文章作成AIを活用することでライティングの「質」を向上できる
文章作成AIを活用することで、ライティングの質を向上できます。文章作成AIは入力されたテキストに対し文章を自動生成するだけでなく、以下のような機能も兼ね備えています。
- 幅広い情報を短時間で収集できる
- 文章の誤字脱字や文法、スペルミスなどの校正ができる
- 要約や翻訳ができる
これらはライティングにおいて質や効率を向上させる優れた機能といえるでしょう。また書いた文章のリライトやブログのアウトラインを作成してくれる文章作成AIなどもあり、機能は拡充しつつあります。
ただしAI自体は情報の正誤について判断できず、文章を生成する際に誤った情報が含まれる可能性があるため、ファクトチェックは欠かせません。
ファクトチェックを行いながら文章作成AIを上手く活用することで、ライティングの質や効率を上げていきましょう。
文章作成AIの活用事例3選
文章作成AIはライティングだけでなく以下にも活用できます。
- 小説の執筆
- チャットボットでの顧客対応
- 会議議事録の作成
ソフトウェアやアプリなど実用化されている事例もあり、実際に導入している企業もあります。それぞれ詳しく解説していきます。
小説の執筆
文章作成AIを上手く活用することでオリジナルの小説を執筆できるようになります。
ただし、AIは一般的に過去のデータをもとにアウトプットを生成するため、新しいアイディアを生み出したり芸術作品を作成したりと、0→1にするクリエイティブな作業は得意ではありません。
したがって、文章作成AIを活用して小説を執筆する際は大まかな流れやあらすじなど、ストーリーの核となる部分は自分で考えるようにしましょう。
また以下のような小説に特化した文章作成AIもあるので、執筆の際に活用してみると良いでしょう。
- AIのべりすと
- AI BunCho
- Sudowrite
小説や画像などAIを活用した生成物の著作権については、現状法整備が整っていません。したがってビジネスとしてAI生成物を利用する際は、法整備の動向にも注目しましょう。
チャットボットでの顧客対応
文章作成AIは実際のチャットボットで実用化されています。
チャットボットは「シナリオ型」や「AI型」などに分類され、いずれもユーザーの質問に自動回答してくれます。
AI非搭載のチャットボットは、用意された選択肢を選ぶだけで簡単に質問の回答を得られるのがメリットですが、設定された回答以外を得ることができません。
一方、文章作成AIを搭載したチャットボットは、AIが事前に学習したデータをもとに回答するため、対話形式で幅広い質問に対応できます。
文章作成AIを搭載したチャットボットには以下のようなものがあります。
- Aanybot for ChatGPT
- FirstContact
- AI-FAQボット
文章作成AIを搭載したチャットボットを活用することで、顧客対応をより効率的に行うことができるでしょう。
会議議事録の作成
文章作成AIを活用することで自動で会議議事録が作成できます。会議議事録に使われる文章作成AIには以下のようなツールがあります。
- toruno
- AmiVoice® ScribeAssist
- AI議事録取れる君
音声を読み取り文字を自動で起こすだけでなく、発言者を区別したり句読点を必要な箇所に挿入してくれるので、自然な文章に仕上がります。
また会話の頻出ワードを分析したり、事前に指定したキーワードでタグ付けしたりと充実した機能を持つツールもあります。
文章作成AIを活用すればメモを取ることに気を取られず会議に集中できるでしょう。
【無料/有料】ライティングに活用できる文章作成AIサイト・アプリ10選
Diego - stock.adobe.com
無料あるいは有料でライティングに活用できる文章作成AIサイト・アプリは、以下のものがあります。
- ChatGPT
- Bard
- Notion AI
- Bing AI
- Catchy
- Rytr
- Transcope
- Jasper.ai
- ELYZA Pencil
- Perplexity
文章作成AIごとに特徴はありますが、いずれもAIの性質上文章に誤った情報が含まれる可能性があるためファクトチェックは必ず行うようにしましょう。
ChatGPT
有料or無料 |
無料(より精度の高い有料版ChatGPT Plusもあり) |
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特徴 |
人間のような自然な話し言葉 |
こんな人におすすめ |
まずはAIを気軽に試したい人 |
ChatGPTはユーザーが入力した質問に対してAIが対話形式で答えるチャットサービスです。
人間のような自然な会話ができることが特徴で、以下のことができます。
- 対話
