環境はライティングに影響する

環境はライティングに影響する

まずはじめに言っておくと、結論として環境はライティングに影響します。というよりも環境はライティング以外にもすべての職種の仕事に影響するといえるでしょう。

競走馬が馬場の状態に影響を受けるように、陸上選手が風の影響を受けるように、スノーボーダーが雪面の状態に影響を受けるように、仕事人は作業環境の影響を大きく受けます。

ですので、自分が作業を行いやすい環境を作ることはとても大切で、整えることで作業へのモチベーションも高めることができるのは確実です。

また、場所を変えるという意味での環境もやはり、ライティングに影響すると考えています。たとえば、原稿が思い浮かばないときなどに、ずっと同じ環境にいると打開策が出てこなくても、執筆場所を変えたり、一度机を立つと、急にアイデアが浮かぶことがあるものです。

これは別に環境がインスピレーションを与えたという大仰な話ではなく、単純に塞ぎ込んだ気持ちを場所を変えることで、気分も変えることができたというだけの話です。

要は悩んでいた場所から物理的に離れることで、強制的に気持ちをリセットさせているということ。言葉にしてしまえばあっさりしたものですが、その効果は悩める書き手にとっては大きいものです。

行き詰まったときにどこにいく?なにをする?

行き詰まったときにどこにいく?なにをする?

作業環境については、以前別の記事で触れているので、今回は私が原稿で行き詰まったときに、どこに行くのか、なにをするのかについてご紹介したいと思います。

私は文豪ではないですから、缶詰できるほどの納期もお金もありません。手軽にできる気分転換法の一例として、ご覧いただけますと幸いです。

カフェに行く

環境を変えたいとなったときに、真っ先に行く場所がカフェです。家の周り、職場の周りに必ずあるカフェは最も手軽な家出先です。適度な雑音や、人の目があることで、原稿に集中していた頭がいい感じにゆるんで、原稿が進むようになることがよくあります。

無音の状態や、好きな音楽をかけることを好む人もいると思いますが、適度な雑音の中に身をおいたほうがかえって集中できるというのは、医学的にも実証された事実なのだそう。

散歩する

仕事をする環境を変えるのではありませんが、散歩も行き詰まったときには有効です。歩いている間は原稿とにらめっこすることもできないので、強制的に仕事から離れることができます。

頭の中で仕事のことを考えていたとしても、景色が流れていくことで気分転換することができます。歩きながらフッと解決策が思い浮かぶことがあるので、メモを取れるようにはしておきましょう。

風呂に入る

夜などに作業をしているときは、湯船に浸かるということもよくやっていました。お風呂といえばリフレッシュの定番。温かい湯船に浸かることで、体も頭もリラックスさせることができ、新たな打開策を思いつくことが多いです。時間がないときは、もっと手軽にシャワーを浴びるというのでも一定の効果はあります。

どれも自分の行動範囲内で実行できて、確実に気分を変えられる方法になっているので、ぜひ試してみてください。

ちなみに、以下では効果のなかった環境を少しだけまとめて紹介します。

効果がなかった環境

1:キャンプ場

キャンプにハマっていた流れで、一度キャンプ場で仕事をしてみたことがありました。確かに気分は変わりましたが、あまりにもレジャーな雰囲気が強く、逆に仕事をすることが嫌になってしまいました。また、よほど装備に力を入れていないと仕事はしづらい環境です。

2:カラオケBOX

最近ではカラオケBOXでもリモートワークプランのようなサービスを始めているところも多く、一度利用しました。確かに環境は整っているのですが、周りから聞こえてくる歌声はやはり集中力を削ぐものでした。防音されていても完璧ではないので、やはり避けたほうがよいと思います。

3:友人宅

リモートワークということもあり、友人宅で仕事をしたこともありました。結果は、テスト前の勉強合宿と同様、失敗に終わりました。気心の知れた友人とは、やはりプライベートで時間を共にしたほうが有意義なようです。

自分のやりやすい環境を見つけよう

自分のやりやすい環境を見つけよう

以上が私が考える環境とライティングの関係性です。結局のところ、ライティング限定に当てはまるものはなく、整った環境とたまの気分転換はすべての仕事において重要な要素となっていると思われます。

ただし、環境を変えることで劇的に素晴らしい仕事ができるわけではありません。よく天才的な表現などが”降りてくる”と言いますが、例え環境を変えても他所から新しいアイデアが降ってくることはありません。

新しい表現ができたと言うのなら、それは手持ちの知識と知識が気分転換することによって新しい結びつきをしただけのこと。表現は自分の中に蓄積したものの中からしか生まれません。なので、過度に環境に期待するのは間違っています。

自分の能力をフル活用できる環境を探してみましょう。

この記事を書いたライター

執筆者

じょん

一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...

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