Webライターとは
Webライターは、ネット上に公開されるメディアの文章を書く仕事です。具体的には、インターネットで公開している以下のようなメディアのコンテンツです。
- ホームページ
- ブログ
- ECサイト(商品説明文)
- ニュースサイト
- ランディングページ
Webライターの主な仕事内容
Webライターの仕事は、主に指定された記事の原稿を執筆します。構成案に沿ってリサーチし、文章を書くのが基本です。
文章作成は説明文からコピーライティングまで幅広く、ブログの文章とランディングページのコピーでは、求められるスキルが異なります。
また、案件によっては以下も業務に含まれます。
- 記事の構成作成
- ディスクリプション作成
- 画像選定
- CMS(ワードプレスなど)の入稿
- コーディング
Webライターの平均年収(副業の場合)
Webライターの副業を始めた人は、年収がフリーランスや個人事業主で始める人の300~500万円よりも少ないことが知られています。
具体的には、Webライターの平均年収の目安が60~115万円です。
会社員の場合、会社の年収にWebライターの年収が加わります。本業収入とは別に10万円以上稼いでいる人もいます。
Webライターは副業として始めやすい
副業としてWebライターが始めやすい理由に、専門的な資格や特別なスキルが必要ないことが挙げられます。日本の中学レベルの文章力でも十分仕事に対応できるためです。
プログラミングやイラストレーターは、これまでの実績・経験や技術も問われます。ポートフォリオに書けるまでに半年以上かかる場合もあるのです。したがって、Webライターは本業のある人でも副業として始めやすいでしょう。
Webライターの始め方【初心者向け】
では、実際にWebライターのスタートを切るには具体的に何をすればよいのでしょうか。ここでは、初心者向けにWebライターの始め方について準備から報酬を得るまでの手順を紹介します。
- 1. Webライターの仕事で必要なものを準備する
- 2. クラウドソーシングサイトに登録する
- 3. Webライティングの案件に募集する
- 4. テストライティングを行う
- 5. 受注確定。記事の執筆・納品を行う
- 6. クラウドソーシングサイト経由で報酬が支払われる
1. Webライターの仕事で必要なものを準備する
まず、Webライターを始めるには、仕事で必要なものを準備することです。例えば、パソコンや周辺機器、インターネット環境です。
紙のライターとは異なり、Webライターはパソコンを必須とします。スマホでライティング作業ができることもありますが、通常はパソコンが必要です。メモ帳やワード、ブラウザなどのソフトウェアを事前にセットアップしましょう。
2. クラウドソーシングサイトに登録する
次に、クラウドソーシングサイトに登録します。代表的なライティング案件を受けられるサイトは、次の3つです。
- ランサーズ(Lancers)
- クラウドワークス(CrowdWorks)
- シュフティ(shufti)
他にも小規模なクラウドソーシングサイトがいくつかあります。いずれもメールアドレスやパスワードで会員登録が可能です。
3. Webライティングの案件に募集する
クラウドソーシングサイトに登録したら、プロフィールやポートフォリオを設定し、案件に応募します。プロフィールを作成し、過去の実績やポートフォリオを作成することで、クライアントからの仕事依頼を受けやすくするためです。
次に、仕事を探す画面を開いて、検索機能や仕事ジャンルから案件を見つけます。このとき、自分に合いそうな仕事をピックアップします。特に、自分のスキルや知識・興味・経験などを活かせる案件を選んで応募することが大切です。
4. テストライティングを行う
応募した案件に連絡があったら、次にテストライティングがあります。これは依頼のとおりに文章が書けるかをチェックするのが目的です。受ける際は、募集要項に沿って、文章が書けることをクライアントに示しましょう。
案件ごとにライティングルールなどが異なるため、マニュアルや文章ルールを事前に確認しておくのがポイントです。
また、注意点としては、テストライティングを無料で受けないことです。1件分無料のテストライティングはそれ自体が規約違反です。例えば、ランサーズやクラウドワークスでは明確に禁止事項とされており、クライアントは必ず費用を払ってテストライティングの依頼をすることが義務付けられています。
そのため、テストライティング費用を支払わない案件やクライアントの口車に乗せられて、テストライティングを1件分無料で受けないように気をつけましょう。知らないうちに、ライター側がクライアントの規約違反に手を貸していることがあります。
5. 受注確定。記事の執筆・納品を行う
テストライティングを終えた後、問題なければ案件の受注が確定します。テストライティングがない案件では、連絡の前後で受注確定になることもあります。
