ダイエット・体型改善のパーソナルトレーナーとして活動

ダイエット・体型改善のパーソナルトレーナーとして活動

ーー藤本さんのご経歴を教えてください。

2010年に仙台大学大学院を修了しました。その後すぐに個人事業主のトレーニングコーチとして活動したのち、いくつかパーソナルトレーニングジムに勤めてから、再びフリーランスのパーソナルトレーナーに、そしてライターとして活動しています。

ーーずっとパーソナルトレーナーをやってきたんですね。

そうですね。ただ、コーチングする対象というのはちょっと変わってきていて、最初のフリーランスの時の顧客はほとんどがアスリート。身体能力を高めたいという人ばかりを対象にコーチングしていました。

今は、スポーツをやっているやっていない問わず健康的にダイエットや体型改善をしたい人に対して食事や運動についてのコーチングがメインになっていますね

ーーずいぶんと方向が変わりましたね。なぜ一般の人を対象とするようになったのでしょうか?

最初にパーソナルジムへ転職したときのメインのお客様は一般の方がほとんどだったんですね。

今だからいいますが、一般の方へのコーチングを舐めてた部分があるんです。「アスリートよりもずいぶん簡単なことでも身体は変わるから難しくないでしょ」って。

いや、全然違いましたね。むしろアスリートより圧倒的にコーチングが難しいのが一般の人でした。というのが、アスリートは与えられたことをやって当たり前。やっていることをいかにより良くしていくか?ということにフォーカスしていけばOKなんです。

しかし、一般の人はそもそもトレーナーが「これをやってほしい」と言ってもできないんです。もちろん身体能力的にできない部分もあります。

でも、「日常生活でこれをやってほしい」といってもできない一番大きな理由は、その人のライフスタイル・習慣によってできないってことです。

私「前回の宿題やってきましたか?」

お客様「イヤー、ついつい忘れちゃったよ」

みたいなことがほとんどでした。最初はどうすればいいんだろうか?って頭を抱えました。でも、その人たちの生活習慣や考え方をよく聞いてそれに合わせた提案をしていくと上手く行くことが増えてきたんですね。

その中で自分が持っている知識をどうやってこの人に合わせて結果を出していくか?というところに面白さを感じて、もっと一般の人に向けてコーチングをしていこうと考えるようになりましたね。

その後、パーソナルジムの立ち上げの手伝いの話をいただき、一度正社員として仕事した後に再度、個人事業主として独立しました。

ライターになるつもりなんて少しもなかった

ライターになるつもりなんて少しもなかった

ーートレーナーとしても活動されていますが、なぜライターもされているのでしょうか?

実はライターになるつもりなんか少しもなかったんです。

独立したときにはトレーナー活動をプロモーションするためにブログを書いていたんですが、SEOについての知識なんか少しもない状態。

「タイトルにキーワードを入れる」なんてイロハのイも知らないような状況だったんです。

当然、集客できていなくて頭を抱えていたんですが、あれこれ考えているうちに、他のサイトに記事を寄稿したら知ってもらえるのでは?と思いつきました。

そして、女性向けの美容・健康メディアを探して「記事を書かせてもらえないか?」とメールを送ってみたんです。そしたらちょうどライターを募集しているところで契約をしていただけました。

ビックリしたのが、一本記事を執筆したらお金がもらえるところでした。知名度向上のために寄稿したかったので正直お金はいらない、なんなら掲載料を払う覚悟でした。ですから記事を書いて報酬がもらえるなんて全く想像してませんでしたし、驚きました。

しかも今考えてもとてもいい文字単価でした。文字単価だけで言えば今までの仕事を含めて最高額ですし。それからそのメディアで定期的に執筆するようになって収入を得られるようになりました。

しかもその仕事から新規顧客の獲得もできましたし、今考えると本当にラッキーでしたね。今思うとそれがライターとしての仕事の始まりでした。

ーー実際に記事を書いてみてどうでした?

楽しかったです。本当に。

当時はPREP法すら知らないような状態でライティングの知識もなにもありませんでした。でも、文章を書くこと自体には全く抵抗がないですし、思いつくままに記事執筆をし続けると収入になるしプロモーションになる。メディアからも喜んでもらえていた。なんていい活動なの?って思っていました(今でも思ってます)。

内容はエクササイズや体型改善、食事に関するトピックについてパーソナルトレーナーの立場から執筆していたのですが、本当に思いつくまま書いていました。編集者さんが優秀で、読みにくい文章をとてもわかりやすくまとめてくれていました。

なので、率直に言うとライターとしての初仕事は楽しいことしか記憶に残ってません。

ーーそこからライターとしてのキャリアがスタートしたんですね。その後は他のメディアでも執筆するようになったのでしょうか?

