ブログ1記事あたりの最適な文字数はない
まず結論として、ブログ1記事あたりの最適な文字数というものはありません。
その理由や傾向について解説します。
● 文字数が多い=SEOに効果的とは限らない
● Google社員のジョン・ミュラー氏が文字数は何文字でも良いと説明
● 実際には、文字数が多い記事ほどSEOで上位表示される傾向
上記の内容についてひとつずつ解説していきます。
文字数が多い=SEOに効果的とは限らない
文字数が多いことが、SEO的に良い効果をもたらすとは限りません。Googleのアルゴリズムはそのすべてが公開されているわけでは無いものの、基本的には品質が良い記事が上位になるとされています。
品質とは記事の信頼性であったり網羅性であったりと、さまざまな要素が考えられますが、文字数が多くても低品質な記事が評価されることは考えにくいのが現状です。
記事の品質を求めた結果、文字数が増えるならともかく、文字数を増やすことが目的になっている場合は注意してください。あくまで文字数ではなく、読者が求める記事を書くことを重視しましょう。
Google社員のジョン・ミュラー氏が文字数は何文字でも良いと説明
Google社員のジョン・ミュラー氏は、「SEOの上位表示と文字数(単語数)は関係ない」と発言しています。10年近く前のGoogleでは、確かに文字数の長さがSEOで上位表示されるために必要な要素でした。
しかし、Googleのアルゴリズムは度々アップデートを繰り返しており、現在の検索エンジンにも文字数を判別するアルゴリズムはないようです。また、文字数が品質を示すものではないとミュラー氏はTwitterなどでも度々発言しています。
I agree with you & Mihai :). Word count is not indicative of quality. Some pages have a lot of words that say nothing. Some pages have very few words that are very important & relevant to queries. You know your content best (hopefully) and can decide whether it needs the details.
引用:実際に文字数が少なくても上位表示されるケースはあるので、文字数は気にせず品質を追求していくのが良いでしょう。
実際には、文字数が多い記事ほどSEOで上位表示される傾向
とはいえ、実際には文字数が多い記事ほどSEOで上位表示される傾向にはあります。ただし、それは文字数が多いから上位表示されているわけではありません。高品質な記事は、読者が求める情報が網羅されていることが重要な要素のひとつです。
読者が求める情報の根拠や事例を提示し、複数のユーザーニーズを満たす記事を作っていくと、自然と書くべき内容が増えていきます。
つまり、読者が必要とする情報を書いていくうちに、結果として文字数が多くなった記事が評価されて上位表示されているのです。
無理に文字数を増やそうとするのではなく、読者がその記事にどんな情報を求めているのかを意識して書いていくのがおすすめです。
ブログ記事は文字数が多いとSEOに効果的と言われる3つの理由
ブログ記事は文字数が多いとSEOに効果的と言われる3つの理由を解説します。
1. 文字数が多いことで情報の網羅性が高まるから
2. 詳しく説明することで情報の専門性が高まるから
3. 記事内に含まれる関連キーワードが増えて流入数が増えるから
前項で解説した内容をより深堀りしていくので、どのような内容を書けばいいのか気になる方はチェックしてみてください。
1. 文字数が多いことで情報の網羅性が高まるから
理由の一つ目は、情報が網羅されている記事の文字数は必然的に多くなるためです。「情報が網羅されている」とは、対象のキーワードで検索してくる読者が求める情報が、抜け漏れなく記載されている状態のことです。
ただし重要な点としては、情報をただひたすらまとめて文字数を増やせばいいというわけではありません。例えば、「ダイエット 効果的 方法」というキーワードで記事を作成する際、「ダイエットとは」や「ダイエットのメリット・デメリット」といった見出しを作るのはNGです。