その後、作成概要をチェックして、決められた納期までに記事の執筆と納品をすることです。納品物はクライアントが確認して検収作業を進めます。納品前に誤字脱字やルールを再チェックしておきましょう。
6. クラウドソーシングサイト経由で報酬が支払われる
クライアントの検収作業が終わると、クラウドソーシング上で検収手続きが行われます。あらかじめ、ライター側がクラウドソーシング上に納品の手続きをしているので、クライアントは進行状態を完了にするだけです。
それと同時に、クラウドソーシングサイト経由で報酬が支払われる仕組みです。報酬が支払われると、クライアントとライター双方が評価をして最初の案件が終了となります。
Webライターの始め方|案件の探し方・獲得方法
Webライターには、仕事を始めるときに案件を探して応募することが不可欠です。そこで、Webライターの仕事が初めての方でもわかる案件の探し方や案件の獲得方法について解説します。
クラウドソーシングサイトで応募案件に募集する
1つ目の方法は、クラウドソーシングサイトで案件に応募することです。クラウドソーシングサイトを利用して、すでに募集されている案件を受注することでWebライターの仕事を始めることができます。
初めての人でも最低限のルールが決まっていて、エスクロー方式(第三者仲介の支払い)なので、直接取引するよりも安全です。
Twitterなどでメディア運営者が案件応募している場合も
2つ目は、SNSを通じて案件を募集しているケースです。Twitterでメディア運営者が案件を出していて、ユーザーにWebライターの仕事を募集しています。クラウドソーシングサイトを経由しなくても仕事が受けられるのがメリットです。
ただし、SNSで募集した企業の身元がはっきりしている必要があります。それ以外は、詐欺や個人情報の収集が目的な場合もあるため、慎重に見極める必要があります。
WEBマーケティング企業などがライター募集している場合も
3つ目は、Webマーケティング企業のWebライター募集に応募する方法です。フリーランスのような立場として仕事を探すのではなく、会社員のように特定の企業から仕事を受注するため、定期的な仕事を受けることができます。
ただし、元のクライアントの下請けの下請けとして作業することがほとんどです。そのため、作業報酬の中抜きが起こりやすく、報酬が相場よりも低くなることが多いでしょう。
Webメディアの運営会社に直接営業する
4つ目は、Webメディアの運営会社に直接的なアプローチをかけて営業する方法です。Webライターを始めたばかりの人には実績が少ないために採用されるのが難しい方法ですが、もし採用されれば高い報酬でWebライターの仕事ができます。
特に、ニュースメディアライターやオウンドメディアブログなどのライターを欲している会社を探してアプローチしましょう。
Webライターの始め方|クライアントから採用されやすいポイント
応募や営業をかけてもWebライターを始めたばかりで採用されない人が中にはいます。そこで、Webライターを始めるときにクライアントから採用されやすい4つのポイントを以下に解説します。
- 自分のブログやWebメディアで記事作成の経験がある
- 得意なジャンル・専門知識がクライアントのメディアとマッチしている
- SEOやWebマーケティングの知識がある
- 正しい日本語でオンライン上でのコミュニケーションができる
自分のブログやWebメディアで記事作成の経験がある
1つ目は、自分のブログやWebメディアですでに記事作成の経験がある場合です。Webライターの副業としてはまだ経験がなくても、自主的に作成したものをポートフォリオとして提出できます。つまり、すでに文章を書いた経験があるという実績をアピールするのです。
応募・営業をする際に、サイトのURLや文章ファイルを添付して、クライアントが読めるようにしておきましょう。
得意なジャンル・専門知識がクライアントのメディアとマッチしている
2つ目は、得意なジャンル・専門知識を有していて、それがクライアントのメディアとマッチしていることです。Webライターの仕事の中には、ライター実績よりも資格や業務経験が重視される募集案件がいくつかあります。
そのため、応募・営業するときに得意ジャンル・専門知識があることで採用されやすくなります。例えば、以下のようなジャンルの案件です。
- 医療系(医師、看護師、薬剤師)
- フィットネス・食(トレーナー、栄養士)
- 法律系(弁護士、司法書士、行政書士)
- 土地関連(宅建、不動産業務経験)
SEOやWebマーケティングの知識がある
3つ目は、SEOやWebマーケティングの知識があり、それを文章作成時に活用できることです。SEOやWebマーケティングには、これといった資格がなく、案件を募集したクライアントはこの知識を重視する傾向があります。
