Webライターの副業はどんな仕事をする?
基本的にはテーマや構成を与えられた上で、情報を調べながら記事にまとめるといった作業が最も多い仕事です。与えられた構成に沿って、読者が求めている情報を取得できるようにわかりやすい文章で、原稿を作成します。
その他、筆者の場合は取材を行ってレポート記事を作成したり、インタビューを行って記事を作成するような仕事を受ける場合もあります。
また、記事だけでなくSNSの投稿分やメルマガの原稿作成などを受注することも多々あります。場合によっては、記事作成の前段階となる企画の段階から案出しを行うこともよくあります。
書く作業も大変ですが、それ以上に情報収集や、どんな流れで書くのかといった書く前の作業のほうが手がかかる印象があります。
Webライターの副業が人気の理由
近年注目を集めているWebライターの仕事ですが、なぜ副業として人気になっているのでしょうか。ここでは、Webライターを選んだ理由としてよく上げられる理由をまとめてみました。
初期費用やコストがかからない
基本的にライターの仕事は、パソコンと一般的なWebツールがあればはじめることができます。また、資格なども特に必要ないため、始めるための初期費用やコストはほぼほぼ発生しません。これは、副業を選ぶ上で大きな理由となります。
資格が必要だったり、ある程度の知識が必要だったり、デザイナーなどのように特殊なツールが必要となることはないので、気軽に始めやすいということが考えられます。
在宅で副業できる
副業という以上、本業の合間に行うことになります。そのため、外出が多かったり拘束時間が長い仕事は副業に向いていません。その点、Webライターの仕事は基本的に在宅で対応することが可能で、柔軟に仕事をすることができます。
もちろん、取材やインタビューなどの場合は状況は変わってきますが、本業が終わったあとに家でできるというのは副業として大きな強みとなります。
未経験OKの案件も多い
文章を書くという誰でもやったことがある作業が仕事となっているため、Webライターは未経験者と経験者の差が出にくい仕事と言えるかもしれません。また、現在は情報発信の媒体が多く、常に需要があります。そのため、募集している案件の中には未経験者でもOKという仕事もたくさんあります。
初心者でも仕事がある、という状態は副業として非常に魅力的に映ると思います。
記事を納品すれば収入を得られる
デザイナーやプログラマーなどのようにプロジェクトを通して契約を結ぶ仕事とは違い、Webライターの場合、記事を納品すれば報酬が発生します。もちろん、何度か修正が出る場合もありますが、基本的には記事単位の仕事がほとんどです。面倒なやり取りが少ない点も副業としての魅力になっているのかもしれません。
もちろん、契約形態によっては修正が繰り返されることもありますが、初心者の段階ではあまり発生しないでしょう。
長期・継続案件なら定期収入を確保できる
ある程度、実績を積んでくると、月5本納品などのように長期、または継続的に発生する案件を受注することができる場合があります。副業やフリーランスの場合、仕事を取るということも大きな労力になるので、こうして安定的な収入を得られる案件があることは、副業として魅力的です。かくいう筆者もいくつか継続案件を抱えています。
Webライターをやってみた実際の月収例
では、筆者の場合の実際の月収例について紹介します。
筆者の場合は、基本的な収入として月5万円の収入を確保しています。2本の継続案件での収入であり、主な内容は以下の通りだ。
A社:SNS運用(企画・原稿作成)5本/月
B社:SNS運用(企画・原稿作成)5本/月
それぞれ企画から参加し案出しを行い、確定後原稿作成を行っています。稼働時間としてはどちらもネタ出しで1週間程度の時間をもらい、本業終業後の2時間程度を利用して対応しています。原稿作成については3営業日ほどのスケジュール感で、同じように終業後の2時間程度を使って作業しています。
この他、知人からの仕事で5,000字〜8,000字程度の記事を月に2〜3本受ける場合もあります。今のところの最高月収は10万円程度となっています。
Webライターの副業はきつい【やってみた感想】
