クラウドソーシングで稼げないという声が多い

クラウドソーシングで稼げないという声が多い

「クラウドソーシングでは稼げない」フリーランスのWebライターをはじめとしてこのような声を多く見かけます。

クラウドソーシングとは、企業がWeb上で不特定多数に向けて業務を発注する形態のこと。便利なサービスではありますが、一方で競争率が高く、報酬を交渉できない、というデメリットも確かに存在しています。

なぜ、クラウドソーシングで稼げないのか、まずはクラウドソーシングの仕組みや案件について調べてみました。

ポイント

  • クラウドソーシングで得られる平均収入
  • クラウドソーシングの仕事の形式は大きく2種類
  • クラウドソーシングの案件種類ごとの単価(相場)

クラウドソーシングで得られる平均収入

クラウドソーシングをメインに業務を行っている人の平均収入は月収で4万5,650円※という調査結果があります。これは、業種やキャリアを問わず、クラウドソーシングを利用している人全体の平均値ではありますが、かなり低い結果となっています。

もちろん、専業なのか副業なのかなどで大きく金額は変わってきますが、一般的にクラウドソーシングだけでは、高い収入を得ることが難しいことがわかります。

※出典:クラウド・ワーカー意識調査|マイナビウーマン

クラウドソーシングの仕事の形式は大きく2種類

クラウドソーシングで募集されている仕事には大きく分けて以下の2種類があります。

1. プロジェクト形式
クライアントが条件を提示し、応募してきた作業者の中からパートナーを選んで契約する形式です。契約が成立すると、クライアントとやり取りを行いながら成果物を納品し、納品が終わると報酬が支払われます。
ある程度の専門性やクオリティが求められる記事ライティングの案件で用いられます。

2. タスク形式
クライアントが不特定多数の人間に対して、簡単な作業を依頼する形式です。応募する必要はなく、成果物を納品し、それがクライアントに承認されれば報酬が支払われます。そのため、クライアントとのやり取りも特に発生しません。
大量の記事を量産したい案件などで用いられます。

クラウドソーシングの案件種類ごとの単価(相場)

クラウドソーシングの案件には、Webライティングやデザイン、プログラミングなど、さまざまな種類があり、仕事内容や仕事にかかる時間、必要なスキル、専門性の高さによって単価は大きく異なります。

単価が安い案件は、誰でも始めやすいですが、お小遣い稼ぎ的な働き方になってしまう傾向があります。一方で、単価が高い案件は高度な知識やスキルが求められますが、クライアントの信頼を得ることができれば、継続的な受注につながるなど、安定した収入を得ることができるでしょう。

ここでは、案件の種類とそれぞれの単価(相場)の例を一覧にまとめご紹介しますので、参考にしてみてください。

案件の種類単価(相場)
データ入力1,000円~/時間
レビュー・口コミ50円〜/件
記事・Webコンテンツ作成1円~/文字
リライト・校正・編集3,000円〜/記事
メルマガ1円~/文字
広告用バナー作成5,000円〜
イラスト作成30,000円〜
ウェブデザイン50,000円〜/ページ
YouTube動画作成・編集8,000円~/本
画像加工1,000円〜/枚
WordPress制作100,000円~

クラウドソーシングで稼げないは本当?【口コミ・評判】

クラウドソーシングで稼げない7つの理由

クラウドワークスは稼げない。そんな噂を耳にする。1文字0.3円から始めた案件。業務を重ねてクライアントさんと個人契約。チャットワークに移行して今では手数料ゼロ、1文字2円で案件をいただいている。自分に付加価値をつける。それだけで世界が変わる。

引用:X

クラウドワークスで月3万は相当無理しないと稼げないからリベのライターさんたちと繋がって先輩方にいろいろお話を聞きたい

引用:X

わかります…。
クラウドワークスへ応募する件数も、
多すぎても破滅に向かってしまうし、
かと言って、少なくても、
スルーされてしまうと稼げないし…。
そう思うと、前者になってしまいますが、
慣れるまでは本当に体力勝負な所ありますよね

引用:X

先月、クラウドワークス経由で
在宅ライター・動画編集の
お仕事に初挑戦したら...
あれよあれよという間に、
初月収10万円到達したの
月収換算してもなかなか良い‍
(ちなみに3案件です!)