実はその時点でもライターになるつもりはなくてパーソナルトレーナーとしての仕事を拡大していくつもりでした。

その後、SEOやライティングの知識を身につけるために勉強したい、その方法を知るためにはSEOライティングのプロから教わるのが一番だなと考えました。それを理由にライターが募る有料コミュニティに参加しました。

そこで初めて、

タイトルにはキーワードを入れなきゃいけないんだよ。
上位表示記事の見出しをまとめてGoogleに評価される記事を推測するんだよ。
PREP法(結論・理由・具体例・結論で構成し伝えるための思考ツール)とかがあるんだよ。

と言うことを知りました…。衝撃だった…(笑)。

それを自らのブログで実践したところ、文章は読みやすくなるわ、書くのは速くなるわ、ネタは探しやすくなるわ、アクセス数は急増するわ、売上も増加するわでいいことばかりでした。

ただ、どうしても収入が安定しない。もう少し収入を安定させるためにはどうすればいいかな?と考えたときに、コミュニティのみんながやってるようにクラウドソーシングで仕事を探しSEOライターをやればよいのでは?と思ったのです。

そこから継続的にクラウドソーシングを利用してライターの仕事をするようになりました。それが実質的にライターとしてのキャリアのスタートかもしれません。

初めてメディアで記事を書いた一年後くらいの話しですね。

実は一番やりたいことに近づけるのがライターだったのかもしれない

実は一番やりたいことに近づけるのがライターだったのかもしれない

ーーその後はライターとしての仕事が拡大していったのでしょうか?

意外に継続して依頼されるし、新規も契約いただけるので「あれ?フィットネス関連のライティングの仕事ってこんなにあるの?」という感じでした。

今ではライターとトレーナーとしての収入が大体1:1くらいになりました。

冷静に考えてみると、フィットネス関連は健康に関わる部分も大きいので専門家が執筆に関わることが必要ですよね。でも、パーソナルトレーナーをやっている人って長文を書くことを苦手にしている人が凄く多いように感じているんです。

XやInstagram、TikTokなどのSNSに投稿しているトレーナーは多いですが、やっぱりそっちの方がやりやすいんですよね。長文コンテンツやYouTubeなどの長尺コンテンツはそれだけで参入障壁が高くなって、参加してきません。今でも継続的に執筆をしているトレーナーライターさんは数名しか知りませんから。

一方で、今でもGoogle検索はすべての人で最も情報を得るために使われている手法。ですからフィットネス関連の記事のニーズ自体は変わらずにあります。そこで、長文を書くことを苦にしていない私みたいなトレーナーがライターとして活躍できる場はとても沢山あるように感じています。

実際にクラウドソーシングなんかでフィットネス関連の記事でライター募集が出て応募した場合、提案でほぼ採用されます。メディアに直営業をすることもよくあるのですが、ライター募集をしていないタイミングで応募しても契約させていただけることもあります。

っていうことから、

「あれ?これはフィットネス専門ライターとして活動した方が効率的に仕事ができて売上が上げられるのでは?」


と感じたんです。なので、今はライターとしての業務をもう少し多くしていきたいと考えています。だから、長文を書くことが苦ではないトレーナーさんはまだまだ活躍の場は沢山あると思うので、ライターにチャレンジしてみることをおすすめします。

ーー思ってもみないところに活躍できる場があったという感じなんですね。

全然、こんなにライティングをやるようになるとは思っていませんでした。

でも、冷静に考えてみるとライティングは自分自身がやりたかったことに近づけるものなのかもしれません。

「一人でも多くの人を今よりも健康にする」というモットーの元、トレーナーとしての活動を開始しました。

ただ、パーソナルトレーニングだと関わる人数に限界がありますし、グループ指導をしてもせいぜいその地域の人たちだけ。もちろんそれも素晴らしいことですが。でもWebコンテンツでGoogleの上位に表示されると、それを必要としている多くの人の目にとまることができるんですよね。

もちろん、運動指導は直接できないし、最高品質の運動を提供することもできない。でも読者にとって少しでも効果的な情報を興味深く、楽しく読んでもらえれば、ちょっとだけでも実践してくれたりします。

それだけでよりよい健康に少しでも近づけますし、そこから運動や健康に興味を持つ人が増えると思ってます。

だから実はライターこそが私がやりたいことに近づく方法だったのかも?と思っています。なのでこれからはもっとライターの方をがんばって行きたいなと考えています。

ライティングを通じてもっと楽しく身体について知って欲しい

今まで、自分の仕事について試行錯誤しながら進んできました。その中で感じたことは長文のライティングは明らかに他のトレーナーよりも得意ですし、楽しいです。

しかも、フィットネスのことを記事にして多くの方に読んでいただけることは多くの人にもっと役に立てることだと感じてます。

なので、これからもっとフィットネスを中心に健康についてさまざまな記事を執筆して、より多くの人に少しでも身体・健康について興味を持ってもらうようにライターをがんばって行きたいと思っています。

この記事を書いたライター

執筆者

フィットネスライター藤本

現役のパーソナルトレーナーでライター。ダイエットや体型改善のコーチングを行いつつ、正しいフィットネス情報を広めて、少しでも多くの人を今よりも健康にするためにフィットネス専門ライターとして活動中。バスケットもプレイししており、審...

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