私が苦手なライティングプロセス
初めに言っておきますが、今回のコラムには特にオチを付ける気はありません。これから私は、私が嫌いなライティングプロセスについて延々と文句と愚痴を言っていこうと考えています。なので、「そんなもの見たくない」という人はこのあたりでどうぞ離脱してください。
でも、人が苦手なものや苦しんでいるものを語っているのって、なんかこう、優越感に浸れるような気がしませんか?そんな人はぜひ読んでいってくださいね。
では、いきます。
嫌いなプロセス第3位:校正
原稿を書いたら、おかしなところがないかチェックする。これはプロとして当然の姿。校正という作業は、間違いを正すという他にも、よりよい表現はないか推敲するための大切なプロセスです。
ですが、私はこの作業が大の苦手。人の原稿をチェックするのもあまりに表現を変えるのもどうかと思って尻込みしてしまいますが、なによりも自分の原稿を校正するのがホントに苦手です。
割りと勢いで書くところもある感覚派のライターなもので、書き終えてしまうと途端に集中力が切れてしまうのです。しかも書き上げた直後はライターズハイ(ひと仕事終えてライターがハイになった状態)で、自分の原稿は完璧だと思ってしまうフシがあるので一番ダメです。
かといって翌日に見るのは泥酔した自分の動画を見るような気持ちで、それも苦手。自分の作品を振り返るというのがとにかく苦手なんです。
嫌いなプロセス第2位:情報収集
原稿を書き始める前の段階に絶対必要な情報収集。情報をどのように伝えるか、原稿の骨子となるプロットを作成するためにも必要な作業です。また、ユーザーに正確な情報を伝えるために、情報の取捨選択をすることもしなくてはなりません。コンテンツとして、情報に誤りがあることは許されないことです。
しかし、この情報収集がホントに苦手。なによりもずっとネットサーフィンしていると、猛烈な眠気が襲ってきてしまうのです。ライターを名乗っている身で恐縮ですが、文字情報ばかりを追っていると、やはり人間眠くなっちゃいますよね…。
また、グダグダ情報を見て悩むよりもまず書き出してしまいたいタイプなので、実は原稿を書きながら改めて情報収集していたりもします。
もちろん、情報に誤りがないか、という点はしっかり確認しております、はい。でも、できればやりたくないと思ってしまうのです。
嫌いなプロセス第1位:録音の文字起こし
取材記事の作成に、イベント記事の作成、セミナーレポートなどなど…意外と出番の多いプロセスのひとつが文字起こしです。私はホントにこの作業が苦手です。
1時間のセミナーを書き起こすために、いったい何時間イヤホンを耳につけていればいいのか。そして、専門用語が聞き取れず、何度も同じところを聞き直したり…本当に苦手です。
私の主観ですが、この作業が得意というひとはいても、好きな人はいないのではないでしょうか。
いまは自動書き起こしツールなども普及してきていますが、一昔前にはそれもなかったので、上記のようにひたすら聞いて書く、さらに合っているかどうか再度聞く、という作業を強いられました。
ツールができたいまでも、作業負荷は減ったものの、結局正しいかどうかをチェックする必要があり、骨の折れる作業に変わりはありません。
賛同者がいるようでしたら、ぜひとも記事のシェアをお願いいたします。
苦手なことは任せるのもあり
いかがだったでしょうか。
どれだけのキャリアを積もうが、人には向き不向きがあるものです。全てを完璧にこなすことができないと落ち込むのではなく、任せられる部分は人に任せる、というのも立派な仕事術だと私は思います。
今回はひとつの業務におけるプロセスの話でしたが、この考え方は仕事全体に言えると思っています。最近、なんだかジェネラリストが持て囃されていますが、全てを完璧にこなせる必要はないと思います。むしろ、均質化されたジェネラリストよりも、ある一点で高い能力を発揮できるスペシャリストこそがこの先生き残っていける人種ではないでしょうか。
とはいえ、できないことをやらないことの言い訳にするのはNGです。頑張った痕跡くらいは見せていかないと、ただのやる気のない人になってしまうので要注意です。「ここが雑だけど、それでも仕事を任せたい」と思われるライターを目指していきましょう!
この記事を書いたライター
じょん
一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...