こういうのって稼げない
イメージあったんだけど..
まずは挑戦することが
大事なんだなって思った ̖́-

引用:X

サイトブログの売上が回復しないので、ライティング案件で稼げないかとクラウドワークスで10件以上に応募してみた。そのうち何件かは仮払いまでいってテストライティングしてるけど、これだけで月10万稼げるようにするのは相当キツイ。仕事は毎日あるわけじゃないからどんどん案件を探さないといけない

引用:X

クラウドソーシングでは稼げない、という噂はよく聞かれるものですが、実際はどうなっているのでしょうか?紹介しているツイートは実際にクラウドソーシングについてつぶやかれたものを引用しています。

実際に稼げない、という人もいれば、コンスタントに稼いでいる人もいるようです。しかし、共通している点としては、最初のうちは稼ぐことが難しい、あるいは稼げても労力がかかると認識していることです。

クラウドソーシングの場合、実績がない状態だと案件を取ることができなかったり、低単価の案件を受けざるをえないという場合が多くあるようです。

クラウドソーシングで稼げない7つの理由

クラウドソーシングで稼げない7つの理由

口コミでは否定的な意見も見られましたが、それでもクラウドソーシングでは稼げないといいう噂は根強いもの。では、その印象を大きくしている理由はどのようなものがあるでしょうか。ここではクラウドソーシングで稼げないとされる理由を7つ紹介していきます。

ポイント

  • 単価が相場より低い
  • 競合が多い(競争率が高い)
  • システム手数料が高い
  • 長期(継続)の案件が少ない
  • 発注者側の予算が少ない
  • 単価アップの交渉がしづらい
  • 発注者側が業務の要件や難易度を理解していない

稼げない理由1. 単価が相場より低い

クラウドソーシングが稼げないと言われる理由の一つが単価。クラウドソーシングで募集されているライティング案件の場合、文字単価が1円以下の仕事が数多く存在しています。

もちろん、高単価の案件もありますが、初心者が受けることができる案件の多くは低単価のものがどうしても多くなってしまいます。

そのため、Webライターの仕事を始めたものの、労力の割に稼げないと諦めてしまう人が発生しているようです。

稼げない理由2. 競合が多い(競争率が高い)

クラウドソーシングが稼げないと言われる理由として、その競争率の高さが挙げられます。大手のクラウドソーシングサービスであるクラウドワークスでは、ライターの登録者数が50,000名にも上ると言われています。

高単価の仕事の場合、プロジェクト形式の場合が多く、実績がない状態だと数多くいるライバルの中から選ばれるのは難しくなってきます。

稼げない理由3. システム手数料が高い

クラウドソーシングサービスを利用していると、報酬の支払いに際してシステム手数料がかかります。この割合が高いと言われていることもクラウドソーシングが稼げないと言われる理由の一つです。

例えばランサーズの場合は以下のような手数料がかかります。

  • 20万円超:5%
  • 10〜20万円以下:10%
  • 10万円以下:20%

特に収入が少ない場合のほうが手数料が高くなっており、初心者には厳しい条件となっています。

稼げない理由4. 長期(継続)の案件が少ない

クラウドソーシングで募集している案件の多くは単発の仕事となっています。継続的に業務を行うことができるような条件の仕事はどうしても少なくなっています。

実際に継続案件を見つけることができても、実際に選ばれるためには実績やポートフォリオがいかに充実しているかが重要になってきており、初心者が案件を勝ち取ることは難しいと言えるでしょう。

稼げない理由5. 発注者側の予算が少ない

クラウドソーシングで仕事を募集している企業の思惑としては、外注費をできるだけ抑えたいという思いが強くあります。

そのため、理由1にあるように低単価の案件が多くなってしまいがちです。記事の量産などを目的としている場合は、質より量を求めている場合が多いので、しっかり収入を得たい場合は避けたほうがよいでしょう。

