テープ起こしってどんな仕事?

テープ起こしってどんな仕事?

テープ起こしとは「録音された音声の内容を聞きながら文字化する仕事」です。

具体的には、会議やセミナー、講演会の録音を聞いて議事録を作成したり、インタビューの内容を文字化することです。

私は最近まで「テープ起こし」という仕事のジャンルを知らなかったのですが、なんと過去に請け負っていた仕事でした。

思い返せば、一番初めのテープ起こしの仕事は社長秘書時代に「この会議の音声を議事録化しておいて」と言われた時です。なので、ライターになる前からやっていた仕事なんだなと…。

ライターとして駆け出しの時はインタビュー記事の作成を主にしていました。自分で取材に行くこともあれば、録音データからインタビュー記事を作成することもありました。

「あ、私って文字起こしの仕事してたんだな」と本当に最近気づきました(笑)。

実際に「テープ起こし」を請け負ってみて私が感じたこと

実際に「テープ起こし」を請け負ってみて私が感じたこと

過去のことを思い返してみると、正直今の私にとってテープ起こしは「できれば請け負いたくない仕事」です。あくまでも「私にとっては」というだけで、テープ起こしが向いている人もいると思います。

ここではテープ起こしの仕事を請け負って感じたメリットとデメリットをお話しします。

【メリット】
・音声を聞いて文字を起こすだけなので、頭を使わないから楽
・何度でも聞き直せるため、ミスが少ない

【デメリット】
・面白くない
・思いのほか時間がかかる
・費用対効果があまり良くない(あくまでも私にとってはです)

テープ起こしの最大のメリットは「録音してある音声を聞いて文字を起こすだけ」なので、頭をあまり使わなくていいことです。本当にただ淡々と録音を文字化していくのみです。

自分で何かを考える機会と言えば、テープ起こしの後の議事録の形式で要点をまとめる作業とインタビューを記事化までするケースでしょう。

しかし、今まで話したメリットはデメリットにもつながります。それは「面白くない」かつ「思いのほかテープ起こしには時間がかかる」ということです。

私はライティングの時に自分の体験を活かせたり、執筆内容について調べると新しい発見があることに面白さと楽しさを感じています。自分の体験を活かせることは他のライターとの差別化にもなるため、強みとも思っています。

しかし、文字起こしの場合は淡々と録音を文字化するのみなので、私は特に面白さは感じません。かつ、タイピングさえ問題なくできれば比較的誰にでもできる仕事とも言えます。けれど、この点をメリットと思う方もいるでしょう。「在宅でできる仕事」かつ「専門的なスキルを必要としない」という点では仕事を探すうえで大きな利点ですね。

また、文字起こしは思いのほか時間がかかります…なので、デメリットにも挙げていますが私としては「費用対効果があまり良くない」と感じた仕事です。これはあくまでも「私として」です。

実際に自分がインタビューに出向いてインタビュー記事をまとめることは、ある程度話をしたことが頭に入っているため、自分にとっての保険の1つが録音という感じです。

しかし、自分が現場にいなかった録音を聞いて文字に起こす作業は思いのほか時間がかかったのが本音です。

例えば、会議や講演会、インタビューなど録音データの時間が長くなればなるほど自分が文字起こしに費やす時間は多くなります。

まず、前提としてテープ起こしの相場は60分のデータ1本で4,000~6,000円です。

※参考:人気の在宅ワーク「文字起こし」「テープ起こし」って?違いやコツ、求人の見つけ方についても解説(ママワークス)

「60分のテープ起こしが1本4,000~6,000円ってすごく高い!時給4,000~6,000円?!」と思う方もいるでしょう。

しかし、これが大きな落とし穴です。録音と同等の時間で文字起こしを終わらせることは実際すごく難しいんです

話す速度にもよりますが、タイピングスキルが相当高くないと同等のスピードで打つことはできません。私は大体録音の1.5~2.5倍の時間がかかりました。

ちなみに、私はワープロ関連の資格もいくつか持っていていて、一般的にはタイピング速度は速い方に入ります。それでも話す速度と同等のスピードで打つことは厳しかったです…そのため、今はテープ起こしやインタビュー記事の仕事を請け負っていません。

しかし、何度でも聞き直せるため比較的ミスが起きる可能性も少ない仕事だと感じます。そのため、修正が入ることも少ない傾向です。

「在宅でできる仕事が欲しい」「Webライターになるためにまずは経験を積み、実績を作りたい」という方にはピッタリかもしれません。意外と「文字起こし」という仕事のジャンルを知っている人も少ないかと思うので、倍率も低い可能性があります。

【まとめ】何事も経験あるのみ

【まとめ】何事も経験あるのみ

今回はテープ起こしの体験談をお話ししました。私はテープ起こしの仕事はできれば請け負いたくないと思いますが、完全に在宅でできるため在宅ワークの一環として視野に入る方もいるでしょう。

また、近年は「文字起こしアプリ」も精度が上がってきているため、私が経験した時より短時間で終わる可能性もあります。すべてを自分でやろうとせず、外部ツールをうまく使うことでより効率は上がるでしょう。

「在宅でできる仕事が欲しい」「経験を積みたい」という方は文字起こしの仕事も視野に入れてみてはいかがでしょうか。何事も経験あるのみ!です。

この記事を書いたライター

執筆者

みんこ

10代から美容系インフルエンサーとして活動。高専卒業後、看護師として救急病棟と総合健診センターに勤務。看護師の傍ら美容ライターを開始し、現在はフリーライターとして活動中。執筆ジャンルは美容を中心に、医療・SNS・金融など幅広いです。...

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