Webライターの平均年収はいくらくらい?
Webライターの平均年収について、以下3つのはたらき方に分けて解説します。
- 正社員のWebライターの平均年収
- フリーランスのWebライターの平均年収
- 副業のWebライターの平均年収
Webライターとして稼いでいきたい方は目安としてみましょう。
正社員のWebライターの平均年収
正社員でWebライターとして働く場合の平均年収は約450万円で、月収に換算すると約37万円です。
日本国内の全年代における正社員の平均年収は403万円ほど。そのため、Webライターの平均年収は全体平均よりもやや高めです。
正社員の場合はWebライティングの研修が受けられたり、ノウハウを習得できたりとその他のメリットも期待できます。
※参照:求人ボックス 給料ナビ
※参照:duda 正社員の年収中央値は?年齢別・都道府県別にも解説
フリーランスのWebライターの平均年収
フリーランスで働くWebライターの平均年収は、200万~300万円ほどです。
フリーランス白書2019のデータによれば、フリーランス全体と文筆系の年収比率は以下のようになっています。
200万円未満 | 200万~400万円未満 | 400万~600万円未満 | 600万~800万円未満 | 800万~1,000万円未満 | 1000万円以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 23.1% | 26.6% | 18.4% | 12.4% | 7.0% | 9.8% |
文筆系※ | 32.0% | 26.9% | 21.5% | 8.2% | 5.5% | 3.7% |
※文筆系:ライター、イラストレーター、編集、翻訳、通訳
全体の6割近くが400万円未満の収入で、フリーランス全体と比べてもやや低めの数値です。
一方で、このデータの中には副業ライターも含まれているため、フルタイムで働くフリーランスの平均年収はもう少し高いと考えられます。
またフリーランスの場合、正社員よりも自身のスキルや人脈によって収入が増やしやすいという利点があります。
※参照:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」
副業のWebライターの平均年収
副業Webライターの一般的な年収は約42万円ほどです。パーソル総合研究所が2021年に公開した「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査」によると、Webライターを副業として行う方の月収の中央値は3.5万円となっています。
中央値なので平均とは少し異なりますが、最も層の多いボリュームゾーンが3.5万円なので、年収はその12ヶ月分です。副業の場合は確保できる時間など、個人の環境によって大きく数値が上下するので、あくまで目安程度に考えるとよいでしょう。
※参照:パーソル総合研究所「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査」
Webライターの年収(収入)に関わる報酬の決定方法
Webライターの年収(収入)が、どのようにして決まるのか、報酬の決定方法について解説します。主な収入の決定方法は以下の4パターンです。
- 文字単価|1文字あたりの単価×文字数で報酬を決定
- 時給|1時間単位で働いた時間によって報酬を決定
- 記事単位|1記事あたりの単価によって報酬を決定
自身のはたらき方によって向き不向きがあるので、それぞれの特徴を押さえたうえで選ぶのがおすすめです。
給料(会社員の場合)|毎月決まった収入を得られる
会社員として雇われてWebライターになる場合は、給料制になる場合がほとんどです。毎月給料として一定の金額が支払われるので、ある程度安定した収入が見込めるメリットがあります。
一方で、社員の場合は就業時間が8時間など拘束時間が長くなるため、副業としては難しいのがデメリットです。
文字単価|1文字あたりの単価×文字数で報酬を決定
「クラウドワークス」や「ランサーズ」など、クラウドソーシングサイトで受注する場合は、文字単価によって報酬が支払われる場合があります。1文字=1円など、書いた分だけ収入になるのでモチベーションが保ちやすいのが利点です。
ただし、大抵の場合はクライアントから文字数を指定されることになるため、無限に書けるわけではないので注意しましょう。
時給|1時間単位で働いた時間によって報酬を決定
ライティング以外にディレクションや編集など、執筆以外の業務も依頼される際は時給で報酬が支払われる場合があります。時給は1,000円~5,000円程度まで案件によってさまざまです。
ライターの進捗管理といったディレクターの業務では、ライティングスキル以外にもコミニュケーション能力やSEOに関する知識などが求められることもあります。
記事単位|1記事あたりの単価によって報酬を決定
文字数に関わらず記事単位で報酬が決まるパターンもあります。多くの場合、おおよその目安となる文字数はクライアントから提示されますが、もし提示されない場合は確認して認識をすり合わせておくのがおすすめ。