稼げない理由6. 単価アップの交渉がしづらい

クラウドソーシングではクライアントに対して単価を交渉することも可能です。

しかし、そもそも低単価の案件の場合や、実績が少ない状態の場合は単価交渉をすることで、逆に案件を得られなくなることもあります。タスク形式の場合などは特に単価交渉を行うことは難しいと言えるでしょう。

稼げない理由7. 発注者側が業務の要件や難易度を理解していない

クラウドソーシングでも、将来を見据えていいライターを発掘したいと考えている優良クライアントは存在しています。

一方でコスト削減を目的として、ライターを利用しているようなクライアントも存在していることも事実です。

こうしたクライアントの場合、単価以上の要件や難易度を求めている場合もあるので、募集要項はしっかりと確認しましょう。

クラウドソーシングで稼げない場合に見直したいポイント

クラウドソーシングで稼げない場合に見直したいポイント

低単価で稼げないという噂が根強いクラウドソーシングですが、案件の中には高単価のものも多くあります。稼げないと感じている場合はなにかしらの理由があるかもしれません。

ここでは稼げない現状を打破するために、見直したいポイントについて紹介します。

ポイント

  • プロフィールやポートフォリオを充実させる
  • クラウドソーシングサイト内での実績・評価を積み上げる
  • 中長期の案件・継続案件を積極的に受注する
  • スキルや専門性を高めて高単価の案件を狙う

プロフィールやポートフォリオを充実させる

クライアントが応募者の中からパートナーを選ぶ場合、重要になってくるのがポートフォリオやプロフィールです。クライアントが確認できるプロフィールを充実させることで案件を獲得しやすくすることが可能です。

これまでの実績に加え、対応可能なジャンルや、自身が取得している資格など、載せられる情報はできるだけ細かく丁寧に掲載するようにしましょう。

クラウドソーシングサイト内での実績・評価を積み上げる

クラウドソーシングサイト内で地道に実績を積み上げていくことにより、収入アップにつなげることもできます。

低単価の案件であっても、質の良い記事を納品していくことで、一度やり取りしたクライアントから継続受注を受けられる場合もあります。

また、クラウドソーシングサイト内で受けた案件も実績としてプロフィールに加えることもできます。

中長期の案件・継続案件を積極的に受注する

単発案件ではなく、継続案件を積極的に受注するようにしましょう。契約期間が中長期に及ぶ案件は、長期的に安定した収入を確保できます。

また、単発案件に比べて単価も高く設定されている場合が多いです。もちろん、受注するためには実績をしっかり積んで、クライアントに選ばれることが必要になります。ポートフォリオの更新は小まめに行いましょう。

スキルや専門性を高めて高単価の案件を狙う

単純な情報をまとめる記事よりも、専門的な記事や、一部のジャンルに特化した記事、あるいはインタビューなど、なにかしらのスキルや専門性を求められる記事は、高単価の場合が多いです。

金融・投資、不動産、美容関係など、ライターとして稼げるジャンルの専門分野を学ぶなど、ライティングに活かせる専門性を磨いてみるとよいでしょう。

クラウドソーシングで稼げない場合は仕事の探し方を変えよう

クラウドソーシングで稼げない場合は仕事の探し方を変えよう

クラウドソーシングで稼げない場合、クラウドソーシングにこだわらず仕事の探し方を広げることも収入を上げるためのひとつの方法です。

ここでは、クラウドソーシング以外の仕事の見つけ方について紹介します。

ポイント

  • クラウドソーシングを介さず、直接クライアントに営業する
  • 関連企業と業務提携し、営業を行なってもらう
  • 副業人材・フリーランスのエージェントを利用する
  • 副業・フリーランスのマッチングサービスを利用する

クラウドソーシングを介さず、直接クライアントに営業する

ライターとして直接クライアントに対して営業をかけることで仕事を得られる場合があります。直接営業をかけるので、単価など条件面については自分で設定できるほか、プロフィールだけでは伝わらない自分の魅力を売り込むことができます。

しかし、そのためには営業としてのプレゼンスキルや、クライアントの目に留まるようにWebサイトなどを構築する必要が出てくるため、軌道に乗るまではクラウドソーシング以上に労力がかかるでしょう。

