「あれほどあった貯金が‥」残高を見て血の気が引いた
まずは、わが家のルールからお話しさせてください。わが家には「支払いはすべて割り勘」というルールがあります。
たとえば、月の出費が30万円であれば、わたしとパートナーで15万円ずつ出し合うのがルールです。わたしの月収が7万円であれば、残りの8万円は貯金から出します。
初心者ライターの頃は思うように稼げません。それこそ、月収2万円だったり3万円だったり。
ただ、初心者ライターの月収が低いのは把握していたので、月収が3万円程度だったとしても1年間生活できる程度の貯金はしていました。おかげで、どれほど月収が低くても家庭のルールに支障をきたすことはありませんでした。
しかし、貯金は使えばなくなります。2023年2月、独立してちょうど1年が経過した頃、貯金残高を見て血の気が引きました。がんばって貯めたお金が、数十万円まで減っていたのです。
独立して1年経過した頃、月収7万円は達成できていました。ただ、月収7万円からなかなか抜け出せない期間が予想より長すぎたことで、さらに貯金残高は減っていったのです。
月収10万円を達成するために取った2つの行動
窮地に立ってようやく、このままではいけないと危機感を覚えました。危機感を覚えたところで行動しなければ、いずれ貯金は底をつくでしょう。そこでわたしは次の2つの行動を取りました。
1:新規営業をして執筆文字数を増やす
2:スキルを身につけて文字単価を上げる
それぞれ、お話しします。
①新規営業をして執筆文字数を増やす
一番に行動したのは、新規営業をして執筆文字数を増やすことです。わたしの知る限り、一つのクライアント様から数十万文字ものご依頼をいただくのは難しいことです。
そこで、新規営業をして執筆文字数を増やしました。執筆文字数を増やした結果、月収8万円を達成。たった1万円ですが、月収7万円の壁を超えたときの喜びは大きなものでした。
しかし、執筆文字数を極限まで増やしたことで、家族と過ごす時間・休日・睡眠時間を削って作業する日が続きました。
高い月収を得たいのであれば、休日や睡眠時間を削って作業するのは当たり前です。ただ、家族と過ごす時間まで削ってしまったことで、家の中の空気がどんどん重たくなっていきました。
パートナーにも家族にも「家事が中途半端になっている」「話を聞いてくれる時間が減った」などと、言われる日が増えていきます。このままでは、どれほど月収が高くなっても家庭が壊れてしまうと悟り、執筆文字数だけを増やして月収を上げる方法は断念しました。
ただ、これはわたしの場合です。環境が異なれば、執筆文字数を増やすことで月収10万円を達成することは可能です。たとえば、文字単価1円の場合、月に10万文字書けば月収10万円を達成できます。
余裕のある方は、新規営業をして執筆文字数を増やしてみてはいかがでしょうか。
②スキルを身につけて文字単価を上げる
主婦業とライター業を両立して月収10万円を達成するのであれば、執筆文字数だけを増やすのは非現実的だと思い知りました。
そこでスキルアップして文字単価を上げることで、月収をアップしようと試みます。しかし、なかなかうまくいきません。なぜなら、独学でスキルアップしようとしていたからです。
たとえば、YouTubeを視聴してライターに関する知識をインプットすることは独学でできます。難点は、いまの自分に何が足りないのか、どのようなスキルを身につけるべきなのかが、把握できないことです。
そのため、自分に何が足りないのかわからないまま、文章の書き方だけ詳しくなり文字単価が上がることもありませんでした。
このままではいけないと焦り、有料コミュニティーに入会してインプットとアウトプットを繰り返しました。
そのコミュニティーでは、ライターとしてクライアントにどのように向き合うべきか、成長するために何をするべきかなど、さまざまなスキルを動画で学べます。
また、優秀な講師がメンバーの執筆した原稿をオンラインで添削してくれたり、有名ライターの講師がライターにおけるマインドについて解説してくれたりなど、毎週のように有益な講義も展開しています。
入会後は、過去に開催された講義のアーカイブを何度も見直し、いまの自分に足りないものは何なのかを書きだして、一つずつ実行していったのです。
これまで独学で得た知識のみでライター活動をしてきたわたしにとって、コミュニティーでの講義は楽しくて仕方がないほど有益な内容でした。
だからこそ、インプットするのが楽しくて深夜まで講義のアーカイブを視聴してメモを取り、実際の案件に落とし込んでいけたのでしょう。インプットとアウトプットを繰り返す日々に、やりがいと似たような感情も抱いていました。
そんなある日、長きにわたりお仕事をご一緒させていただいているクライアント様から、単価アップのお知らせをいただきました。さらに、文字単価が高い案件のテストライティングにも合格できたのです。
スキルを身につけて文字単価がアップしたことで、ようやく月収10万円を達成。長らく超えられなかった月収7万円の壁を打破できました。
月収10万円を達成するためには人より多くの努力が必要
わたしは長らく月収7万円の壁の前で立ち尽くしていました。家族と過ごす時間を大切にしつつ、ライターの月収を上げるのは至難の業でした。
「ライターで月収10万円を達成するのは簡単だ」
SNSなどで上記のようなポストを見かけることもあります。中には、本当に無理なく月収10万円を達成したライターさんもいらっしゃるのかもしれません。
けれど、わたしの知る限り、簡単に月収10万円を達成したライターさんはいません。月収10万円を達成しているのは、朝早く起きて案件に向き合っていたり深夜までインプットしていたり、人より多くの努力をしているライターさんだけのように思います。
わたしも月収10万円を達成するまで努力してきました。そして、いまも変わらず努力しています。なぜなら、月収10万円はわたしにとって通過点でありゴールはまだ先だからです。
もし、あなたが過去のわたしと同じように月収一桁の壁を超えられず悩んでいるのなら、もう少しだけ踏ん張ってみてください。
努力は必ず結果となって返ってきます。結果はすぐに出ないかもしれません。それでも諦めずに前へ進んでいきましょう。努力した先には、必ず光があります。
今回は、月収7万円の壁を超えて月収10万円を達成した方法についてお話ししました。どのような職業でも、上を目指すのであれば努力は欠かせません。人より多くの努力をして近い将来、月収10万円を達成しましょう。
そして、いつかあなたの話も聞かせてください。大丈夫です。わたしが達成できたのだから、あなたならできます。
この記事を書いたライター
上田美紀
「読者の心に響くコンテンツを届けたい」と、理念を持って活動している専業ライターです。Webライター検定3級。これまで執筆した記事は200本以上。ビジネス・マーケティング・ペットなど、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。