Webライターの収入(月収)はいくらくらい?

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Webライターと一口にいっても、その働き方はさまざま。企業に所属し、正社員として働くこともあれば、フリーランスや副業という働き方もあります。ここでは働き方に応じたWebライターの収入事情について紹介していきます。

正社員のWebライターの平均収入

正社員のWebライターとは、企業の正社員となり、ライティング担当としてライター業務を行う形態のことを言います。

求人情報に記載されている年収額をベースに計算すると、正社員のWebライターの平均年収はおよそ450万円※ほど。月収換算で37.5万円ほどとなります。

日本の平均年収がおよそ436万円であることを考えると、比較的高い収入だと言えます。

※複数のデータを調査して算出しています。  

445万円(出典:マイナビ)  

449万円(出典:求人ボックス) など

フリーランスのWebライターの平均収入

フリーランスの場合は正社員の収入とは異なり、個人の働き方により大きく収入が増減します。そのため、以下のような理論値をもとに仮想の収入を算出しました。

1日の執筆時間:8時間
1時間あたりの執筆文字数:1,500文字
毎月の作業日数:22日

文字単価が2円だと想定すると、単純計算で収入は52万8,000円となります。

正社員に比べて収入はアップしますが、控除やスキルアップのサポートなどはなく、仕事を得られなければ収入はダウンします。

副業のWebライターの平均収入

本業を持ちながら、プライベートの時間を使って行う副業でのWebライターの場合、平均月収は1万〜5万円程度だと言われています。本業で安定収入を得ていることもあり、収入の面では比較的低い金額になっています。

しかし、パソコンとドキュメント系のソフトがあれば、誰でも始められるため、収入の補填のためにWebライターを副業とする人も多くいます。

Webライターの収入の決まり方|報酬の契約方法

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Webライターの収入は基本的にはクライアントから提示される報酬によって決まります。しかし、その報酬の決め方にはいくつかの契約形態が存在しています。この報酬の契約方法についてそれぞれ解説していきます。

給料(会社員の場合)|毎月決まった収入を得られる

正社員のWebライターの場合、企業に所属していることになるので雇用主である企業から毎月の給与として報酬が支払われます。

基本的には毎月決まった給与が支給されますが、残業手当や通勤費などが上乗せされる場合もあります。業務量による報酬のアップはあまり見込めませんが、安定的な収入と各種税金の控除などがきちんと行われる点がメリットとしてあります。

文字単価|1文字あたりの単価×文字数で報酬を決定

フリーランスや副業でWebライターの業務を行う場合、最も一般的な契約形態のひとつが文字単価での報酬です。

文字単価とは1文字あたりの報酬のことで、納品物の文字数と単価を掛け合わせて報酬が決まります。単価としては1文字1円未満〜20円までと幅広く、専門性が高いほど単価は上がる傾向にあります。

時給|1時間単位で働いた時間によって報酬を決定

時給はアルバイトや派遣業務などでも馴染み深い、勤務時間により報酬を支払う契約形態です。

記事本数や文字数などで報酬が決まるのではなく、月に何時間働いたか、その時間に応じて報酬が支払われます。主に企画の段階から参加するようなライターの場合に適応されることが多くあります。平均相場は1,200〜5,000円程度と言われています。

記事単位|1記事あたりの単価によって報酬を決定

1記事あたりの単価を決めて報酬を支払う契約形態です。この場合、文字数による報酬の変化はありません。何文字の記事を書いても当初決められた記事単価で報酬が決定します。

Webメディアを持つ企業が複数本をまとめてライターに依頼する場合などに多く用いられます。金額は依頼する記事内容に応じてさまざまですが、ある程度のクオリティを求められている場合が多く、報酬も比較的高く設定されています。

Webライターが収入アップを目指す5つの方法

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始めるためのハードルが比較的低いWebライターという職種ですが、収入はスキルによって大きく変わってくる職種でもあります。Webライターとしての収入をアップさせるための方法について5つ紹介します。

できるだけ高単価の案件を受ける。かつ案件数をこなす

この方法は働き方や情報収集の行い方によって、収入アップを目指す方法といえます。Webライターの仕事は主にクラウドソーシングなどで発注されることが多いですが、仕事を始めたばかりのときは単価の低い仕事が多くなります。

