タイトルの書き方で読まれる記事が決まる
Web記事のタイトルは読者が記事に接する最初の窓口であり、記事を読むかどうかの判断材料となります。
悩みや疑問の解決をネットに求めるユーザーは、検索結果画面に表示された10記事以上の中から、タイトルを見て読む記事を決めています。
どれだけ記事内容が良くても、適切なタイトルが付いていなければその記事は読まれることはないでしょう。
時間がないユーザーに中身を読んでもらえるかどうかは、記事に接する最初の窓口であるタイトルの書き方次第だといえるのです。
【必須】読まれる記事タイトルにする2つのポイント
クリックされる記事タイトルにするためには、絶対に押さえておきたい原則が2つあります。
- 記事のテーマを簡潔に表す
- 読者の興味関心に刺さる表現をする
これらのポイントは、タイトル決めの本質的な指針として常に心に留めておきましょう。タイトル付けで迷ったら、一度立ち返るのがおすすめです。
それぞれ具体的に解説していきます。
記事のテーマを簡潔に表す
タイトルを決める際は、記事のテーマを明確にし、そのテーマが簡潔に伝わる表現をしましょう。
すべてを伝えようとして、記事内容を網羅したタイトルにしたくなるかもしれませんが、本文を読んでもらうためには逆効果です。詰め込みすぎると、どの情報もボヤけてしまうので、読者は読もうという気になりません。
記事本文にある枝葉は削ぎ落とし、最も伝えたいことが一目でわかるタイトルを目指しましょう。
ただし、それだけでは読まれるタイトルに十分とはいえず、もう一つのポイントも押さえる必要があります。
読者の興味関心に刺さる表現をする
記事を読んでもらうためには、「自分のために書かれている！」、「悩みを解決できそう！」、「知らなかった情報がありそう！」など、タイトルを見た読者に興味関心を起こさせる必要があります。
そのためには、万人向けの漠然としたタイトルは避けましょう。誰にでも当てはまるということは、誰も興味を持たない可能性が高いです。
「初心者向け」や「年収○○以上のサラリーマン」など記事の対象者を示す言葉を使うのは一つの方法です。
また、「○○について」と曖眛な表現をするよりも、「◻︎◻︎のために○○を△△する方法」など、具体的な状況や目的を示して、読者の役に立つことが容易に想像できるようにしましょう。
人を引きつける記事タイトルの付け方｜6つのテクニック
ここからは、先述の「簡潔」かつ「興味関心を引く」タイトルを実現するために活用できる、具体的な以下のテクニックを6つ紹介します。
- キーワードはなるべくタイトルの前半で使う
- 全角30文字前後に収める
- ペルソナに合った言葉を使う
- 具体的な数字を入れる
- 心をつかむフレーズぞ使う
- ライバル記事と差別化する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①キーワードはなるべくタイトルの前半で使う
検索してほしいキーワードは必ずタイトル内で使いますが、なるべくタイトルの前半に入れることでクリックされやすくなります。
複数の記事タイトルが表示された画面を、読者は流し見で判断しています。一言一句丁寧に読んでいるわけではないので、パッと見でキーワードが見つからないと読み飛ばされるかもしれません。
目を引きやすくするために、キーワードはタイトル前半に入れましょう。
また、読者だけではなくGoogleにも記事がテーマとするキーワードが認識しやすくなるので、上位表示される可能性が上がります。
②全角30文字前後に収める
タイトルの文字数は、全体を表示させるため、また記事の魅力を十分伝えるために、全角30文字前後を目安にしましょう。
検索結果の画面では、タイトルとして表示できる文字数を超えると、「…」で省略されます。
タイトルすべてが表示されないと、記事内容が理解しづらく見栄えもよくないため、クリックされにくくなるでしょう。
表示される文字数は、パソコン画面で33文字程度、スマホ画面で43文字程度といわれています。
表示文字数が少ないパソコン画面でもきちんと表示されるように、30文字前後のタイトルを心がけましょう。
なお、文字数が少なければいいというわけでもありません。20文字程度の短いタイトルは情報不足で記事内容を伝え切れないことがあるので、必要な説明を加えるようにしましょう。
③ペルソナに合った言葉を使う
ペルソナ（想定読者の詳細な人物像）によって用語の理解度や悩みは異なるので、読者の立場に立った言葉を選ぶことが大切です。
一例として、ライティングに関する記事で考えてみましょう。
