消えてしまったサイトの執筆を受注した経緯は?
サイトが消えたトラブルがあったのはライター仲間の友人が紹介してくれた案件で、クライアントさんは少し面識があったアフィリエイターの方でした。
クライアントさんはSNSでアフィリエイトを行っていたのですが、本格的にサイトを作りたいと友人にサイトの管理と記事執筆を依頼したそうです。
友人が作業を進めていくうちに「ライターをもう一人追加して欲しい」とクライアントさんに相談した結果、私に声をかけていただいて、執筆作業を請け負うことになりました。
私がこの仕事に参加した時には、ある程度サイトはでき上がっていて記事をどんどん追加していくような段階まで進んでいました。記事の納品形態はワードプレスに直接入稿でしたのでサイトが公開できるまで、ひたすら記事を執筆しました。
サイト公開直前にクライアントさんから相談が…
作業も順調に進み、サイトがもう少しで公開できそうなタイミングで、クライアントさんからドメインを変更したいと私たちに相談がありました。
話を聞いてみると、クライアントさんは最初に自分でサイトを作ろうとサーバーとドメインを用意したようですが、途中で挫折した経緯があったそうです。
今回友人がサイトを作成する際に、サーバーとドメインはクライアントさんが用意してくださったものを使ったようですが、その途中で挫折してしまった個人で作ろうとした時のドメインとサーバーだったようです。
言われてみるとサイトのイメージとマッチしていないドメインだったので、クライアントさんはこの違和感がどうも納得がいかないようでした。
話し合いの結果、クライアントさんに変更手続きをしていただく話になり、ドメイン変更後にコンテンツができてきたのでサイトを公開する流れになりました。
「ドメイン変更と一緒にレンタルサーバーを変更します」とクライアントさんがおっしゃっていたので、変更できるまでクライアントさんから連絡を待つことになったのです。
引っ越し作業が上手くいかずデータが消失。
数日後の早朝に仕事用のチャットスペースを確認すると、クライアントさんがレンタルサーバーの引っ越し作業がうまくいかず、データベースのエラーを対処しようとしたところ、ログインできなくなったと書き込みがありました。
書き込み時間を確認すると深夜で、慌ててクライアントさんにすぐ連絡して状況を確認しましたが、どうやら手順が間違っていて、サイトのデータを誤って消去してしまったようでした。
バックアップも取っていなかったようで、現状私たちでは復旧はできそうにもなく、クライアントさんにデータ復旧の可否をレンタルサーバー運営会社へ問い合わせてもらうことになりました。
その日の夜にレンタルサーバー運営会社から復旧不可の回答があったようで、ひたすらクライアントさんが私たちに謝っていたのを今でも覚えています。
朝の時点では絶望を感じていましたが、時間があったせいか絶望よりもサイトが消えた時の作り直しの決心がついていたので私の心境は思いのほか前向きだった気がします。
話し合いの結果、友人と私はまた新規でサイトを作成することになりました。
私も友人も、クライアントさんが積極的にサイト作成に協力しようと頑張ってくれた姿を見て、「いち早くサイトを新規で立ち上げよう」という気持ちでしたので、ネガティブな感情は感じられませんでした。
私の書いた記事はバックアップを個人で取っていたので、画像を用意する作業をして問題なく復旧が完了しました。
しかし、私の書いていない記事は直接ワードプレスに書き込んでいたようで、消去されてしまったので、友人にはサイトの設定や再構築をお願いして、バックアップのない記事は新規で私が執筆することになりました。
作業を分担しながら友人と徹夜して連絡を取り合い、3日くらいでサイトを公開できるレベルにまで復旧できました。
サイトの設定やセキュリティ対策などもバッチリできて、数記事分の作り直し程度の被害だったのは不幸中の幸いだったんじゃないかと思います。
乗り越えられたのはバックアップと団結力。
私は、ドキュメントなどで納品する案件が多かったせいか、直接入稿する時も一度バックアップとしてドキュメントに下書きをしています。
もし直接入稿してバックアップを取っていなかったことを考えると全記事を作り直しだったので、それこそ絶望的な状況だったと思います。
ただ、私と友人はクライアントさんが私たちに任せきりではなく、できることは協力しようと動いてくれたことがなによりも嬉しかったです。
サイトのデータが消えてしまったことに私と友人は不満は一切ありませんでしたし、何とか復旧しようと前向きに取り組むことができました。
こういったトラブルを経験するとバックアップの重要性を再確認できますし、同じ目標に向けて取り組む仲間の団結力はモチベーションに大きく影響するんだなと思いました。
この記事を書いたライター
7c
工業系エンジニアとして働く副業ライター。休業をきっかけにブログ執筆活動を開始し、復帰後本業に専念するために一時休止するもWebライターとして活動再開。ものづくりや自動車や工具、ゲームやガジェットなどの「心が躍る」瞬間への探求心が強...