記事の質が担保されている必要があるため、ある程度実績のあるライターへ依頼する際に多い契約方法です。
Webライターが年収アップを目指す6つの方法
Webライターが年収アップを目指す際に、意識したい6つの方法について解説します。
- できるだけ高単価の案件を受ける。かつ案件数をこなす
- ライティングスキルや得意なジャンル・専門知識を習得する
- Webライターとしての希少性や付加価値を身につける
- Web広告×セールスライティングの知識・スキルを習得する
- Webライターを束ねる。案件だけ受けて外注する
- 自分でWebメディア・ブログを運営して収入を稼ぐ
それぞれの内容について詳しく解説していきます。
できるだけ高単価の案件を受ける。かつ案件数をこなす
給料制や時給制でない場合は、案件の数や文字単価を増やすことが重要です。
例えば、文字単価1円のライターと2円のライターでは、同じ5,000文字の記事を書いた時もらえる報酬に倍の差が生まれます。
実績の無いライターがはじめから高単価の文字数で仕事を取るのは難しいですが、ある程度実績を積んだら徐々に文字単価を上げていくのがおすすめです。
ライティングスキルや得意なジャンル・専門知識を習得する
単価を上げたり、数多くの案件を受注するにはライターとしての信頼性を獲得する必要があります。
信頼性を獲得するには、記事の質の高いライターであることが前提となるので、執筆する記事ジャンルに対する専門的な知識を身につけるとよいでしょう。
いきなりあらゆるジャンルの知識を習得するのは難しいので、まずは得意なジャンルを見つけて深堀していくのがおすすめです。
Webライターとしての希少性や付加価値を身につける
記事の質の高さは大前提ですが、それ以外にもライター個人としての付加価値があると案件を獲得しやすくなります。
例えば、SNSのフォロワーが多く拡散力がある場合や、副業の方なら本業の経験をそのままライティングに活かせる場合など。
他のライターには無い強みを持つことで、高単価で競争率の高い案件も獲得しやすくなるはずです。
Web広告×セールスライティングの知識・スキルを習得する
クライアントから依頼される記事の多くは、記事を通して何らかの商品やサービスを売ることが目的です。
そのため、ただ文章を書くだけではなく、記事を見た人に商品を訴求するセールスライティングやWeb広告の知識があると強みになります。
クライアントによっては記事で訴求した広告から収益が発生した際にマージンがもらえる場合もあるので、習得しておいて損は無いでしょう。
Webライターを束ねる。案件だけ受けて外注する
Webライターを複数名束ね、受注した依頼をライターに外注するディレクター業務も収入を増やす方法のひとつです。
メリットは、自身は実際の文章を書かずにライターの進捗管理を行うのが業務内容なので、一度に大量の案件を抱え込むことができる点。
ただし、クライアントの求める質の記事にするためにはスケジュールの調整や添削・フィードバックなど、ライティング能力以外のスキルが必要になります。
自分でWebメディア・ブログを運営して収入を稼ぐ
Webライターとして何件もの案件を受注していると、Webメディアの運営ノウハウが自身の中にも蓄積していきます。
獲得したノウハウをベースに、自身でもWebメディアやブログを運営することで収入に繋げることが可能です。
案件を受注する側から依頼する側に回り、Webメディアで訴求する広告や物販から収益を稼ぐのを目的とします。
Webライターの年収(収入)以外のメリット
ここからは、Webライターの年収(収入)以外のメリットについて解説します。
Webライターになるメリットは、収入以外には以下の3点が主に挙げられます。
- 初期費用がほぼ不要。すぐに仕事をスタートできる
- 働く場所や時間にとらわれず仕事ができる
- 在宅で仕事ができる。人間関係の問題もほぼない
Webライターを始めようか迷っている方は参考にしてみましょう。
初期費用がほぼ不要。すぐに仕事をスタートできる
Webライターは初期費用がかからず、基本的には誰でも始められるのが利点です。
スマホだと作業効率が悪いためパソコンは必要ですが、これから買う方もさほどハイスペックなものは必要ありません。
特別な知識やスキルが無くても、すぐに始められる副業を探している方にもおすすめです。
働く場所や時間にとらわれず仕事ができる
Webライターは、パソコンとネット環境があれば働く場所も時間にもとらわれず仕事が可能です。
もちろんWebライター一本で生計を立てようと考えるなら、ある程度作業時間の確保は必要ですが、副業であればスキマ時間に作業するだけでも収入には繋がります。
「本業が終わってから自宅でライティングをする」といった時間の使い方ができるのが、Webライターのメリットです。
在宅で仕事ができる。人間関係の問題もほぼない
Webライターは在宅でも仕事ができるので、「子どもが小さくてフルタイムではなかなか働けない」という方にもおすすめです。
クライアントとは基本的には記事についてのやり取りくらいなので、わずらわしい人間関係もほとんどありません。