- 質問回答
- 翻訳・要約
- 書いた文章の校正
- 文章や物語の作成
- プログラミング
入力されたテキストの指示に対し、2021年9月までのインターネット上に存在する膨大な情報をもとに回答してくれます。
ChatGPTはメールアドレスの登録だけで無料で利用できるため、まずは気軽に文章作成AIを試したい人におすすめです。
より精度の高さを求める場合は有料版のChatGPT Plusの利用をおすすめします。
参考:ChatGPT
Bard
有料or無料 |
Googleアカウントがあれば無料で使用可能 |
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特徴 |
Googleの最新の検索結果を反映した回答 |
こんな人におすすめ |
Googleドキュメントなどと連携して使いたい人 |
BardはGoogleが開発した対話型の無料AIサービスです。まだ試験運用中ですが、18歳以上でGoogleアカウントがあれば誰でも利用できます。
ChatGPTと同様に質問への回答や文章生成、翻訳などが可能で、Bardは回答に最新のGoogle検索結果を反映できているのが特徴です。
表示された回答をGoogleドキュメントに出力したり、Gmailの下書きを作成することもできるので、Googleユーザーにはおすすめです。
参考:Bard
NotionAI
有料or無料 |
利用回数20回までは無料、それ以上は有料 |
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特徴 |
文章作成やタスク管理に特化 |
こんな人におすすめ |
ドキュメントを複数人で共有しながら作業をしたい人 |
Notion AIはドキュメント管理ができるNotion上で利用可能な、文章作成やタスク管理に特化したAIです。Notion上での記事やブログなどのライティング作業を効率化できます。
またライティングに関することに加え、画像の分析ができることが特徴です。
無料版と有料版があり、機能面に違いはありませんが、無料版は利用回数の制限が20回までとなっています。
Notion AIでは1つのドキュメントを複数人で管理することができるため、複数人での編集を考えている人におすすめです。
参考:Notion AI
Bing AI
有料or無料 |
マイクロソフトのアカウントがあれば無料で使用可能 |
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特徴 |
Bingの最新情報をもとに回答 |
こんな人におすすめ |
特定の質問に関する答えが迅速に欲しい人 |
Bing AIはマイクロソフトが提供する無料の対話型AIで、マイクロソフトのアカウントを持っていれば利用できます。
Bing AIにはChatGPTの有料版と同じ言語モデルが使用されていること、検索エンジンであるBingの最新情報をもとに回答してくれるのが特徴です。
また入力したテキストから画像を生成できるので、ライティングの際に使用するイメージ画像などを生成することもできます。
Bing AIは一問一答形式の対話がメインとなっているため、特定の質問に対してすぐに答えを出したい人におすすめです。
参考:Bing AI
Rytr
有料or無料 |
無料プランと2種類の有料プラン |
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特徴 |
剽窃チェッカーやChrome拡張機能 |
こんな人におすすめ |
拡張機能やプラグインを利用して効率的に作業をしたい人 |
RytrはAIライティングアシスタントツールです。
40種類以上のテンプレートやツールが使用でき「ブログのアウトライン」や「コピーライティングのフレームワーク」が作成できます。
プランについては、無料プランと2種類の有料プランがあり、無料プランでは月10,000字、画像は月5枚までと生成数に制限があります。
執筆する文字数が多い人は有料プランを利用する必要があるでしょう。拡張機能やプラグインなどの機能を利用して効率的に作業をしたい人におすすめです。
参考:Rytr
Transcope
有料or無料 |
無料プランと3種類の有料プラン |
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特徴 |
SEOに対応、薬機法やコピーコンテンツチェック機能 |
こんな人におすすめ |
質の高い文章を効率的に作成したい人 |
TranscopeはSEOに強い文章作成AIです。
ChatGPTの有料版と同じ言語モデルを使用しており、キーワードやURL、画像に写っている文字からコンテンツを生成できるのが特徴です。
