取材案件にはどうすれば出会えるのか。

取材案件にはどうすれば出会えるのか。

とはいえ、実は私、インタビュー専門、イベントライター専門、というわけではないので、それほど取材に行きまくっているわけではありません。ただ、カメラが多少扱えるのと、コンテンツをまとめる能力を買っていただき、参加させてもらっていました。なかには仕事仲間の思いつきとノリで取材が決まった…なんてパターンもあります。

このように、インタビュー専門とか取材ライターという肩書でなくても取材の仕事というのは特にWeb媒体の場合は、案外あるものです。とはいえ、募集をかけている仕事の場合、経験者を求めることも多いので、取材がしたいと考えているのであれば、取材系の記事なども手掛けているクライアントの案件を受け、信頼関係を築いていくのがよいと思います。

では、ここから取材の体験談を紹介していきたいと思います。

行ってよかった取材1:東京オートサロン

行ってよかった取材1:東京オートサロン

まず最初にご紹介するのは、東京オートサロンへの取材。これはとあるメディアの記事を手掛けていたときに、そのメディアでプレス申請を行い、一般開放前の会場に入場することができました。

東京オートサロンは、単純なモーターショーとは異なり、カスタムカーの祭典であり、さまざまなカスタムを施された車がたくさん集まるイベント。中には普通ではなかなかお目にかかれないようなレストア車や、旧車を再現したカスタムカーなども展示されています。メディアのコンセプト的に、この旧車をメインに取材を行いました。

プレス開放中は、一般のお客さんも入ってこられず、快適に目的の車を写真に収めることができるということも得難い体験ですが、プレスだけではなく、関係者やVIPの方もおり、何人か有名な方も見かけることができました。

また、プレスの立場ということもあり、出展されている方々も熱心に説明してくれるのも楽しかった思い出があります。結局、そのメディア運営に携わっている期間で三回ほど取材に行かせていただきました。

ちなみに、オートサロンはコンパニオンが派手ということでも有名ですが、やはりそちらは一般客が入ってくるほうが盛り上がるらしく、派手なショーは見られませんでした。ただ、コンパニオンの方々の愛想は確実にプレスの腕章を付けているほうがよかったです。

これも役得ですね。

行ってよかった取材2:とあるお金持ちの別荘訪問

行ってよかった取材2:とあるお金持ちの別荘訪問

メディアの取材で知り合った、一部の人には名のしれた会社の社長様と知り合う機会があり、その後も取材を重ねる中で、その方の別荘がとても楽しいところなので、ぜひ一度取材に、というお話をいただいたことがあります。

社長自身が秘密基地と称するその別荘は、まさにその言葉どおり、少年の夢を形にしたようなおもちゃ箱のような別荘でした。

広い敷地内にはさまざまな仕掛けがあり、ゴルフ場のようにカートによって移動しました。トレーラーハウスを備えた屋外プールや、グランピングでよく見るようなドーム型の宿泊所、手作りだというジップラインに、みかん畑で見るようなモノレールがあったりと驚きの連続。

極めつけは防空壕跡を利用したという洞窟空間。宿泊所や温泉があり、最奥部にはステージ付きのバースペースが広がっていました。まさに、子どもの夢を全力で叶えたような空間で、これが成功者の遊び方か、と打ちのめされた取材となりました。

ちなみに本邸のガレージには、さまざまな名車旧車が所狭しと並んでおり、それを見るだけでもかなり楽しい時間でした。

どこぞの文化人や、どこぞの出版社社長などがお隣さんというのも驚きました。こういう普段の生活とは別次元の世界が垣間見えるのも取材の醍醐味でしょう。

行ってよかった取材3:おいしいお店の数々

行ってよかった取材3:おいしいお店の数々

正直にいえば、このエピソードが一番実利があった取材かもしれません。

とあるメディアの連載企画で、グルメ雑誌とコラボして、紙面に載ったお店を実際に食べに行く、という企画がありました。月一回の間隔で、毎回うまいお店に取材費(つまりタダ)で飲み食いができるという夢のような企画でした。

メニューをたくさん食べたいということで、それなりの人数で行くのですが、一度など全員酩酊するほど飲んでしまったこともあります。そのときの録音を聞くのは、酔っ払った自分の言動をシラフで聞く、という地獄の苦しみでしたが、そんな苦労も吹き飛ぶほどの文字通り”美味しい思い”をさせてもらった取材となりました。

後々、プライベートでも利用して、「いいお店を知ってる男」を気取れることもメリットでしたね。

取材はライターとしても成長できる

いかがだったでしょうか。少しは取材の醍醐味を伝えることはできたでしょうか?

もちろん、私のような末端のライターの取材記事なぞ、地味も地味な部類です。運が良ければ芸能人にだって会える。それが取材案件です。

行ってみたいイベント、会ってみたい人がいるのなら、まずはどんな内容であれ、取材案件に恐れず飛び込んでみましょう。仕事の幅を広げる、という意味でも取材を経験することはライターとしての武器になります。

楽しみながら、ライターとしての腕を上げていきましょう!

この記事を書いたライター

執筆者

じょん

一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...

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