関連企業と業務提携し、営業を行なってもらう

自ら営業をかけることが難しい場合は、営業代行サービスなどを活用し、代わりに営業活動を行ってもらうことも可能です。

自身で営業を行わなくてもよいので、業務に集中できるほか、クラウドソーシングでは見つけられないような優良案件を獲得できる可能性があります。

しかし、当然ながらサービスを利用するためには利用料がかかり、営業代行してくれる企業の質によってはなかなか仕事を受けられない場合もあります。

副業人材・フリーランスのエージェントを利用する

副業やフリーランスの人に対して、案件を紹介するエージェントサービスがあります。営業代行と似たような動きになりますが、契約をすると担当のエージェントが自分に代わって案件を獲得してきてくれます。

中にはキャリアプランやキャリアアップ支援など、フリーランスとしてのキャリア形成をサポートしてくれる場合もあります。

副業・フリーランスのマッチングサービスを利用する

クラウドソーシングもマッチングサービスのひとつと言えますが、クラウドソーシングは幅広くワーカーを募り、スキルや経験がない人でも対応しやすい案件が多く、それに伴い単価も相場に比べて著しく低い傾向があります。

ワーカーには「お小遣い程度を稼げればよい」「初心者だから低単価でも経験を積みたい」という方も多いでしょう。

一方、副業・フリーランスのマッチングサービスのなかには、特定のスキル・専門性を要する案件でワーカーを募集しているサービスもあります。このようなサービスは、クラウドソーシングと比較して単価が高く、相場に比べて単価が著しく低い案件も少ない印象です。

上記の特徴から、特定のスキル・専門性があるのであれば、上記のような「副業・フリーランスのマッチングサービス」を利用してみましょう。

クラウドソーシングは稼げないと言うけどメリットはない?

クラウドソーシングは稼げないと言うけどメリットはない?

クラウドソーシングは稼げないという噂の理由をここまで紹介してきました。実際にやり方によっては稼ぐことは難しい側面もあります。

しかし、だからといってメリットがないわけではありません。ここではクラウドソーシングサービスを利用するメリットを紹介します。

ポイント

  • プログラミング、マーケティング、編集とジャンルが多い
  • 初心者・未経験OKの案件も多く、誰でも副業を始めやすい
  • 在宅で行える案件がほとんどで主婦の隙間時間にもおすすめ

プログラミング、マーケティング、編集とジャンルが多い

クラウドソーシングは多くの企業が活用しているため、ライティング以外にもプログラミングやマーケティング、編集業務、Webデザインなど募集している案件は多岐に渡ります。

ライティング以外にもスキルがある場合は、ひとつのサービスで複数の業務を獲得することができる点はメリットと言えるでしょう。

初心者・未経験OKの案件も多く、誰でも副業を始めやすい

報酬は低くなりがちですが、未経験や初心者でも受注できる仕事が多い点もクラウドソーシングの魅力です。低単価ではあっても、そこで得た経験は自分に蓄積されますし、案件は実績として残ります。

Webライターとして働き始めた人が、実績や経験を積むために利用しやすいことはメリットと言えるでしょう。

在宅で行える案件がほとんどで主婦の隙間時間にもおすすめ

クラウドソーシングでの案件に限ったことではありませんが、在宅で対応できることもメリットのひとつです。

特に子育て中の主婦の方など、家を空けにくい事情がある人が仕事を始めるとなった場合、クラウドソーシングを利用したライティング案件の獲得はよい収入源となってくれるでしょう。

クラウドソーシングで稼げない理由についておさらい

クラウドソーシングが稼げないという巷の噂の真相について、さまざまな面から検証・紹介してきました。稼げないとされている理由としては、やはり単価の低さやシステム手数料の面が多いようです。

しかし、ライターに限らず、どんな仕事であってもスタート直後は収入は少ないもの。事実、実績を積んでいけば単価を上げることも可能ということもわかってきました。

クラウドソーシングの場合、案件数が多く、経験を問われない仕事も多いので収入面に目をつぶれば、Webライターの実績作りの場としては最適なサービスと言えるかもしれません。

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Mojiギルド編集部

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