ChatGPTのプロンプトとは?

ChatGPTのプロンプトとは?

プロンプト、などと言われるとIT系で働いていながらカタカナ文字にアレルギーをもちがちな私などは小難しそう…意識高そう…と敬遠したくなるところ。ですが、どうやらそれほど大層なものというわけではなさそうでした。

ChatGPTにおけるプロンプトについて説明
ChatGPTにおけるプロンプトとは、ChatGPTに対する命令や指示のこと。早い話がチャット入力欄に打ち込む言葉のことなのだそう。
(左の画像参照)

前回、私が「SEOライティングとは」という質問から、「SEOライティングのタイトルの付け方で気をつけるべきことは」という質問に変えてみましたが、こんな感じでどのようになにを聞くかを最適化していくことで、AIからの解答の精度を上げていくことができるのだそう。

確かに人間相手であっても、話を深掘りして聞こうと思えばより詳細な質問をして当たり前。AIだって、なにを聞かれているのかがより明確になれば、深い答えを出しやすくなるということでしょう。なんだかちょっとインタビューのような感じがしてきました。

実際にどう聞けばいい?OpenAI社の回答

実際にどう聞けばいい?OpenAI社の回答

では、実際どのようなプロンプトを入力すれば求める回答を得ることができるのでしょうか。実はこれに関してはChatGPTの生みの親であるOpenAI社が公式でコツを公開しています。英語ですが、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語で読むこともできます。

※参照:ChatGPTのドキュメンテーション「Prompt engineering」

以下は丁寧に日本語訳を行い、わかりやすくまとめてくれた先人の努力の結晶を自分なりに再構築したものです。

1:説明はできるだけ詳細に
説明するまでもありませんが、質問をする際にはできるだけ詳細な指示を与えるようにします。いわゆる5W2Hを意識して、質問をなんのために行っているのかを明確にします。

2:AIに役割を与える
話者の立場を指定することになります。例えば物理学者なのか、教師なのか、解答を出す目線を決めることで、狙っているレベル感の解答を得ることができます。これは「小学生にもわかるように」など、別の形でもレベル感の指定は可能なようです。

3:回答形式を指定する
回答形式はコラムなのか、インタビュー風なのか、など回答テキストの文体を指定するというもの。文体を指定することでそれにあった形式で答えを返してくれるそう。これはすごい。

4:文字数を指定する
文字数を指定することでその制限の中で解答を作ってくれます。

5:タスクを分解する
作ってもらいたいものと、その過程で必要になるタスクを細かく指示すること。こうすることで、前提条件をすっ飛ばした解答を避けることができます。

つまり、前提条件やターゲット、やってほしいことや制限事項など細かく指示していくといいということ。なんだかインタビューというよりはRFP(提案依頼書)を作る感覚と似ているかもしれません。

それにしても、逆にここまで細かく指示することができるというのもすごいもの。ですが、注意することはわかったものの、このままだとどんな質問文を書けばいいのかわからないですよね。このへんも先人たちががんばってくれているようなので、そちらをご紹介していきたいと思います。

すぐ使えるプロンプトのテンプレート

以下で紹介するのは、ChatGPTでよりより回答を導き出すために必要な要素を網羅したプロンプトのテンプレートとも言えるもの。

本当に道を切り開く人たちには頭が上がりません。でもせっかく作ってくれているので、大いに活用しましょう。

1:深津式プロンプトシステム

こちらは、note株式会社のCXOである深津貴之氏が考案したプロンプトのテンプレートです。

#命令書:
あなたは、{text}です。
以下の制約条件と入力文をもとに、 最高の結果を出力してください。

#制約条件:
・文字数は{text}
・{text}

#入力文:
{text}

#出力文:

命令書・制約条件・入力文・出力文の4つで構成されていて、それぞれの箇所の「{text}」に必要な情報を箇条書きで盛り込んでいきます。入力文に関しては要約翻訳をお願いしたい場合や、例文などを書く必要があるときに使用します。

プロンプトのテンプレートは色々と出回っているようですが、イターの作業として使うにはこの深津式が一番利用しやすいのではないかと感じました。

エンジニア界隈のプロンプトになると、また一気に別物になってしまうので、とりあえずはこちらの形式をもとに色々作成してみようと思っています。

いかがだったでしょうか。本当はプロンプトを活用していろいろと実際に回答を取っていきたかったのですが、プロンプトの説明だけでかなりのボリュームになってしまいました。というわけで、私の試行錯誤についてはまた次回、お届けしたいと思います。

私がなにかしたわけではありませんが、ChatGPTを使いたいと考えているライターさんはぜひ今回のプロンプトの話をお役立てくださいませ。

この記事を書いたライター

執筆者

じょん

一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...

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