そもそもライターにとっての校正とは
「そもそもライターにとっての校正とは何なのか?」一度ここから振り返ってみようと思います。リサーチから執筆、入稿まで進める中で、今回取り上げる「校正」がこの流れのどの部分かですね。
校正とは、いわゆる文章チェックのことです。原稿を読み、誤字脱字やその文章が読み手に伝わるかをチェックする段階のことです。
必殺!外部ツールに頼る
別の記事でお話ししたことがありますが、私は駆け出しの頃は特に誤字脱字が多く、取引先から指摘を受けたこともあります。
なので、きっとこの記事を読んでくれている方と同じように「他のライターさんはどうやって誤字脱字をなくしているんだろう…」と悩んでいた側の人間です。何度見直しても誤字脱字が発生し、自分で気づいてない部分が多かったです(お恥ずかしい…)。
そんな過去の経験から、私がおすすめする校正の方法は「外部ツールを頼り、誤字脱字と言い回しをチェックすること」です!
別記事で紹介をしたことがありますが、私はGoogleドキュメントを発見した時に「Googleドキュメント天才じゃん!」と感動し、声に出したほどです(笑)。Googleドキュメントは誤字脱字チェック以外にも、助詞のチェックをしてくれます。助詞とは、いわゆる「てにをは」です。
「てにをは」は、言葉をつなぐ助詞の総称です。「てにをは」のたった1文字が違うだけで、文章のニュアンスが大きく変わります。
例えば、
「ビール は 苦いです」
「ビール が 苦いです」
という文章の違いです。
これは、両方とも「ビール=苦い」を表現しています。しかし、「は」と表現した場合は「他のお酒と比較してビールが苦い」と捉えられますが、「が」の場合は「このビールが特別に苦い」というクレームのようにも聞こえてしまいます。
このように、「てにをは」の使い方1つで、読み手への伝わり方が全く違うものになってきます。
「言われてみれば、こっちの表現の方が正しいかも…」となる点も、自分では気づかないですよね。こんな細かい助詞のチェックまで行ってくれるので、私はGoogleドキュメントを重宝しています!
外部ツールはGoogleドキュメント以外にも多数あります。その中で、自分の使い勝手がいいツールを見つけることが、校正を楽に、完璧にする近道です!死語になってきてしまいましたが、「ぜひ、ググってみてください!」(笑)。
時間を置く重要性
最後に重要なことは校正が終了した後、提出するまでに「一定の時間を置くこと」です。
時間を置いて自分の文章を見返してみると再度校正ができますし、「あれ、ここの文章は順番を入れ替えた方がわかりやすくなるな」「この文章はいらないな」など、気づく部分が出てきます。
そのため、私の場合は校正まで終了したら翌日以降に再チェックを行った後に納品するようにしています。一度睡眠をとり頭がリセットされることで客観的になることができ、翌日以降の再チェックでミスや違和感に気づけることがあります。
実際に私が行っていることは以下の2つです。
・声に出して読む
・新規のGoogleドキュメントに貼り付ける
声に出して読むことで文章の違和感に気づくことが多いです。私は2〜3回声に出して読み続けます。また、Googleドキュメントは新規のドキュメントとしてに貼り付けることで、誤字脱字がある部分にチェックをいれてくれます。Googleドキュメントにそのまま執筆を行うと見逃されてしまうケースもあるので、これは仕様なのでしょうね…
納品を目前にすると「よし!書けた!今回はいい出来だぞ!」と自分が書いたものに満足してしまい、客観的に見られない場合があるので、時間を置くことは重要だと思っています。
これは「時間を置くほどいい」というわけではないので、自分なりのちょうど良い時間を見つけることが大事です。
以上が私の原稿の校正の仕方です。
まとめ
まとめると、
・外部ツールを使ってチェックをする
・時間を置いて原稿を見直す
というシンプルな2点のみです。
簡単で重要なことだからこそ、続けられている2点でもあります。今日からできることでもあるので、校正に悩んでいる方はぜひやってみてもらえたら幸いです。
この記事を書いたライター
みんこ
10代から美容系インフルエンサーとして活動。高専卒業後、看護師として救急病棟と総合健診センターに勤務。看護師の傍ら美容ライターを開始し、現在はフリーライターとして活動中。執筆ジャンルは美容を中心に、医療・SNS・金融など幅広いです。...