そもそも表記ゆれとは

そもそも表記ゆれとは

クライアントから提示されるレギュレーションの中に頻繁に出現する表記ゆれの項目。Webライターを始めたばかりの方には、あまり馴染みがない言葉ですよね。

ひょうき‐ゆれ〔ヘウキ‐〕【表記揺れ】 の解説

用字用語の不統一。同じ文書や書籍の中で、本来同音同義で使われるべき語句が異なって表記されること。「メモリー」と「メモリ」、「引っ越し」と「引越」など。表記の揺れ。

引用:goo辞書

たとえば文の初めでは「表記ゆれ」と記載されていたのに、途中から「表記揺れ」となっているような事象があります。

このように、用語や接続詞などが統一されていないことが表記ゆれです。

表記ゆれはさまざまな場面で悪影響を与える

表記ゆれはさまざまな場面で悪影響を与える

一見、表記ゆれは数文字違うだけで意味は同じなため問題ないと思われるかもしれませんが、実はさまざまな場面・人々に悪影響を与えます。

どのような影響が出るのか、以下に分けて解説します。

読者が受ける悪影響

まず、サイトに訪問した読者が受ける悪影響は「読みにくく最後まで読めない」ことです。

ネット検索でやっと見つけた記事が表記ゆればかりの場合、読んでいてストレスを感じてしまいます。その結果、一目見ただけで「もういいや」と離脱したくなってしまうでしょう。

とくに調べたい内容がニッチなキーワードの場合、やっと見つけたWebサイトが読みにくいとなってしまうと、ブックマークはおろか二度と訪問したくなくなります。

ライターが受ける悪影響

次に、ライター自身に対する悪影響をお伝えします。それは、「仕事を継続してもらえなくなる」です。

ライティングスキルやコミュニケーションスキルは高いのに、表記ゆれを修正せずにクライアントに記事を提出するライターに、クライアントは仕事を発注しません。簡単な間違いすら修正できないのだと思われるためです。

1クライアントから案件を受注するためには、応募・テストライティング・契約締結と手順を踏みます。手間暇かけて受注してくれたクライアントを、自ら手放してしまうことになるのです。

クライアントが受ける悪影響

最後にクライアントが受ける悪影響をお伝えします。それは、「記事の離脱率が増えて収益が減ってしまう」ことです。

クライアントが記事を通して収益を得るためには、自社のサービスへ誘導したりアフィリエイトリンクを設置したりしなければなりません。

訪れた読者に記事内のアフィリエイトリンクや自社サービスに誘導するには、記事を最後まで読んでもらう必要があります。

しかし、表記ゆれが頻発しているサイトには、読者がすぐ離れてしまう可能性があるため、長く滞在されない可能性があります。

その結果、記事から得られる収益が減ってしまいメディアを運営することができなくなります。

このように表記ゆれを通じ、記事に関わるすべての人が幸せにならない結果が生まれます。さまざまな表記ゆれを修正する方法を確認し、自分に合ったツール選定をしてみましょう。

マイ表記ゆれチェックシートについて

マイ表記ゆれチェックシートについて

表記ゆれは避けたいものの、クライアントによって表記ゆれの定義やマニュアルは異なるため、管理することは大変です。とくに、何社ものクライアントから仕事を受注しているWebライターならなおさら大変でしょう。

そこで、以前ネット検索でオリジナル表記ゆれチェックシートを作成していた方の数式を真似し、私も作成しました!

(参考:Tokyo校正視点「Excelで表記ゆれをチェックする方法[校正作業の効率化]」

上記は、実際に私が実務で使用しているマイ表記ゆれチェックシートです。クライアントごとの表記ゆれルールを、タブで管理できます

グレーに塗ったセルに執筆した本文をコピペすることで、表記ゆれがあった場合は「結果」の項目に「NG」と表示されます。結果タブには、以下の関数式を入れることで判定できる仕組みです。

=IF(COUNTIFS($F$2,"*"&D3&"*"),"NG","-")

これは、もしF行(グレーのコピペ貼付エリア)でD行(間違っている字句)と同じ字句があった場合、「NG」と表記してください、違う場合は「-」と入れてください、という関数です。

ご自身でオリジナルを制作する際は、それぞれOKとNGの字句を入力する必要があります。また、長文をコピペするとどこが間違っているか分かりづらい時があるため、h2(大見出し)ごとに区切ってコピペするのがおすすめです。

表記ゆれチェックシートはこちらです。ご自身のGoogleドライブへコピーし、ぜひ活用してみてください!

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1y-yayK3jwlPa5rEnZQThfapbaJZHTiaX1w8WLqO0RLU/edit?usp=sharing

この記事を書いたライター

執筆者

ききょう提督

「読者ファースト最優先」がモットー。2024年1月1日にフリーランスへ転向しました。何にでも興味を持ち、楽しいことを素直に「楽しい」と発信できるライターになりたいです。座右の銘は「努力は必ず報われる」。
ちなみにゲーム好き。一番好き...

詳細を見る

タグ