取材の主な3つの形式
ひとえに取材といっても、その形式はさまざまです。取材では主に6つの形式があります。
- インタビュー
- 調査取材
- 体験取材
- 現地取材
- 対談
- 座談会
それぞれの形式について、以下で詳しく見ていきましょう。
インタビュー
インタビューは決まったターゲットに対して質問を投げかけ、情報や答えを引き出す取材のことです。
テーマに沿った質問ができるため、自分や読者が求めている情報をしっかり集められます。それだけではなく、ターゲットの気持ちを掘り下げて聞けるため、深みのある記事に仕上げられるでしょう。
調査取材
調査取材は、決まったテーマに関する調査を行い、その結果をもとに記事を作成する仕事です。調査形式にもさまざまな種類があり、街頭アンケートやインターネット上での調査などで人々の意見を集めていきます。決まったテーマによって、どのくらいの人から意見を集めるのかが異なってきます。
私も調査取材をしたことがあるのですが、その際はSNSでアンケートをとっていました。SNSにはアンケート機能があるので、1〜4まで答えの候補を出し、拡散してもらいながら結果集めをしました。結果的に100人以上の答えが集まったので、深みのある記事を作成できたのがよかったですね!
体験取材
体験取材では、ある特定の商品やサービスを実際に使用して、感想を記事に取り入れる取材方法のことです。商品やサービスを実際に利用して記事を作成できるため、特徴やメリットデメリットをしっかり取り入れられるのが利点だと言えるでしょう。
特徴ばかりを述べるのではなく、実際にライターが使用した正直な意見も取り入れられるので、読者の役にたつ記事を作成できます。
現地取材
現地取材では、特定の場所に実際に足を運び、自分の目で見て、話を聞いて情報を記事に取り入れる取材方法です。旅行取材や地域情報などで、現地取材が活用されることが多いです。
対談
対談では複数の人物に、共通のテーマに対して意見を交わし合ってもらうものです。対談は2人で話し合うことがメインなので、取材者としては質問を投げかけて、2人の対談をしっかり聞き取る必要があります。
座談会
座談会は複数の人に集まってもらい、決まったテーマに対して意見を交わしてもらい、それを取材する取材形式のことです。複数人が集まると、進行が難しくなるため、進行役が重要なポイントとなります。経験の浅い人や仕切るのが苦手な人が進行役となると、時間が押してしまったり、意見を求められなかったりすることもあります。
取材をすることでライターにどのようなメリットがあるか
取材を経験することで、ライターとしては以下の4つのメリットが得られます。
- 専門知識を得られる
- 自分のスキルが広げられる
- 記事のクオリティーが向上する
- 独自性のある記事を作成できる
専門知識を得られる
取材を通すことで、専門的な知識を学べるのが大きなメリットです。そのテーマに詳しい専門家や関係者に取材できるため、インターネット上では知り得ない情報もしっかりキャッチできるでしょう。
特定分野に対して専門知識を持てるため、何かあった際でも学んだ情報やスキルを日常生活に活かせるのもメリットです。
自分のスキルが広げられる
取材をすることで、自分のライティングスキルが広がります。私も最初はライティングしかしていなかったのですが、取材の依頼を受けることで、大きく仕事の幅が広がりました。取材を経験したことがあると面接などで伝えると、プラスの印象を与えられることが多く、面接に受かることも増えました。
このままライターとして活動していくのであれば、仕事の幅を広げるためにも取材を経験した方が良いと思います。
記事のクオリティーが向上する
テーマについて詳しい専門家の見解を記事に取り入れられるため、記事全体のクオリティーが向上します。また、素人ではなく、専門家の意見をメインとして記事を作成できるため、読者からの信頼を得られやすいのもメリットの1つです。
「この記事は信頼できる」となれば、多くの読者から読んでもらえる可能性が高まります。
独自性のある記事を作成できる
取材を行うことで、その時しか聞けなかった情報や、専門家しか知らなかった情報を記事に取り入れられるため、オリジナリティーのある仕上がりにできます。他の記事とも差をつけられるため、Google検索結果の上位表示も期待できるでしょう。似たような記事が多くある中で、独自性のある記事が大きな強みとなります。
特にSEOライティングでは独自性のある記事が重要なカギとなるため、取材でしか得られない情報を載せられるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
取材を行う際の準備方法
取材を行う際は、何よりも準備が重要です。用意周到に準備をしておかなければ、よりよい情報を聞き出せなかったり、相手に不快な思いを感じさせてしまうかもしれません。そうならないためにも、事前に念入りに準備しておく必要があります。
質問内容
何を質問するのか、どこまで内容を掘り下げるのかをまとめておきましょう。インタビューでは想定外のことが起きることも多く、進行通りに進まないケースもあるかもしれません。
そのような場合でも冷静に対応できるように、さまざまなシーンに合わせた質問を考えておくといいです。
もし、時間内に質問を全て聞き終わってしまった場合は、フリートークを入れるのも一つの手です。フリートークを通して、また新たな質問が生まれ、その質問でしか聞けなかった情報や思いをキャッチできることもあります。
相手の情報を調べる
取材を行う際は、事前に相手のことや商品・サービスについてある程度調べることが大切です。相手への事前調査がなければ、取材中も「自分や商品に対してあまり興味がないのかもしれない」と不快感や不安を与えてしまうかもしれません。
私も最初の頃に事前調査を怠り、相手に謝罪したことがあります。打ち合わせの前に商品についてよく調べずに挑んだところ、相手からの質問に答えられず不快な思いをさせてしまったのです。その時はクライアントさんがうまく対処してくれたのですが、明らかに相手の表情が曇っていたのを今でも覚えています…。
一緒に取材してくださったクライアントの方にも迷惑をかけてしまったので、事前調査は本当に必須です!
進行スケジュールを細かく組む
スムーズに進行が進むように、進行スケジュールも細かく決めておく必要があります。始める時間・終わりの時間・途中で休憩を挟む場合はその時間も加えて、スケジュールを組みましょう。
とは言え、進行スケジュールを考えても、予定通りにいかないことも多いです。詰め込んでスケジュールを組むと、想定外のトラブルが起きた際や、回答が長引いたときに時間のずれが生じるかもしれません。
私が取材の進行スケジュールを考えるときは、なるべく一つ一つの項目に5分程度の余裕を持って組んでいます。取材が長引きすぎると、相手のスケジュールに影響を与えてしまうかもしれないので、できれば時間が長引くよりも、なるべく早く終わらせられるように意識していますね!
私が経験した取材
私はこれまで、体験取材とインタビュー取材を経験したことがあります。特に私は食べることが好きなので、グルメ系の体験取材の案件がある際は積極的に応募するようにしています。
また、これから仕事の幅を広げるためにも、いろいろな人たちと縁を繋ぐためにも、まだ経験していない現地取材や対談などにも挑戦したいです。取材の求人があれば、これからも積極的に応募していきたいと思っています。
この記事を書いたライター
ひろか
食べることが大好きなライターです。特に日本食が好きで、国内を回りながら美味しいものをたくさん食べたい、そんな夢を叶えるために日々奮闘中。「自分を幸せにしてあげたい」というモチベーションのもと、真剣にライティングに専念しています。