文章の作成や校正、リライトなどライティングに関する基本的なことに加え「サジェストキーワードの提案」や「コピーコンテンツチェック」などの機能があります。
プランには無料版と3種類の有料版、カスタマイズ版があり、無料の場合は月4,000字までの生成文字数の制限や、機能の制限があります。
コピーコンテンツチェックの機能を利用して質の高い文章を効率的に作成したい人におすすめです。
参考:Transcope
Jasper.ai
有料or無料 |
有料(ただし最初の5日間は無料トライアル期間) |
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特徴 |
SEOに対応、共同作業が可能 |
こんな人におすすめ |
チームで作業をする人 |
Jasper.aiはSEO対策記事の作成やSNS投稿、商品説明など用途に応じた50種類以上のテンプレートが使用できるAIライティングツールです。
プランは2種類の有料プランとビジネスプランがあり、最初の5日間は無料トライアル期間となっています。
SEOモードや画像生成など、プランによって使える機能に差があるので、まずは気になるプランを無料トライアル期間で試してみるとよいでしょう。
また無料トライアル期間終了後は自動更新となってしまうため、継続しない場合は解約手続きをする必要があります。
Jasper.aiでは共同作業も可能なため、チームで作業をする人におすすめです。
参考:Jasper.ai
ELYZA Pencil
有料or無料 |
利用規約に同意すれば登録なしで無料で利用可能 |
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特徴 |
キーワードから文章を生成 |
こんな人におすすめ |
まずは気軽にAIを使ってみたい人 |
ELYZA Pencilはニュース記事、メール、職務経歴書の文章作成に特化したAIサービスです。
2〜8個のキーワードを指定すると、希望するテーマの文章を作成してくれます。利用規約に同意すれば登録なしで無料で利用でき、人間に近い自然な文章を生成できるのが特徴です。
まずは手軽にAIを使ってライティングに活用したい人におすすめです。
参考:ELYZA Pencil
Perplexity
有料or無料 |
無料(有料版のPerplexity Proもあり) |
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特徴 |
対話型AI検索エンジン |
こんな人におすすめ |
情報収集を効率的に行いたい人 |
Perplexity(パープレキシティ)は対話型AI検索エンジンです。質問に対し、インターネット上にある最新の情報をもとに回答してくれます。
対話型のため、検索結果に対して追加で質問をすることにより内容を深掘りできるのが特徴です。
Chrome拡張機能もあり、閲覧中のページの要約や検索範囲の選択ができるので、Chromeユーザーであればより効率的にライティングができるでしょう。
Perplexityは登録をしなくても無料で利用できますが、Googleアカウントでログインすることによって無料で使える機能の幅が広がります。
有料版としてPerplexity Proもありますが、まずは登録不要の無料版から段階的に試してみるとよいでしょう。
Perplexityは生成された検索結果の引用元を表示してくれるので、効率的に情報収集をしたい人におすすめです。
参考:Perplexity
「ELYZA Pencil」や「Rytr」はキーワードから文章作成ができる
前章でも紹介しましたが、ELYZA PencilやRytrはキーワードから文章を生成できます。
ライティングのアイデアが浮かばない際は、キーワードで生成される文章からヒントを得ても良いでしょう。また、一から自分で考えて書くよりも執筆時間を短縮でき、校閲やリサーチに時間を割けるため質の向上にもつながります。
一方で、ツールに頼り切ってしまうと文章の精度が低下したりオリジナリティが失われたりしてしまう可能性があります。そのため、あくまでライティングの補助的なツールとして活用するようにしましょう。
まとめ
今回はライティングに活用できる文章作成AIサイト・アプリを紹介しました。文章作成AIは活用することでライティングに必要なスキルを補い、ライティングの質を向上できます。
またAIの性質上、生成する文章に誤った情報が含まれる可能性があるため、必ず自分の目で確認するようにしましょう。キーワードで文章が生成できるものやテンプレートが豊富なものなど、文章作成AIごとに特徴があります。
ぜひ自分に合った文章作成AIを見つけてライティングに活用してみてください。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!