実は意味と役割がまったく違う

実は意味と役割がまったく違う

結論から先にお伝えすると、校正と校閲は漢字は似ているものの意味と役割が違います。それぞれ以下にまとめました。

校正とは

こう‐せい〔カウ‐〕【校正】 の解説

1 文字・文章を比べ合わせ、誤りを正すこと。校合 (きょうごう) 。

2 印刷物の仮刷りと原稿を照合し、誤植や体裁の誤りを正すこと。「ゲラ刷りを—する」

3 測定器が示す値と真の値の関係を求め、目盛の補正などを行うこと。国家標準で定められた標準器や、あらかじめ物理的量や化学的な純度などがわかっている標準試料を用いて校正する。較正。検定。キャリブレーション。

引用:goo辞書

つまり、

  • 誤字脱字
  • 表記ゆれ
  • 英単語のスペルミス


などによる、「文字の誤り」を修正することを校正と言います

校閲とは

こう‐えつ〔カウ‐〕【校閲】 の解説

[名](スル)文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること。「専門家の—を経る」「原稿を—する」

引用:goo辞書

校閲は文章の内容が事実であるか、相違がないかを確認する作業のことです。

校正者と校閲者それぞれの作業の違い

校正者と校閲者それぞれの作業の違い

クライアントから執筆依頼を受けたWebライターは、基本的に提出前に校正チェック・校閲チェックをどちらもおこないます。しかし、それぞれに特化させた職業も存在します。

「校正者」、「校閲者」と呼ばれ、おこなう仕事の種類は違うのです。以下に分けて解説します。

校正者について

おもな仕事内容は、文字校正や原稿の素読み、提出された原稿を一字一句間違いがないかチェックする作業です。おもに出版業界や印刷業界、新聞社に勤務する人が多くいます。

校正者に向いている人は、以下のとおりです。

  • 注意力と集中力に優れている
  • 知らない言葉も調べて確認できる
  • 根気よく取り組める


校正者は毎日膨大な原稿を間違いないか確認する仕事のため、集中力が持続できない人は向かないとされています。かくいう私も、長時間集中できないので、校正者には向いていないようです…。

校閲者について

おもな仕事内容は、文字ではなく文章の流れやトンマナ、文章のつくりがおかしくないかを確認する作業です。とくに、以下の部分のチェックを主とします。

  • 文法が変ではないか
  • つづりがおかしくないか
  • 句読点の数や位置がおかしくないか


また、事実確認の「ファクトチェック」をするのも、校閲者の仕事のひとつだそうです。校閲者に向いている人は、国語全体に興味・知識がある人、文に対する理解度がある人とされています。

私自身の校正・校閲作業に対する取り組み

私自身の校正・校閲作業に対する取り組み

冒頭での説明のとおり、私はこの記事の執筆依頼を受けるまでは、校正と校閲は同じものとして意識していました。そのため、校正しなきゃ、校閲しなきゃと考えながらチェックをしたことはありません。

しかし、クライアントから執筆依頼を請け負う以上、以下の点には細心の注意を払っています。

トンマナを合わせること:クライアントから事前に、掲載記事のURLを提示してもらい、多数の記事を参考にしている。

文章作成アドバイスツール「文賢」の使用:クライアントにより、文賢を契約している場合があり、アカウントを教えていただくときがある。その場合、文賢の校閲支援・推敲支援をフル活用する。

自作の「マイ表記ゆれチェックシート」の活用:クライアントにより、文字や文法のレギュレーションが違うため、Googleスプレッドシート内にタブで分け記載している。チェックの際は、コピペした文章を指定したセル内に入れることにより、OKかNGかを判定できる。


表記ゆれや文法チェックは、どうしても個人で確認できるのに限りがあります。しかし私はクライアントに高品質な記事を提供したいため、文明の利器の力を借りています

私が一番大事にしていること

私が一番大事にしていること

校正も校閲も、確かに高品質の原稿をクライアントに提出する際は重要です。ですが、私がWebライター活動をするうえで最も大事にしていることは、「納期を前倒しして提出する」ことです。

個人的な考え方なのですが、納期の3日〜5日前に提出してこそ、世の中で必要とされるWebライターであると考えています。また、納期を抱えたまま「どうしよう出さなきゃ」と焦ってしまうよりは、早期に校正と校閲を経て提出したほうが、プレッシャーがかかりにくいからです。

日々の忙しさにかまけてしまいがちですが

  • 納期
  • 校正と校閲をしっかりおこなう
  • クライアントとの報連相


以上3つを忘れずに、Webライター活動を楽しみたいと考えています。

この記事を書いたライター

執筆者

ききょう提督

「読者ファースト最優先」がモットー。2024年1月1日にフリーランスへ転向しました。何にでも興味を持ち、楽しいことを素直に「楽しい」と発信できるライターになりたいです。座右の銘は「努力は必ず報われる」。
ちなみにゲーム好き。一番好き...

詳細を見る

タグ