読者が求めているのは「ダイエットの効果的な方法」であって、「ダイエットとはどんなものか」を知りたいわけではありません。上記キーワードであれば、ダイエットの効果的な方法や根拠を網羅し、競合と見比べながら作成していくのがポイントです。
2. 詳しく説明することで情報の専門性が高まるから
二つ目の理由は、詳しく説明することで情報の専門性が高まるためです。SEOで上位表示されるためには情報の専門性も重要な点です。顕著な例として、医療関連の情報であれば、医療機関や専門家が書いたページが上位表示される傾向にあります。
SEOにおいて専門性は重要な要素のひとつであり、記事の質に直結します。そのため、SEOで上位表示されるには詳細な説明や出典元の記載など、記事の信頼性を高めていくことが必要です。
その結果として文字数が多くなる傾向があるというだけです。
3. 記事内に含まれる関連キーワードが増えて流入数が増えるから
最後の理由として、文字数が増えることで単純に記事内の関連キーワード数が増えるためです。キーワード数が増えると、似たようなキーワードで検索してくる読者の流入数も増えやすくなります。
ただし、こちらも記事の質や網羅性を高めるために文字数が増えたことで、結果的にキーワード数も増えただけです。何の関連性も無いキーワードをただ羅列したところで、SEOで上位表示されるわけではありません。
ポイントとしては、記事を書く際に、狙ったキーワードに関連するキーワードを、文章が不自然にならない程度に意識的に入れていくとよいでしょう。
SEOブログ記事の文字数は検索結果の上位記事を目安にしよう
具体的にSEOで上位表示を狙う記事を書く際に、上位表示されている記事の文字数を目安にしてみましょう。上位記事の文字数を調べる無料ツールとして、「ラッコツールズ」があります。
調べたいキーワードと見出しの階層(h1~h6まで)を入力し、「検索上位サイトから抽出」を押すことで抽出可能です。無料プランでは上位10記事が抽出され、CSV出力したファイルに文字数やURLが記載されています。
上位記事の文字数に近い文字数で書くことで、SEOで上位表示を狙える可能性を上げられます。ただし、前述の通り文字数だけが評価の指標ではないため、あくまで目安程度に捉えてください。
ラッコツールズで検索してみるとわかりますが、検索ボリュームが大きいキーワードの上位1位は公式サイトなどである場合が多いです。他にも公的機関など、信頼性の高い記事が上位表示されていることもよくあります。
個人ブログで記事を書く場合は、こうした公式サイトや公的機関の文字数はあまり参考にならないので注意が必要です。
ブログ記事の文字数カウントツール4選
ブログ記事の文字数カウントツールを4つ紹介します。
1. Word
2. Googleドキュメント
3. 文字数カウント
4. ラッコツールズ
いずれも、ブログ記事を書きながらカウントするのに便利なツールなのでぜひ活用してみてください。
文字数カウントツール1. Word
Microsoft OfficeのWordでは文字数のカウントが可能です。
方法は以下の2通りあります。
● カウントしたい文章をドラッグすると左下の「ステータスバー」に文字数が表示される
● 「校閲」タブの「文字カウント」をクリックする
WordはOfficeなので有料ツールですが、PCに最初からインストールされている場合もあるので、持っている方は利用しましょう。
文字数カウントツール2. Googleドキュメント
Googleドキュメントで記事を書く際も、文字カウント機能が利用できます。使用手順は簡単で、「メニューバー」の「ツール」から「文字カウント」を選択するだけ。ドラッグして選択した範囲の文字数だけをカウントすることも可能です。
ブログ記事の下書きをGoogleドキュメントで行う方は多いと思いますので、ぜひ活用してみてください。
文字数カウントツール3. 文字数カウント
無料サイトの「文字数カウント」も使いやすくおすすめ。利用方法は簡単で、入力欄に文章を打って「字数を数える」をクリックします。
見出しごとに細かく文字数を決めて書きたい方は、文字数カウントの入力欄に文章を打って文字数を調べ、その後記事にコピペしていくと使いやすいです。
文字数カウントツール4. ラッコツールズ