この状況を打破するためには、できるだけ好条件の案件を見つけることと、できるだけ多くの記事を執筆することが必要になってきます。

また、好条件の案件を見つけるためには、会社の同僚や知人など、人脈を駆使することも重要になってきます。

ライティングスキルや得意なジャンル・専門知識を習得する

契約形態についての話でも話題に挙がりましたが、ライターの場合、基本的なライティングスキルや、専門的な知識、特定ジャンルにおける実績や知名度などに応じて報酬が変わってきます。そのため、得意ジャンルを磨くことや、専門知識を習得することは収入アップに直結すると言えます。

ライティングスキルや特定ジャンルでの実績を作るためには、時間がかかりますが、専門知識の場合、クラウドソーシングなどでも好条件の案件が多くなるため、おすすめです。

Webライターとしての希少性や付加価値を身につける

なにかしらの希少性や付加価値を身につけることも収入アップの方法です。

簡単なところでいえば、撮影やインタビューなどライティング以外のスキルを身につけることなどがあります。コンテンツ企画などプロデュース部分の能力があれば、より上流工程から仕事に携わることができるので、収入は大きく変わってくるでしょう。

また、個人ブログやSNSなどで多くのフォロワーを得ている場合、拡散性が見込めるなど、ライター以外の長所もライター業の付加価値となってきます。

Web広告×セールスライティングの知識・スキルを習得する

セールスライティングとは記事内に読者を購入へと導く、コンバージョンポイントを設ける、「ものを売るためのライティング」のこと。

多くの企業が運営しているWebメディアですが、その最終的な目標は企業の売上向上にあります。そのため、多くの企業はセールスライティングができるライターを求めています。

セールスライティングは記事だけでなく、Web広告などでも求められているので、仕事の幅を広げることにもつながります。

Webライターを束ねる。案件だけ受けて外注する

記事の執筆を楽しみながら仕事をしたい、という場合は異なりますが、単純に収入アップを目指すなら、他のWebライターを束ねて、ディレクションを行うという方法もあります。

人を動かすことができれば、管理の手間は掛かりますが一人で行うよりも案件を多くこなすことが可能になります。

もちろん、ライティングスキルだけでなく、スケジュール管理や記事制作の意図を伝える技術や、校正など、編集能力も必要になってきます。

自分でWebメディア・ブログを運営して収入を稼ぐ

案件を受けるのではなく、Webメディアやブログを運営し、アフィリエイトなどで収入を得ることも可能です。メディアやブログを運営するためには、単純に面白い記事を書ける能力だけでなく、SEOの知識や、セールスライティングの知識、Webデザインの知識も一部必要になってきます。

しかし、うまく集客を行えれば大きな収入につながります。

Webライターの収入以外のメリット

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Webライターの仕事は収入を得ること以外にもメリットがあります。ここでは、Webライターの仕事で得られる収入面以外のメリットについて紹介していきます。ぜひ、Webライターの魅力を知るきっかけにしてみてください。

初期費用がほぼ不要。すぐに仕事をスタートできる

Webライターの仕事を始めるに当たって必要なものはパソコンくらいのもの。つまり、ほぼ初期費用なしで仕事をスタートさせることができるのです。

業務上必要なWordなどのドキュメントソフトや、連絡手段となるコミュニケーションツールを用意する必要はありますが、すでにダウンロードされているものや、無料のツールなどで対応可能なものがほとんどです。

働く場所や時間にとらわれず仕事ができる

先程もお伝えしたように、Webライターはパソコンがあれば仕事をすることが可能です。自宅や会社に限らず、インターネット環境さえ整えられれば、働く場所は自由にできます。また、納期を守りさえすれば働く時間も自由に選べます。

正社員で働く場合はこの限りではありませんが、この自由さもWebライターのメリットです。

在宅で仕事ができる。人間関係の問題もほぼない

Webライター業は在宅で仕事をすることができ、担当者とのコミュニケーションもオンラインになることが多いです。そのコミュニケーションも、働き方や仕事内容によりますが、基本的には原稿に関すること以外やりとりすることはありません。

職場を共にすると、業務以外のコミュニケーションも増え、さまざまなストレスを抱えることもありますが、Webライターの業務の場合、人間関係の問題を抱えることは少ないでしょう。

Webライターとしての収入を公開しているブログ

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Webライターの収入がどれくらいなのか、実際にライター業を行っている人がブログで公開してくれています。いくつかのブログを紹介しますので、ぜひライター業を始める上での参考にしてみてください。

