最初はムダが多いライターの仕事
ライターとして働き始めてみると、意外にムダが多いと感じることはないでしょうか。単価が比較的高い案件を受注できたのにもかかわらず、納品までの工程が煩雑だったりムダが多かったりすることもあります。
どのような仕事でも、始めたばかりの頃は誰でもムダが多くなりがちなので、ある程度時間をかけて仕事をしなければならないものです。もしライターの仕事を始めてからしばらく経ってもムダが多いと感じるのであれば、受注や仕事の進め方などを見直してみましょう。どこかに、効率化できるポイントがあるはずです。
仕事を効率化するために見直したポイント
会社員の仕事と比較すると、フリーランスのライターの仕事は自由度が高い分、仕事の進め方を誤ると非効率的になりがちです。私自身、日々の仕事を円滑に進めるために、以下のポイントを意識しています。
スケジュールの管理
自分一人で完結するライターの仕事は、スケジュールの管理が必須です。複数のクライアントから案件を受注している場合、行うべき工程や納期が異なる場合もあり、適当にこなしてしまうと非効率的です。
そこで、効率化と納期を守るために毎月きちんとスケジュールをきちんと立てるようにしています。納期ギリギリに設定してしまうと、突発的な用事や急病の際に納期が遅れてしまうこともあるため、スケジュールはある程度納期に余裕をもたせています。無計画で仕事を進めるよりも、どの記事をいつまでに終わらせる、と決めておくだけでも効率的に進められるでしょう。
自分のリソースを認識しておく
私は、複数のクライアントから案件をいただいて記事作成を行っています。同じ記事作成の仕事であっても、構成作成が含まれている、または記事作成後のコピペチェックも自分で行わなければならない場合もあるなど、クライアントによって作業内容はもちろん、かかる時間や労力は異なります。
場合によっては、受注量が多く納期に間に合わないということもあり得るでしょう。自分ができる範囲の仕事量を超えて受注してしまうと、仕事が増えすぎて納期を守れなくなるばかりか記事のクオリティが下がる恐れもあるので注意が必要です。
スケジュールの管理と共通するポイントですが、決められた期間内で自分がどの程度の仕事をこなせるかどうか、リソースを認識してから案件を受注するのも効率化につながるポイントです。
クライアントごとに異なる作業内容を踏まえて、あらかじめ自分がこなせる範囲の案件を受注していれば余裕を持って記事作成ができるので、ムダなく働きやすくなるかと思います。
信頼できるクライアントの案件を受注する
ライターの仕事を始めたばかりの頃は難しいポイントかもしれませんが、残念ながら中にはあまり信頼性の低いクライアントも存在しています。
私の場合は、記事を作成して納品した後にコピペチェックや校正を突然追加された経験があります。当然、効率的ではなく非常に時間がかかりました。
通常はこのようなケースはないのですが、このケースではその後受注は一切なく、それどころか納品後に単価を変更されたり報酬の振込も数か月放置されたりしました。このような経験から、仕事がないからと怪しいクライアントの案件を受注するのは避けるべき、と学びました。
受注前に判断することは難しいかもしれませんが、異様に単価が高すぎる、または安すぎるクライアントの案件は、受注する前に確認した方がいいかもしれません。
仕事とプライベートを混同しない
フリーランスのライターの仕事は会社勤めのような出勤・退社時間が設定されていないので自宅にいながら自由に働けます。ところが、24時間いつでも仕事ができるので自宅にいる間は仕事ばかりをしている状態になりかねません。
自由に働けるので効率的に働けるかと思いきや、仕事とプライベートをうまく分けられていないと自分の時間に仕事をしたり、その反対に仕事をしている最中にプライベートの用事を済ませるなど、オンオフがはっきりしなくなってしまいます。
オンオフを上手に分けられない状態は仕事の効率も悪くなる原因なので、きちんとオンオフを分けるのもポイントです。遊ぶときは仕事に手を付けず、仕事をするときは途中で席を立って自分の用事を済ませるようなことはせずに仕事に集中するようにしています。
ムダを感じたら仕事を見直して効率化してみましょう
一人で行わなければならないライターの仕事は、慣れないうちはムダが多く非効率的と感じるかもしれません。しかし、ごく基本的なことでも少し仕事の進め方を見直してみれば効率化でき、スムーズに記事作成ができるはずです。
効率化してサクサク仕事を進められれば記事のクオリティが高くなり、継続案件の受注も期待できるので、ムダが多いと感じるライターの方は、仕事を見直してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
えま
フリーランスのWebライターです。基本地方在住ですが、この10年ほどはどこでも仕事ができる利点を活かして海外・国内問わず季節ごとに居場所を変えて暮らしています。生活情報系のコラムやビジネス、介護系の記事をよく書いています。