黙々と作業するのが好きという方にも向いているのがWebライターです。
Webライターとしての年収(収入)を公開しているブログ
実際にWebライターとして活動し、年収(収入)を公開しているブログを紹介します。
- のんの副業ブログ
- とこスタ
- たんぽぽ母ちゃんのブログ
- フリーランスで生きていこう
- 副業ノオト
いずれも収入を公開しているので、これからWebライターを始める方は参考にしてみましょう。
のんの副業ブログ
Webライターであり、ブロガーとしても活動している「のん」さんのブログです。Webライターやブログアフィリエイトなどの副業を、初心者向けに解説しています。
Webライターを始めた1ヶ月目に5万円以上の収益を上げた方法を具体的に解説してくれているので、これからWebライターを始めたい方におすすめのブログです。
とこスタ
副業Webライターの「とこスタ」さんのブログです。副業ライターとして月7万円を達成しており、最初は稼げないという現実的な課題から脱却するための方法を解説しています。
他にも小学生くらいの子どもがいる方向けに、子供の習い事に関する悩みを解決する記事も掲載されており、実際のセールスライティングの参考になります。
たんぽぽ母ちゃんのブログ
障がいのあるお子さんを持つ主婦の「たんぽぽ母ちゃん」さんが、未経験からWebライターで月20万円以上を稼げるようになった方法を解説しています。
お子さんが家にいてフルタイムで働きにくいという方も、在宅で仕事ができるWebライターはおすすめの副業です。少しずつステップアップする手法を解説してくれているので、初心者の方でも参考になります。
フリーランスで生きていこう
フリーランスのWebライターとして、月収40万円以上を稼ぐ「古賀 やち」のブログです。Webライターとしてのステップアップ方法を初心者向けに解説しており、副業から独立までの道のりも経験を元に記載しているので説得力があります。
Webライターとして活動するためのコツやリスクなどが、現実的な目線で記載されています。
副業ノオト
プロのWebライター「愛T」さんが、投資やWebライティングで稼ぐための方法を解説しています。Webライターとして最高月収160万円を達成しており、Webライターとして稼ぎたい方におすすめのブログです。
副業ライターとしての収入の限界値や、そこから脱却してフリーランスになるためのコツなどを解説しているので、ゆくゆくは独立したい方も参考になります。
【Q&A】Webライターの年収について多い質問
Webライターの年収についてよくある質問を解説します。
- Webライターで年収1000万円を稼ぐことは可能?
- Webライターは源泉徴収の対象になる?
- Webライターの将来性は?今後も需要はある?
これからWebライターを始める方にとっては不安な部分でもあるので、ぜひチェックしてみてください。
Q. Webライターで年収1000万円を稼ぐことは可能?
Webライターとして年収1,000万円以上を稼ぐことは可能です。ただし、クラウドソーシングサイトで案件を受注するだけでは難しい金額であることは事実です。
企業と直接契約したり、自身でWebメディアを運営したりと、年収を上げるためのポイントを意識して活動するのがよいでしょう。
Q. Webライターは源泉徴収の対象になる?
ライティング業務で得た報酬は、源泉徴収の対象となります。
一方で、クラウドソーシングサイトなどでは、クライアントが源泉徴収をせずに報酬を振り込む場合もあります。源泉徴収して納税するのはクライアント側の義務なので、ライター側で特別何かをする必要はありません。
源泉徴収された場合は、確定申告でいくらか戻ってくることが多いので、クライントの正式な名前が住所が分かるよう支払調書を請求しておくとよいでしょう。
Q. Webライターの将来性は?今後も需要はある?
結論からいえば、Webライターの需要や将来性は今後もあるといえるでしょう。
電通の発表によれば、2022年にインターネット広告の広告媒体費が前年比115%となっています。そのため、ネット広告を訴求するWebライターの需要も見込まれると予測されます。
一方で、競争率の激化やChatGPTなどのAIに仕事が取られるなどの懸念事項もあり、Webライターとしての付加価値を高めることは求められます。
※参照:電通「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
Webライターの平均年収についておさらい
この記事では、Webライターの平均年収や年収アップのためのコツを解説しました。
Webライターは誰でも始めやすく副業初心者にもおすすめですが、その分競争も激しく簡単に稼げるわけではない点は注意が必要です。
一方で、専門的知識やセールスライティングの知識を習得していくことで、フリーランスとして生計を立てられるようになります。
これからWebライターを始めたいという方は、ぜひ本記事の内容を参考に挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!