲載が制限される場合があり、サービスが突然終了する危険性も否定できません。収益化を目指すなら、無料ブログではなくWordPressをおすすめします。

    参考|Xserver:【初心者向け】WordPressとは?メリット・デメリットやできることを解説!​​

    ②アフィリエイトサービスに登録して広告を探す

    ブログを開設したら、ASPや大手ECモールのアフィリエイトプログラムに登録して、掲載したい広告を探しましょう。
    メジャーなASPとECモール系アフィリエイトを挙げるので、まずはチェックしてみてください。

    ASP
    • A8.net
    • もしもアフィリエイト
    • バリューコマース
    • afb

    ECモール系
    • Amazonアソシエイト
    • 楽天アフィリエイト

    広告選びのポイントは、モチベーション維持のために自分が興味のあるジャンルを選ぶこと。ただし、案件が少な過ぎるニッチなジャンルと、人気が高く競合が多過ぎるジャンルは、どちらも収益化が難しいので避けた方が賢明です。

    ③ブログ記事にアフィリエイト広告を掲載する

    掲載したいアフィリエイト広告が決まったら、早速ブログ記事を書いて広告を貼りましょう。

    記事作成においては、読者の役に立つ情報を提供することが第一です。役に立つとは、読者の悩みを解決できることです。検索キーワードから逆算できる読者の悩みを解決できる記事を、丁寧に積み上げていきましょう。

    アフィリエイトの現実|初心者は月1〜3万円を目指そう

    アフィリエイトの現実|初心者は月1〜3万円を目指そう

    アフィリエイトマーケティング協会が2023年に実施した「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査」によると、回答したアフィリエイターのうち、月の収入がゼロの人と1,000円未満の人の合計が、回答者の約4割を占めています。

    4割の人が月に1,000円も稼げていないと聞くと、アフィリエイトに挑戦する気を失ってしまうかもしれませんが、それほど悲観する必要はありません。

    月の収入が0円および1,000円未満の層に続くボリュームゾーンは、月1万円以上〜3万円未満の層で、約1割を占めます。初心者がいきなり月数十万を目指すのはハードルが高いかもしれませんが、月1万〜3万円なら十分現実的だと考えられます。

    ブログでアフィリエイトに挑戦するなら、まずは、月1万〜3万円を目指しましょう。

    参考|特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会​​:アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023​​

    ブログアフィリエイトで月1万円を稼ぐポイント5つ

    ブログアフィリエイトで月1万円を稼ぐポイント5つ

    やみくもにブログに広告を貼っても、期待する成果は得にくいでしょう。
    収益を発生させるためには、次の5つのポイントを意識して取り組んでみてください。

    ポイント
    • 最低1〜2年は継続する
    • SEOを勉強する
    • 検索キーワードを意識した記事を書く
    • 「集客記事」から「収益記事」への動線を作る
    • 広告単価を理解する

    一つずつ、説明していきます。

    ①最低1〜2年は継続する

    アフィリエイトマーケティング協会のアンケート結果によると、経験年数が長いほど収入も多くなる傾向があります。

    収入ゼロのグループのうち7割弱は、経験年数1年未満となっており、収入を得られない人の大部分は継続期間が短いことが分かります。一方、初心者アフィリエイターがまずは目指したい、月の収入1万円以上〜3万円未満の層は、アフィリエイト歴2年〜3年未満の人が2割強と最多です。

    アフィリエイトを始めて1年未満であきらめるのは、早過ぎると言えます。すぐに成果が出なくても、最低1〜2年は継続してみましょう。

    参考|特定非営利活動法人 アフィリエイトマーケティング協会​​:アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023​​

    ②SEOを勉強する

    SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。読者が特定のキーワードで検索した際に、検索結果の画面に自身のサイトを上位表示させることを意味します。

    いくら読者に役立つ記事を書いても、検索結果の上位に表示されなければ記事が読まれる可能性は低いです。記事を書くのと並行してSEOの勉強も行い、狙ったキーワードで記事が上位表示されるように対策しましょう。​​

    ③検索キーワードを意識した記事を書く

    多くの読者を集めるためには、自分の書きたいことではなく、検索キーワードを意識した内容を書くようにしましょう。検索する読者の悩みを想定し、そのニーズを満たせる記事を提供するのです。

    読者の悩みがはっきりしたキーワードを選ぶのもポイントです。次の2つのキーワードを比べてみましょう。

    • スーツ
    • スーツ 披露宴 30代

    「スーツ」は、スーツの何が知りたいのか分かりませんが、「スーツ 披露宴 30代」は、「披露宴に出席予定の30代男性が、どのようなスーツを着るべきか」を調べていると想像できます。