競合サイトの文字数調査でも使用した「ラッコツール」には、「文字数カウント用のツール」もあります。入力欄に文章を打っていくと、リアルタイムに文字数などが表示されます。
さらに特徴的なのが、htmlタグを除外したり、句読点や任意の文字をカウントから除外できる点です。直接タグを打ちながら記事を作成していく方にも使いやすいツールとなっています。
ブログ記事の本文以外の文字数目安
ブログ記事における、本文以外の文字数の目安を以下3項目について解説します。
● タイトルの文字数の目安
● ディスクリプションの文字数の目安
● 見出しの文字数の目安
記事本文以外の部分は、一般的にある程度目安の文字数が存在するのでチェックしておきましょう。
タイトルの文字数の目安
記事タイトルの文字数は、35文字前後がセオリーとされています。理由は、「検索結果で表示される文字数が35文字前後」だからです。ブレがあるのは、PCやスマホなどの端末やブラウザによっても多少の誤差があるため。
一般的に、スマホだと35~40文字程度までは表示可能です。上記の文字数で、必要なキーワードを盛り込みながらも読者が読みたくなるようなタイトルを作成しましょう。
ディスクリプションの文字数の目安
ディスクリプションの文字数は、50~120文字がおすすめ。ディスクリプションとは、検索結果で各ページのタイトル下に記載されている説明書きのことです。
文字数の幅が広いのは、PCなら120文字程度まで表示可能で、スマホだと50文字程度しか表示されないためです。どちらのユーザーにも対応できるように、できるだけキーワードを前方に記載しつつ100文字程度を狙って書いていきましょう。
なお、ディスクリプションの設定自体はSEOに直接の影響を与えないとされていますが、検索時に記事の内容がある程度わかることで、読者が流入しやすくなる効果が期待できます。
見出しの文字数の目安
ブログの各見出しの文字数は、20文字程度が目安です。SEO的に重要というわけではなく、読者が「一目で内容を把握しやすい見出し」にするのがポイント。
ゴチャゴチャとした長い見出しだと、読者が読む気を無くしてブログから離脱してしまいます。できるだけシンプルに、「この見出しにはこんなことが書いてある」というのが、目次を見ただけで理解できるようにするのがコツです。
ブログ記事の文字数以外でSEOに重要なポイント
ブログ記事の文字数以外で、SEOに重要なポイントを解説します。
● 検索需要のあるキーワードを設定しているか
● 読者の検索ニーズを全て満たす記事構成になっているか
● 読者の検索ニーズを全て満たす記事内容になっているか
● 読者が読みやすい文章で記事作成できているか
● 独自性やオリジナリティのある記事内容になっているか
文字数は結果として付いてくるものなので、上記のような内容を満たしながら記事を書いていきましょう。
検索需要のあるキーワードを設定しているか
まずは検索需要のあるキーワードを狙うことが重要です。検索ボリュームを調査するツールはいくつかありますが、「Googleキーワードプランナー」などが一般的です。
なお、検索需要の高いキーワードは多くの読者が流入する見込みがあるため、たくさんの競合が同じキーワードを狙って記事を作成しています。
そのため、SEOで上位表示を狙うなら「検索ボリュームがありながらも競合に勝てそうなキーワード」を探していく必要があります。
読者の検索ニーズを全て満たす記事構成になっているか
記事を書く際に、いきなり文章を書き始めるのではなく、まずはどんな内容を書くのか構成を作成しましょう。その際、読者の検索ニーズを満たせる構成にするのがポイントです。
記事の網羅性に関わる部分でもあり、狙ったキーワードで流入してくる読者の悩みや疑問を解決できる記事を作成しましょう。特に、読者が持っている悩みに回答する見出しは、構成の最初の方に配置しておくとよいでしょう。
読者に記事を読ませるために、回答を記事の後半に持っていきたくなるところですが、むしろ読者の離脱につながるので注意が必要です。
読者の検索ニーズを全て満たす記事内容になっているか
構成を作成したら、次は検索ニーズを満たす記事の執筆に移ります。読者の疑問を的確に解決しながら、詳細な理由や具体例で記事の質を高めるのが重要です。
構成と同様に、疑問や見出しに対する回答・結論を先に書き、理由や具体例を付け足していくと良いでしょう。また、狙ったキーワードで流入してくる読者が本当に解決したい悩みは何なのかを考える必要があります。