ここでは、実際にWebライターを副業でやってみて、感じた感想について紹介していきます。ここがキツイと感じた部分など、忌憚なく話していこうと思うので、ぜひ参考にしてください。
文字単価が低い案件が多く稼ぎにくい
Webライターの副業案件の場合、特に初心者の場合は文字単価が低い案件が非常に多い印象です。実際に筆者は文字単価0.5円の記事なども体験したことがあります。そうなると5,000字の原稿を書いても収入は2,500円となり、正直言ってキツイと感じたことがあります。
新規メディアの記事量産などの仕事は文字単価が低くなりがちなので、筆者は避けるようにしていますが、初心者の段階では選り好みすることができない場合もあるので、実績を増やすためと割り切って案件を受けましょう。
SEO記事は比較的長文のため作成に時間がかかる
最近では、SEOを意識した記事作成の依頼が多くなっています。こうしたSEO記事は情報の網羅性や、信頼性を担保するためにどうしても文章量が多くなりがちです。筆者の場合は最長で10,000字程度の記事を作成した経験があります。
比較的筆は早い方だとは思っているのですが、情報を調べながら書くとなるとどうしても膨大な時間がかかってしまいます。本業終業後に作業するので睡眠時間が削られてしまうこともありました。
興味・関心・知識のないテーマだとリサーチが大変
Webライターの対応する記事ジャンルは多岐に渡ります。なかには全く興味のない事柄について長文を書く必要がある場合もあります。ある程度、ライター経験は長いので、書くこと自体はそれほど苦ではないのですが、情報の精査をすることが大変でした。
そもそも前提知識を持っていないので、見つけた情報が本当に正しいのか見極めるのが難しい場合が多くなり、なかなかキツイ作業です。
なるべく一次ソースとして信頼できる堅い情報が調べていくことをおすすめします。
競合が多いため、優良案件ほど獲得が難しい
筆者の場合は、知人友人、以前の職場などとの縁があり、幸いなことに比較的仕事を取ることに苦労することはあまりありません。しかし、クラウドソーシングなどの場合、報酬がよい案件などはより多くの募集が集まるので、なかなか受注することができません。
特に初心者の場合は、実績なども少なく、クライアントから選んでもらえない可能性が高くなります。単価が低くても仕事を受け、実績を積んでプロフィールを充実させていくことが、高単価案件獲得の秘訣です。
長時間作業のため、体力的・精神的にきつい
ライティングや、ライティングのための情報収集など、Webライターの仕事は比較的長時間に及ぶことが多いです。企画段階から参加する場合などは、特に長時間頭を悩ませることになるので、実制作と合わせて体力的にも精神的にもキツくなることがあります。
もちろん、経験を積んでいくことで、ある程度フォーマット化することはできますが、初めてのジャンルの場合などは、やはり時間がかかります。
書くこと・考えることへの意欲を強く持つ必要があります。
Webライターの副業がおすすめの人
ここでは、Webライターに向いている人の特徴について紹介していきます。文章を作成するテクニックはもちろん、様々なリサーチ作業なども必要になるWebライターという職種に向いているのは、どんな人なのか、こちらを参考にしてください。
文章を書くのが得意・好きな人
Webライターを行う上で、一番大切な特徴です。Webライターは基本的に業務の中心が文章を書くことになるので、当然ながら文章を書くことが苦にならない特徴を持っている人がむいている職業と言えるでしょう。文章を書くのが得意だと感じている、あるいは文章を書くのが好きで、日常的にブログなどで文章を書いている人はWebライターに向いているかもしれません。
情報収集やリサーチが得意な人
文章を書くためには様々な情報や、情報を分析するリサーチ能力も必要になってきます。そのため、情報収集やなにかを分析するリサーチが好きな人に向いた職業だと言えるでしょう。自分の好きなものについて、情報を集めるのが好きだったり、物事を深掘りするためによくリサーチを行っているなど、情報感度の高い人はWebライターに向いているかも知れません。
専門知識や経験、詳しいジャンルがある人