  • のんの副業ブログ
  • とこスタ
  • たんぽぽ母ちゃんのブログ
  • フリーランスで生きていこう
  • 副業ノオト

のんの副業ブログ

ブロガー・ライターとして実際に活動しているのんさんが副業について情報発信をしているブログです。Webライターとしては3ヶ月のキャリアを持っており、月5万円程度の収入を得ています。

また、ライターのスキルを活かしてブログの運営も行っています。

収入以外にも、ライターに必要な講座やアイテムなどのTipsを紹介しています。

のんの副業ブログ

とこスタ

習い事の先生を行う傍ら、副業でWebライターとして活躍するとこスタさんのブログです。人生を豊かにすることを目指して、Webライティングの他、習い事や資格などの情報を発信しています。

Webライターとしてのキャリアは5年目で、月々3万円程度の収入を得ているそうです。収入以外にも実際の体験談をベースに案件の選び方など、WebライターとしてのHowToを紹介しています。

とこスタ

たんぽぽ母ちゃんのブログ

北海道で3児の母として子育てを行う傍ら、Webライターとしても活動しているたんぽぽ母ちゃんさんのブログ。趣味の家庭菜園の話や、障害児教育の話がメインですが、Webライターについて、自身の活動を詳細にまとめた記事を公開しています。

公開されている記事によると、Webライターとしての働き方を工夫し、経験を積みながらキャリア1年目で、最高月収28万円ほどの収入を得られたそうです。子育てや、主婦業で忙しい人の参考になるような情報を発信しています。

たんぽぽ母ちゃんのブログ

フリーランスで生きていこう

フリーランスのWebライターとして5年間のキャリアを持つ古賀やちさんのブログです。

フリーランスとしては月収40万円を稼ぎ出しているそうです。紹介する記事では月収53万円を稼いだとしており、その内訳を公開しています。

月収の内訳の他、Webライターにとって役立つ情報を随時公開しています。

フリーランスで生きていこう

副業ノオト

フリーランスのWebライターとして活躍する「愛T」さんが、副業で稼ぐためのノウハウを公開しているブログです。

副業を経て、フリーランスとして5年のキャリアを持っていますが、なんと最高月収は160万円を記録しているそうです。

どのようにして収入をそこまで引き上げたのか、そのノウハウを記事として詳細に公開しています。
副業ノオト

【Q&A】Webライターの収入について多い質問

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ここからはWebライターの収入についてよくある質問をまとめました。Webライターを始めるに当たって、さまざまな不安や疑問はつきもの。以下の情報を参考に、不安の解消にお役立てください。

Q. Webライターで年収1000万円を稼ぐことは可能?

稼げます。先程のブログの中でもあったように月収100万円近く稼いでいる人も実際にいます。

高収入のWebライターの共通点として、実績を重ねてクラウドソーシング以外に企業から直接案件を得ていることが挙げられます。もちろん、数多くの案件をこなすことも必要ですが、企業からの信頼を勝ち取り、自分だからこその報酬を獲得することができるようになることが必要です。

Q. Webライターは源泉徴収の対象になる?

対象になります。企業から受注した案件は基本的に源泉徴収の対象になってきます。

しかし、クラウドソーシングなどの場合は、源泉徴収がされない案件もあるので注意が必要です。源泉徴収されないことで、不安を覚えるかもしれませんが源泉徴収義務は支払い側にあります。

Q. Webライターの将来性は?今後も需要はある?

需要は今後もあると思われます。しかし、チャットGPTをはじめとしたAIの進化がすさまじい現代では、単純な文章作成だけでは高単価の案件を獲得することは難しくなるでしょう。これはライターに限ったことではなく、さまざまな職種で同じことが言えます。

今後もWebライターとして活躍するためには、技術や知識を吸収し、より付加価値を高めていくことが必要になるでしょう。

Webライターの収入についておさらい

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人気の高いWebライターの仕事ですが、仕事である以上、収入は気になるところ。ここまで紹介してきたように、仕事を始めた直後は収入はどうしても少なくなりがちです。

しかし、スキルを磨き上げていくことで、年収1,000万という収入を稼ぎ出すことも可能です。キャリアアップしながらWebライターとして収入アップを目指しましょう。

この記事を書いたライター

執筆者

Mojiギルド編集部

Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!

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