例えば「脱毛 料金」で流入してくる読者は、脱毛にかかる料金をただ知りたいのではなく、脱毛の悩みを解決したいはずです。
そのため、ただ料金を書いて終わりではなく、「脱毛治療の製品の料金を比較して訴求」するなどの潜在的なニーズを満たす記事にしましょう。
読者が読みやすい文章で記事作成できているか
読者に伝わりやすい文章を書く際には、PREP法を利用して書くと良いでしょう。PREP法とは、簡単にいえば「結論⇒理由⇒具体例⇒再度結論」の順番に書く手法のことです。
例えば以下のような文章です。
● 見出し:ブログの文字数はSEO上位表示には直接関係が無い
● 結論:ブログの文字数は、SEOで上位表示には直接関係はないとされています。
● 理由:Google社員のジョン・ミュラー氏が「SEOの上位表示と文字数(単語数)は関係ない」と発言しているためです。
● 具体例:実際、上位表示されているサイトの文字数を調べてみると、文字数が少ないサイトも上位表示されています。
● 結論:したがって、ブログの文字数はSEOの上位表示には直接関係ありません。
必ずしもすべてPREP法で書く必要はありませんが、ブログ記事を書く際には意識してみてください。
独自性やオリジナリティのある記事内容になっているか
記事は独自性やオリジナリティも重要です。上位サイトの記事を丸々コピペしても、そのまま同じ検索順位に表示されるわけではありません。それどころか、コピーコンテンツとしてGoogleからの評価が下がり、順位を落とす危険があります。
また、著作権などの問題で訴訟などに発展する可能性もあるのでコピペは絶対に止めておきましょう。似たような構成になる分には問題ありませんが、必ず文章はオリジナルで執筆してください。
加えて、競合よりも読者にメリットを与えられるような独自性をプラスできるよう意識してみるとよいでしょう。
【Q&A】ブログの文字数について多い質問
以下では、ブログの文字数について多い質問・疑問に回答します。
Q. 日記ブログ・雑記ブログの文字数の目安は?
雑記ブログや日記ブログであっても、SEO上位表示を狙うなら、対象キーワードに置ける競合の文字数を目安にすればOKです。ただし、日記ブログなどはブログ自体や著者のファンを作っていくことが重要です。
専門性のないブログになりがちなので、どうしてもキーワードからの検索流入を狙いにくくなってしまいます。そのため、日記ブログや雑記ブログは文字数よりも「読者の興味を引けるか」という点を意識するとよいでしょう。
Q. ブログ記事の文字数はSEOに関係ないって本当?
ブログの文字数はSEOには直接は関係ないとされています。前述の通り、Google社員による情報も根拠のひとつです。しかしながら、読者のニーズを満たす記事を作ろうとすると、どうしても結果的には文字数が多くなります。
そのため、SEOに直接関係はないものの、上位表示を狙うと、記事が完成したときにはある程度の文字数になっているはずです。
Q. 1500文字以上書けばSEOで上位表示される?
「ブログ記事に最適な文字数は1,500文字以上」といった情報が出てくることがあります。
結論としては、1,500文字でも上位表示されることはあります。
ただし、狙うキーワードや専門性、競合サイトの記事内容など、さまざまな要因が重なった結果1,500文字で上位表示されているだけです。「〇〇文字以上書けば上位表示される」といった基準はありません。
文字数よりも記事の質を追求するのがおすすめです。
ブログ記事は文字数だけでなく内容も重要
この記事では、ブログ記事の文字数について解説しました。ブログ記事を書く際に、文字数はどうしても気になるポイントですが、文字数がSEOの上位表示を決めるわけではありません。
読者の検索ニーズを満たす記事を書いていくうちに、最終的な文字数が多くなっているというパターンがほとんどです。そのため、文字数にはあまりとらわれず、競合の文字数を目安程度に、記事の内容を高めていくようにしましょう。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
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