初心者ライターは、「ペルソナ」という言葉を知らない可能性がありますが、中級者以上の人にとっては、馴染みのある言葉だと想定できます。
ターゲットの知識レベルや普段使う言葉に合わせて、やさしい言葉や専門用語を使い分けましょう。
④具体的な数字を入れる
タイトルに数字を使うと、記事内容を具体的に想像できたり説得力を感じたりしやすいので、読者の興味を引きつける助けになります。
例えば、「1か月で3キロ痩せる」や「1日たった5分で〜」など、得られるメリットに数字を使うと説得力が増します。
ほかにも、「〜するための4ステップ」のように、読む前に情報量がわかる使い方をすれば、読者は安心して読み始められるでしょう。
タイトルに具体的な数字を使えそうなら、積極的に取り入れましょう。
⑤心をつかむフレーズを使う
印象的なフレーズを使って読者の気を引くことも、テクニックの一つです。
次のようなものに訴えると、人は反応したくなる傾向があります。具体的な例と一緒に見てみましょう。
【緊急性】
今すぐ読まなければ、と感じさせるもの
例）「今すぐチェック！」「手遅れになる前に！」
【必要性】
知らないと困るかも、と感じさせるもの
例）「〇〇には必須」「必ず押さえるべき」
【不安】
不安を突いて、内心ドキッとさせるもの
例）「本当に〇〇？」「あなたは大丈夫？」
【意外性】
常識とは反対の展開で、どういうこと？と思わせるもの
例）「寝ているだけで〇〇」「学年ビリから〇〇」
【権威性】
知名度のある人物やブランド、経験や資格などで、信じられる情報と思わせるもの
例）「坂本龍馬に学ぶ」「トヨタでは常識！」「〇〇歴10年の」
これらの例を参考に、インパクトのあるタイトルを考えてみましょう。
⑥ライバル記事と差別化する
同じキーワードを入れて同じテクニックを使うと、競合記事と似たようなタイトルになることがあるので、意識して差別化しましょう。
冒頭に【〇〇必見】などを入れてターゲットを明確にしたり、「〇〇する方法」を「〇〇するためにやめるべきこと」と視点を変えて表現したりする工夫が必要です。
また、「最新」「プロが解説！」「テンプレートあり」など、記事内容自体で差別化してタイトルに盛り込むことができれば理想的です。
タイトルを付ける時の注意点
読者にクリックさせることだけを優先してタイトルを決めると、失望させたり不信感を抱かせたりする危険性があります。
大切なのは、長い目で見て読者と信頼関係を築くことです。
タイトル付けにおいて、絶対に避けるべきことを3つ、確認しておきましょう。
- 煽りすぎない
- 誇大表現を使わない
- テクニックに走りすぎない
それぞれ具体的に説明していきます。
煽りすぎない
引きのあるフレーズを使って表現をする際に注意したいのが、「煽りすぎない」ということです。
過剰に煽るタイトルが付いた記事は、その瞬間は注目されて多くの読者が訪れるかもしれませんが、同時に不快感を与えることもあります。
また、タイトルと記事の中身に齟齬があれば、読者は詐欺のようにも感じるでしょう。
結果的に、記事やサイト、執筆者の信頼を失うことにつながるので、やりすぎは禁物です。
誇大表現を使わない
実際の記事内容よりも誇大な表現をタイトルに使うのはNGです。
タイトルと記事が一致していないことになるので、読者は期待を裏切られて失望し、サイトを信用しなくなります。
また、「日本初」「世界一」などの表現は、根拠がなければ使用できません。使う場合は、記事内で根拠を明確に示す必要があります。
テクニックに走りすぎない
ここまで、タイトル付けのテクニックを紹介してきましたが、それだけに頼りすぎるとすべて同じような表現のタイトルになってしまいます。
機械的にテクニックを適用するのではなく、想定読者の立場に立って、最適な言葉やアピールポイントを探りましょう。
まとめ｜テクニックを適度に使いながらターゲットの興味を引く簡潔なタイトルを目指そう
記事への入り口であるタイトルは、本文が読まれるかどうかを大きく左右します。
選ばれるタイトルとは、記事内容を端的に表し、かつ、読者の興味関心を引くものです。目にとまりやすいタイトルを作れるテクニックは有益なことも事実ですが、小手先の方法だけにしないよう注意して、読者が満足感・納得感を得られるタイトルを心がけてください。
目先のページビューだけを追い求めず誠実なタイトル付けをすることで、読者と長期的な信頼関係を築いていけるでしょう。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
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