ライターとして独自性を出すためには自分だけの専門知識や得意分野があるとよいでしょう。なんらかの資格を持っていたり、仕事として特定のジャンルに詳しかったり、趣味や好きなものに対する造詣が深いなど、なにかしらの深い知識を持っている人はWebライターとして大きな武器を持っています。好きなものを突き詰める力がある人はWebライターに向いているかもしれません。
副業収入の目安が3〜5万円の人
ライターの業務は1本辺りの文字数や作業量も多く、副業の範囲で行うとなると5万円程度が作業量に見合った報酬となります。そのため、副業収入として、3〜5万円程度稼げればよいと考えている人には合っていると思います。もちろん、高単価の案件や継続案件などを獲得できたり、とにかく本数をこなせばもっと収入を得ることも可能です。
Webライターの副業の始め方【仕事の探し方など】
ここではWebライターの副業を始め方について紹介します。準備が必要なものや、おすすめの仕事の探し方などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてライター業に挑戦してみてください。
クラウドソーシングサイトの募集案件に応募する
副業でWebライターを始める場合、最も一般的な仕事の探し方が、クラウドソーシングサイトです。クラウドソーシングとは、企業がWeb上で不特定多数に対し、仕事を発注する形式のことで、そういった企業の案件を集めたクラウドソーシングサイトが複数あります。
こうしたサイトに登録し、募集している案件の中から自分に対応できるものを選んで応募します。
いつでも様々な案件が存在していることや、気軽に応募できることは大きなメリットですが、反面、ライバルが多く、受けたい案件を受注できない場合や、低単価の案件が多いことなどがデメリットとして上げられます。
副業マッチングサービスで募集案件に応募する
副業マッチングサービスは、自分のスキルや経歴を登録して、スキルを求めている企業と引き合わせてくれるサービスです。転職スカウトサービスなどと似たようなシステムで、自分から企業の募集に応募することもできますし、スカウトを受けることもできます。
スキルと依頼内容が見合っているとマッチングできるので、ミスマッチが起こる可能性はクラウドソーシングよりも少なくなります。
また、エージェントが付いてくれるサービスなども中にはあるので、自分で仕事を見つける以上に好条件の案件を獲得できる可能性があります。
Webマーケティング会社などの副業ライター募集に応募する
Webマーケティング会社などでは、マーケティングの一環としてメディアの運用などを担っている場合があります。こうした会社では、自社が運用しているメディアの記事作成をしてくれるWebライターを募集していることが多々あります。こうした案件に応募してみるのも仕事の探し方の一つです。
クラウドソーシングなどで大量に発注する場合と比べると、比較的高単価な案件も多いので、腕に覚えがある人はチャレンジしてみるとよいでしょう。
もちろん、クラウドソーシングサイトの案件に比べると、人選もよりシビアになることは覚悟しておきましょう。
自身でブログやWebメディアを立ち上げて収入を得る
これまでの方法と少し毛色は変わりますが、自身でブログやメディアを立ち上げてみるというのも収入を得る手段です。ブログやメディアで広告収入を狙ったり、あるいは有料記事を販売するという方法もあるでしょう。
もちろん、収入が得られるようになるためには、時間がかかりますし、思い通りにいかず無収入が続くこともありますが、うまく軌道に乗れば、その他の仕事以上に収入を得られる可能性も出てきます。
Webライターの技術を磨く意味でも効果があるので、収入度外視で始めてみてもよいかもしれません。
Webライターの副業は始めやすさがメリット!
ここまで実際の副業Webライターの体験談を紹介させてもらいました。副業と本業のバランスもあり、キツイ部分はもちろんありますが、下準備なしで始められる部分は副業Webライターの大きな魅力です。
初心者でも、まず始めてみることができるので、副業をなににしようか悩んでいる人や、Webライターを始めることにためらいがあるという人は、まずは飛び込んでみてはいかがでしょうか?
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!