見出しとは「章ごとのタイトル」

見出しとは「章ごとのタイトル」

見出しは章や段落ごとにつけるタイトルのことで、ある程度の長い文章には必要になります。もともと新聞や雑誌などで、一目で記事の内容が分かるようにつけられたのが「見出し」です。

新聞や雑誌などを見たときに、大きく書かれた「見出し」に惹かれて、内容を読んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。読者は無意識に、魅力的な見出しがあると内容を読んでしまいます。

そのため、新聞や雑誌に限らず、Web記事やブログ記事を書く場合でも、読者に分かりやすく魅力的な見出しをつけることが重要です。

見出しの役割

見出しの役割

見出しの持つ役割は、主に次の3点です。

見出しの主な役割
  • 記事の内容を把握しやすくなる
  • 記事が書きやすくなる
  • 検索エンジン対策になる

ここからはそれぞれの役割について、もう少し掘り下げて解説します。

記事の内容を把握しやすくなる

見出しには「読者に文章の概要を把握してもらう役割」があります。読者は、文章全体の概要を把握することで内容を想像しながら読めるため、最後までストレスなく読み進められます。

また、読者が、自分に必要な情報かどうかを見出しから判断できることも大きな役割と言えるでしょう。必要な情報であれば、記事に対して価値を感じてもらいやすくなります。

記事が書きやすくなる

Webライターにとって、見出しは記事の骨格となるものです。見出しを明確にすることで、章ごとに何を伝えるのかが定まり、記事を書きやすくなります。

リサーチで得た情報を構成に落とし込み、内容に合致する見出しを作成することで、記事の骨格が完成します。見出しが定まれば、あとは文章作成に集中できます。

検索エンジン対策になる

見出しはSEO対策にとっても重要な要素です。Web記事の多くが、検索した時に上位表示されるように対策しています。

検索エンジンは、見出しに入れたキーワードやタグの使い方で記事の内容を認識していると言われています。そのため、検索エンジンに理解されやすい見出しを作ると、記事を評価されやすくなります。

検索エンジンに評価されたものが検索結果で上位表示されるため、SEOの観点からも、見出しは重要です。

見出しには階層がある|大・中・小の見出しの使い方を知ろう

見出しには階層がある|大・中・小の見出しの使い方を知ろう

文章を書く時は、見出しを使って文章を階層分けすると、読みやすく、理解しやすい文章になります。階層分けの方法は次の通りです。

  • 記事全体の骨格となる大見出しを作成する
  • 大見出しの内容が複数の項目に分けられる場合は、中見出しを作成する
  • 中見出しの内容がさらに詳細に分けられる場合は、小見出しを作成する
  • 大見出し、中見出し、小見出しの順番で階層になるように記述する

Webライティングでは、検索エンジンが記事の構造を理解しやすいように、「h1」から「h6」までのHTMLタグを使って見出しを記述します。一般的に、h2タグは大見出し、h3タグは中見出し、h4タグは小見出しとして使用されます。

また、次の点に注意すると、より効果的な見出しを作成できます。

  • 見出しは簡潔で分かりやすく、記事の内容を要約するようにする
  • 同じ階層の見出しは、同じレベルの重要性を持つ内容にする
  • 見出しにキーワードを含めることで、検索エンジンからのアクセス向上に役立つ

【基本】簡単な見出しの作り方

【基本】簡単な見出しの作り方

ここからは具体的に、見出しに記載する内容や言葉の使い方について解説します。見出しにする内容は、主に次の3つを意識して作ります。

  • 内容を要約する|見出しと本文の内容をあわせる
  • 結論を書く|読むことで得られるメリットを提示する
  • ターゲットを書く|読者を引きつける

内容を要約する|見出しと本文の内容をあわせる

見出しの最も基本的な作り方は、本文の内容を要約することです。内容を要約することで、記事全体を把握しやすく、読者にとって分かりやすい記事となります。

リサーチで得た情報を構成に落とし込んだら、本文に記載する内容に合致した自然な見出しを作るよう意識しましょう。

結論を書く|読むことで得られるメリットを提示する

本文の結論を見出し記載する方法もあります。結論を見出しにすると「自分に必要な情報が書かれているか」「自分にとってメリットとなるか」が、読者に一目で分かります。

得られるメリットが提示できれば、読んでもらえる可能性が高まります。Web上にあふれる多くの情報の中で「早く知りたい」という読者の検索ニーズに、効果的に応える方法です。

ターゲットを書く|読む人を引きつける

読者を想定した言葉を選ぶのも、見出しの作り方の一つです。例えば【初心者向け】【40〜50代のあなたへ】【子育て中の方】など、ターゲットを指定する見出しを見たことがある方も多いでしょう。


