ステップ0:校正する前にすべきこと

ステップ0:校正する前にすべきこと

校正に入る前の重要な手順は、「コピペ率をチェックすること」です。

校正前にコピペチェックすれば、万が一コピペ率が高い原稿であってもその時点で内容や構成を修正できます。しかし、校正後にコピペ率が高い原稿だと分かれば、すべて書き換える手間がかかり、心が折れそうなダメージを受けることも。

たとえ誤字脱字がなくて文法の使い方が正しくても、コピペ率の高い原稿はその時点でNGです。万が一そのような記事を納品すれば、クライアントからの信頼を失いかねません。

書き終えたら必ずコピペチェック!これは鉄則です!ちなみに、わたしは「CopyContentDetector」を使用しています。4,000文字までは無料で診断できるツールですよ。

ステップ1:Wordの「音声読み上げ機能」

ステップ1:Wordの「音声読み上げ機能」

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まずは、Wordの音声読み上げ機能を使用して「聴く校正」からスタート。聴くことで「文章のリズムがおかしい」「この場所に読点を打つと意味が変わる」など、文章の違和感に気付けます。また、誤字脱字や一文が長すぎる問題も含めて、バッサリと修正することも。修正後は該当箇所をもう一度聴き、一文をブラッシュアップする。この作業をくり返して原稿を磨きます。

また、Wordには青色の二重線や赤色の波線の表記で修正箇所を提示してくれる機能があります。音声と併せて活用できる、手軽な校正方法です。

ちなみに、この作業は見出しごとにするのがおすすめ。そうすることで、「この見出しには具体的な例や根拠がもう少し必要だな」など、内容を深掘りする必要性や矛盾点にも気づけます。

校正前は一通り目視で文章を読みますが、上記の部分は意外に気づきにくいもの。音声読み上げ機能を使用することで、原稿を磨いている感覚になりますよ!

ステップ2:2つの校正ツールを使ってミスを軽減

ステップ2:2つの校正ツールを使ってミスを軽減

次は、校正ツールを2つ使用する「目視の校正」です。

校正ツールは訂正したほうがよい理由を提示してくれるため、文章を見極める判断力につながります。また、ツールの2つ使いはミスの漏れをくみ取ってくれる効果にも期待大!

というのも、校正ツールはいくつもあり、それぞれ強みが異なります。例えば、「を」や「が」などを多用した冗長表現に敏感なツールもあれば、表記ゆれ(漢字をひらくなど)に反応してくれるツールもあるのです。

ツールを2つ使用することでミスが極力減らせて、質の高い原稿に仕上げられますよ。

わたしが使用しているツールは、「Enno(無料)」「Shodo(有料)」。有料のShodoを使用している理由は、表記ルールをカスタマイズできるからです。クライアントによってルールが異なるため、それに対応してくれる点は魅力だと感じます(あくまで個人の感想です)。

校正ツールは無料・有料問わず数多くあるので、悩まれる方も多いでしょう。まずは、無料のツールを2つ使うことから始めて、質のよい原稿を目指してくださいね!

ステップ3:スマートフォンでも原稿を最終チェック

ステップ3:スマートフォンでも原稿を最終チェック

最後に、スマートフォンを使用して校正します。原稿をスマートフォンで見ると、記事の第一印象を左右することに気付けるからです。

例えば、一文に漢字が続いていれば黒い塊のように見えて読む気が失せたり、カタカナが多すぎるとスカスカに見えて内容が薄いように感じたりすることも。ここまでパソコンで原稿を見ていたため、機器を変えることで新たな気づきが得られるのです。

また、校正の締めとして最初から最後まで声に出して読むのも忘れてはいけません。目視と声出しにより文章の違和感をなくしていきます。

使用するツールは、Googleドキュメントです。執筆した原稿をパソコンとスマートフォンどちらからでも見られるように設定します。少し時間を置いてスマートフォンで読めば、原稿がクリアに見えるもの。クライアントに自信を持って納品できる原稿が完成します!

校正の方法は正解がない!

校正の方法は正解がない!

校正は、クライアントに原稿を納品する前の重要な作業。ライターによって校正方法や使用するツールが異なるため、正解はありません。ご紹介した方法は、あくまでもわたし個人の校正方法です。時間は少々かかりますが、ステップを重ねることで質のよい原稿に仕上がりますよ。

以下の記事には、より詳しく校正のチェックポイントが書かれています。より磨きをかけた原稿にするなら、こちらも併せて参考にしてくださいね!

校正のやり方は?おすすめ無料ツールや注意点も解説

この記事を書いたライター

執筆者

みりこ

漫画・旅行・キャンプをこよなく愛する、フリーライター。
住まいと食に関する記事が得意分野。また、傾聴スキルを活かして、地域の取り組み・店舗・人物インタビュー記事にも力を入れて取り組んでいる。「読んで有益だったな〜」「ほっこりし...

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