    後者のような複数の単語を組み合わせたキーワードは、検索ボリュームは少なくなる反面、悩みが明確で解決しやすく、競合も少ないというメリットがあります。

    ④「集客記事」から「収益記事」への動線を作る

    「集客記事」とは、検索流入で読者を集めるための記事、「収益記事」とは、紹介した商品・サービスを読者に購入してもらうための記事です。
    ダイエット関連のブログを想定して、例を挙げます。

    集客記事・ダイエットを継続するコツを紹介した記事
    ・性格別に向いているダイエット方法を紹介した記事
    収益記事・おすすめのダイエット食品を紹介した記事
    ・ダイエットに役立つ運動グッズを紹介した記事

    「集客記事」に読者を集めただけでは収益は発生しないので、内部リンクで「収益記事」に誘導することを意識しましょう。

    ⑤広告単価を理解する

    個人ブログでアフィリエイトを行う場合、企業サイトと比べて少ない集客数で収益を上げる必要があるため、成約1件あたりの報酬((広告単価))は収益を大きく左右します。

    例えば、月1万円を目標とするなら、次のどちらが目標達成しやすいでしょうか。

    • 単価100円の成約を100件
    • 単価1,000円の成約を10件

    ハードルが低いのは、後者の単価1,000円の広告だと考えられます。個人ブログは集客数が限られるので、より少ない成約数で目標を達成できる方が向いているからです。

    アフィリエイト広告を選ぶ際には「広告単価」の高さも一つの目安にするべきです。

    アフィリエイトに関するよくある質問

    アフィリエイトに関するよくある質問

    ここからは、アフィリエイトを始める際によく出る質問に回答していきます。

    アフィリエイトをやると「捕まる」と聞いたのですが本当でしょうか?

    法律を守ってアフィリエイトをやっていれば、捕まることはありません。ただし、アフィリエイト広告は、次のような法律に違反する可能性があるので確認しておきましょう。

    医薬品医療機器等法
    (薬機法)
    健康食品や化粧品​​に認められていない効果効能を、誇大表現やウソの内容で広告宣伝することを禁止する法律。
    景品表示法
    (景表法)
    商品などの広告において、実際よりもよく見せようとする誇大、およびウソの宣伝を禁止する法律。
    特定商取引法通信販売や訪問販売などにおいて、消費者の利益を守る法律。誇大広告規制がある。

    アフィリエイターは、薬機法の規制対象に含まれており、悪意はなくても法に抵触してしまう危険性があります。

    実際、薬機法違反で書類送検されたアフィリエイターもいるので、扱う広告によっては注意が必要です。

    一方、商品などの販売事業者ではないという点で、アフィリエイターは景品表示法と特定商取引法の適用対象になることはほぼないとされていますが、悪質な場合は責任を問われる可能性もゼロではありません。

    いずれにしても、事実と反する大袈裟な表現やウソで読者をだまして購入させる行為は、絶対にやめましょう。

    参考|国民生活センター:アフィリエイト広告をめぐる問題​​

    おすすめのジャンルなどはありますか?

    アフィリエイトのジャンル選びは、「専門性」「継続性」「市場規模」の3つを意識するといいでしょう。

    まず、専門性があるジャンルは、独自の情報を発信できるためブログの価値が高まります。難しく考えず、これまで多くの時間を使ってきたことや、これから時間を使いたいことを棚卸してみましょう。

    また、継続するために、興味関心があるジャンルを選ぶことも大切です。報酬単価や成約率の高さなど条件面のみでジャンルを選ぶと、続けるハードルが高くなります。

    最後に、ある程度の市場規模があるジャンルであることを確認しましょう。市場が小さ過ぎるジャンルは読者が少ないため、収益化しにくいからです。市場の大きさは、キーワードの検索ボリュームで判断します。

    まとめ|すぐには稼げないと理解して試行錯誤しつつ継続しよう

    初期投資がほとんどかからず、誰にでも始めやすい点が魅力のアフィリエイトですが、簡単に稼げるほど甘くはありません。しかし期待した収益を得られなくても、最低1年は継続してみるといいでしょう。

    ネット上に豊富にある成功するための情報を参考にしつつ、PDCAサイクルを回し、自身のブログを稼げるように育てていきましょう。

    本業以外にも収入の柱ができれば、きっと人生の選択肢も広がります。試行錯誤しながら粘り強く取り組んでみてください。

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    Mojiギルド編集部

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