未経験ジャンルの案件応募で意識すべきポイント

未経験ジャンルの案件応募で意識すべきポイント

未経験ジャンルの案件に応募する際は、以下の観点を意識するのがポイントです。

  • 初心者ならではの視点を活かす
  • 競合他社のサイトを分析する
  • 記事が掲載されるサイトの既存記事を分析する


いずれも筆者自身が実践し、案件の獲得に活用できた取り組みです。

初心者ならではの視点を活かす

専門分野の初心者であるからこそ、読者に近い視点で記事が書けます。初心者の視点で「読者にわかりやすく伝えられる強み」をアピールするのが効果的です。

専門分野の解説記事は、読者が難しさを感じやすい傾向にあります。なぜなら、読者も基本的に初心者であり、足りない情報を補うために記事を閲覧しているからです。

筆者自身も記事を執筆するために、読者と同じように情報をリサーチするはずです。筆者がリサーチで得た学びや気づきを有効活用すれば、読者にとって有益な情報を発信できます

競合他社のサイトを分析する

未経験ジャンルの案件に応募するなら、競合他社のサイトを分析するのも効果的です。「文章ばかりで読みづらい」「事例紹介が少ない」など、競合他社サイトの改善点をクライアントに提案してみましょう

たとえば、難解な文章ばかりで内容がわかりにくい場合は、表や図解などの視覚的な工夫を取り入れるのが効果的です。提案文を作成するときは、以下の流れでアピールしてみてください。

1. 競合他社のサイトを初心者目線で分析する

2. 改善点をもとに採用後の施策を提案する

3. 他社サイトよりも「読者目線で書く自信がある!」と伝える

記事が掲載されるサイトの既存記事を分析する

募集案件の記事が掲載されるサイトを確認できる場合は、事前に既存記事をチェックしておきましょう。記事をチェックする観点は、文章のテイストと改善点の有無です。

たとえば、サイトを拝見した感想として「読者に寄り添った文章が印象的でした」のような具体的な印象を伝えます。そして、採用後に「テイストが崩れないような文章表現」で執筆する意向を示すことが、クライアントに信頼感を与えるコツです。

また、改善点があれば、失礼のない程度に伝えるのも効果的です。初心者目線で解説の難しさを感じたら「表やリストを活用すれば、さらに良い記事に改善できそうです」と前向きな提案をしてみましょう。

【実例紹介】筆者が獲得できた2つの未経験ジャンル

筆者の私自身も、まったく業務経験のない「金融」「不動産」のジャンルで案件を獲得できました。そこで、執筆案件の応募で実際に提案した戦略を紹介します。

金融ジャンルの案件を獲得した戦略

金融ジャンルの業務経験がなくても、SEO記事の執筆案件を獲得できました

提案文には「初心者であるからこそ読者目線で書ける」という観点に加えて、以下のアピールポイントも強調しました。

  • 住宅の購入を検討するためにローンの仕組みを学んでいる
  • FP3級の資格取得に向けて基本的な知識を勉強している
  • 将来のために日頃から同ジャンルのサイトを拝見している


まずは、執筆に関わるテーマに興味があり、日頃から学んでいることをアピールしました。FP3級の資格は取得前でしたが、勉強している姿勢や保有知識のアピールは無駄ではありません。

不動産ジャンルの案件を獲得した戦略

不動産ジャンルの案件も、業務経験や専門知識がなくても獲得できました。獲得できたのは、自社メディアのコラムをリライトする案件です。

とはいえ、実は新規記事を執筆する案件に応募したのですが「業務経験がないと採用できない」と不採用になりました。しかし、初心者ならではの観点をアピールしたところ「リライトを依頼したい」と別案件を提案していただきました。

提案文でアピールしたのは、以下の観点です。

  • 初心者だからこそ読者に近い目線で書ける
  • 競合他社サイトを分析して改善点を共有した
  • 既存記事を分析して改善点を共有した


依頼主がSEOの改善を求めていたため、検索順位が向上するには「どのような取り組みが必要か」という観点を提案しました

競合サイトとの比較を共有し、記事に「監修者の見解や実例紹介」を取り入れる提案が決め手でした。

案件獲得後に注意すべきポイント

案件獲得後に注意すべきポイント

無事に案件を獲得できても、安心すべきではありません。未経験のジャンルだからこそ、想定外のミスをしないための対策が必要です。

  • 情報を正確にリサーチする
  • 理解できるまで入念にリサーチする


とくにリサーチは、記事の信頼性を高める重要な要素です。ライターとしての信用を失わないためにも、より注意しながら取り組みましょう。

情報を正確にリサーチする

未経験ジャンルでは、情報が正しいかどうかのリサーチが重要です。とくに金融や不動産といった専門的なジャンルでは、公的機関や信頼性の高い一次情報を参照します。

Webメディアの情報を参考にする場合は、以下の観点に注意しましょう。

  • 複数のサイトで情報が一致しているか
  • 公的機関の情報と一致しているか
  • 情報の参照元が明確に記載されているか


二次情報を掲載するWebメディアでは、語句や数字を間違えて掲載しているケースも少なくありません。たとえ公的機関のデータを引用しているサイトであっても、参照元の一次情報までチェックする意識が大切です。

理解できるまで入念にリサーチする

リサーチは、しっかりと理解できるまで入念に行うべきです。専門知識をしっかりと学ぶことで、自分自身の将来に役立つ知見が得られます。

一般的な記事のテーマは、ほとんどが「生活にまつわる悩み・困りごとの改善」です。しっかりとリサーチした知識は、記事執筆だけでなく、筆者自身の生活にも役立ちます。

たとえば、金融の知識を学ぶメリットは、人生にかかわる制度や仕組みの知見を得られることです。また、不動産の知識があれば、住宅購入時に重視したいポイントや節約につながる制度を理解できます。

戦略を立てて新たなジャンルに挑戦しよう!

戦略を立てて新たなジャンルに挑戦しよう!

専門知識が求められるジャンルは、ITや福祉・介護などさまざまです。興味があるけど「業務経験がないから…」と諦めてしまうときは、今回紹介した初心者ならではの対策を参考にしてみてください。

専門分野の初心者でも、プロのWebライターとして「読者にわかりやすく情報を届けるスキル」があるはずです

最近は「AI」の分野も注目を集めています。「詳しくないから…」と諦めずに、新たな知見を学びながら読者に届けてみませんか?

この記事を書いたライター

執筆者

taku

愛知県在住のフリーランス。SEOから取材記事まで幅広く対応するライターです。執筆業務をとおして「人や社会の役に立つ」をモットーに活動しています。水族館で生き物を見たり、ボーっとしたりするのが好き。たまに海の中に潜ります。

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