ターゲットを書くことで、読者に「自分のこと」と認識してもらいやすくなる効果があります。自分に向けて書かれていると捉えてもらえれば、記事を最後まで読む可能性が高まります。

分かりやすい見出しにするコツ5選

分かりやすい見出しにするコツ5選

ここからは、さらに具体的な見出しの書き方について解説します。分かりやすい見出しを作る代表的な「コツ」には、次のようなものがあります。

分かりやすい見出しにするコツ5選
  • キーワードと関連する言葉を入れる
  • 粒度を揃える
  • 文末や言い回しの形を揃える
  • 20文字前後に収める
  • 具体的な数字を入れる

①キーワードと関連する言葉を入れる

見出しには、ユーザーの検索意図を反映したキーワードを盛り込むようにしましょう。これは、SEO対策だけでなく、ユーザーにとって分かりやすく、読みやすい文章を作るためにも重要です。

特に、次の点に注意すると効果的です。

  • 大見出しには、記事全体のテーマを表す主要なキーワードを入れる
  • 中見出し・小見出しには、より具体的なキーワードを入れる
  • サジェストや再検索キーワード、共起語を活用することで、ユーザーの検索意図をより深く理解し、適切なキーワードを入れる
  • キーワードを無理やり詰め込むのではなく、自然な文章になるように心がける

見出しは、検索エンジンだけでなく、ユーザーにとっても最初の視覚的な情報です。ユーザーにとって分かりやすく、魅力的な見出しを作ることで、記事のクリック率や読了率向上にもつながります。

②粒度を揃える

見出しは、階層によって「粒度」を揃えるようにしましょう。粒度とは、一般的に言葉の抽象度や単位、情報の大きさなどを指す言葉です。

例えば、食べ物で言えば「イタリアン」「フレンチ」「ラーメン」では、3つの粒度が違います。イタリアンとフレンチは食べ物のジャンルを表現しているのに対し、ラーメンは固有の食べ物を指しています。この場合、ラーメンではなく「和食」や「中華」に変えると、粒度が揃います。

粒度を揃えるのが難しい時は、見出しの末尾に同じ名詞を使う方法が簡単です。「〇〇な理由」「△△なこと」のような見出しに統一すると、粒度が揃いやすくなります。

③文末や言い回しの形を揃える

粒度と同じように、見出しの文末や言い回しの形を揃えることも、分かりやすい見出しを作るコツです。

例えば、本章の見出しについて考えてみましょう。内容に合致するだけであれば、次のようにも作れます。

  • ①キーワードと関連する言葉を入れる
  • ②粒度を揃える
  • ③文末や言い回しの形を揃える
  • ④見出しは20文字前後
  • ⑤見出しには具体的な数字が必要

①から③は動詞で終わっているのに対して④は名詞、⑤は体言止めです。

「見出しの書き方のコツ5選」という大見出しに対して、特に⑤は「コツ」というには分かりにくい表現になっています。実際の本章の見出しでは、文末を動詞で揃えているので確認してみてください。

違和感のない見出しにするために、同じ階層の見出しは、文末の言い回しや形式を揃えることを意識しましょう。

④20文字前後に収める

見出しを作る時は、20文字前後に収めるように言葉を選びましょう。見出しは章ごとの内容を簡潔に言い表すためのものなので、長すぎると逆に分かりづらくなります。

具体的な文字数に決まりはありませんが、人が一目で把握できる文字数は13文字程度とも言われています。固有名詞やキーワードが長い場合もあるので、長くても20文字前後に収まるよう調整するのが良いでしょう。

⑤具体的な数字を入れる

見出しは具体的であるほど、読者にとって内容を把握しやすい効果があります。見出しを具体的にする一例としては、見出しの中に数字を入れることです。数字があると、読む人に与える印象が大きく変わります。


例えば「見出しを作るコツ」を「見出しを作る5つのコツ」にすると、記事に対する見通しがたちます。また「多くのライターが実践する」よりも「100人中99人のライターが実践する」と書く方が、説得力が増します。

まとめ|見出しの書き方次第で文章の読みやすさが変わる!

見出しは、記事に書かれている内容を分かりやすくまとめたタイトルです。章ごとに、何が書かれているか分かるように作ります。

見出しをつけることで、読む人にとっては記事の概要が把握しやすくなり、書く人にとっては記事を書きやすくなります。同時に、SEO対策としても重要な要素となるため、見出しにはキーワードを含めながら、分かりやすい言葉で作るようにしましょう。

見出しの書き方として一番重要なことは、「誰に向けて」「何が書いてあるか」をできるだけ具体的に伝えることです。粒度を揃えたり数字を使ったりしながら、読む人に伝わる見出しを作りましょう。

この記事を書いたライター

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Mojiギルド編集部

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