実際、ライティング案件では、日本語の文章を作成するだけでなく、SEOやWebマーケティングの知識を駆使してキーワードを入れたり、構成や文章の流れを考えたりすることが求められます。
正しい日本語でオンライン上でのコミュニケーションができる
4つ目は、正しい日本語でメッセージのコミュニケーションができることです。メッセージの文章で「文章が下手だな…」と思われることもあるのです。しかも、メッセージの日本語が間違っているとクライアントはこれから作成する文章に対しても不安に感じます。
また、Webライターはオンラインでのやり取りが多いため、オンライン上でのコミュニケーション能力が問われる場合もあるでしょう。
Webライターの始め方|まずは副業で月3万円以上を目指そう
Webライターの始め方として重要なことがあります。それは副業としていくらの収入を目指すのかです。そこで、まずは月3万円以上を目指すために押さえたい3つのことを以下に解説します。
文字単価が1円以上の案件に応募する
Webライターの副業で月に3万円以上の収入を得るには、文字単価が1円以上の案件に応募します。特に、副業として作業時間の限られる人は、文字単価1円以上の案件が必須です。
0.3円や0.5円では数をこなしても、3万円に到達するのは難しいでしょう。少ない時間を副業に当てて最大効率で報酬を得るには、1円以上の文字単価が高い仕事を探すことです。
クライアントと直接契約する(中間手数料を避けるため)
クラウドソーシングサイトを経由すると、どうしても中間手数料が発生し、報酬が低くなりがちです。そこで、Webライターは企業案件の仕事に直接応募して、直接契約をすることです。
- クラウドソーシングサイト:契約金額に応じた割合(数千円~数万円)+出金手数料
- 直接契約:振り込み手数料100~300円程度
直接契約では、契約金額がそのまま支払われる報酬となります。振込手数料は金額を支払う側が負担するケースが多いですが、事前に契約内容を確認する必要があります。
自分でWebメディア・ブログを運営し、広告などで収入を得る
Webライターの始め方は、案件を仕事として受けて、納品物と引き換えに報酬を得る方法だけではありません。自分でWebメディア・ブログで文章コンテンツを作成して、広告収入を得る方法もあるのです。
ただし、高い検索順位でそれなりのアクセスを得られないと大した収入にはならず、作成の労力に釣り合う報酬を得たい人には向いていません。逆に、自分の力で報酬を得る工夫をしたい人・努力したい人には向いています。
【Q&A】Webライターの仕事を始める人から多い質問
最後に、Webライターの仕事を始める人によくある質問を3つピックアップして以下に取り上げます。ここでちょっとした疑問を解消して、Webライターの仕事を実際に始めてみましょう。
- Webライターは稼ぎにくいって本当?
- 文章が書くのが苦手でも問題ない?
- インターネットに関する知識・スキルは必要?
Q. Webライターは稼ぎにくいって本当?
はい、確かにWebライターの中には副業であまり稼げていないケースもあります。しかし、個人のスキルや経験、受注する案件によって稼げる金額が変わってきます。そのため、一概に「Webライターだから稼ぎにくい」とはいえません。
実際に、月3万円以上を副業で稼ぐ方がいるのも事実です。Webライターが稼ぎにくい場合の原因は、以下が挙げられます。
- 文字単価が低いこと
- 上手く案件が受注できない(仕事が取れない)こと
- 時給換算で報酬が受け取れないこと
Q. 文章が書くのが苦手でも問題ない?
案件によります。Webライターの文章作成は案件によって求められる文章力が変わるのです。初心者向けのブログ記事案件では、文章力が問われることはほとんどありません。ネットのブログ記事レベルの文章を書ければ十分です。
そのため、文章作成が多少苦手でも、問題はありません。特別なスキルを必要としない副業として文章作成ができれば良いでしょう。
Q. インターネットに関する知識・スキルは必要?
いいえ、Webライターにインターネットに関する特別な知識・スキルは不要です。もちろん、インターネットジャンルに関する文章作成やコーディングまで業務内容に含む場合は例外的に必要です。
しかし、通常はそのような知識がなくても仕事はできます。もちろん、業務上必要な最低限の操作スキル・知識はあることが前提です。
Webライターの始め方を改めておさらい
今回は、Webライターの仕事概要や始め方、仕事獲得のためのポイントなどについて解説しました。
Webライターの副業が初めての方は、クラウドソーシングのサイトに登録して案件を受注するのがおすすめです。ジャンルによっては、ライター経験がなくても高報酬の案件を受けられます。
また、報酬月3万円以上を得たい人は、文字単価1円以上の仕事探しや直接契約で手数料のかからない直接営業で受けられる案件を探してみましょう。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!