プロフィールについて教えてください
はじめまして、ライターの伊織瑠美と申します。
経歴としては、某観光地のテーマパークで事務員をしたのち、地方公務員に転職。しかし、自分の適性に合わず数年で退職しました。
しばらくフリーランス兼パートとして働いていましたが、現在は専業ライターとして、SEO記事や取材案件をお受けしています。
ライターを目指したきっかけはなんですか?
もともと文章で伝えることに興味があり、地方公務員を退職後はライティングのお仕事に携わりたいと考えていました。
「何となく知っている」程度の認知度だったクラウドソーシングサイトで、お仕事を受注しようと高を括っていたのも束の間。実際に案件を見たときの執筆単価の低さは衝撃でした。
そこで目先の単価にとらわれ、ライターよりも高単価案件の多かったWebデザインや動画編集を身につけようと、幅広い講座を受講できる某コミュニティに入会しました。
しかし、Webデザイン案件の受注ハードルを越えられず、貯金は減るばかり…。とにかく収入経路の確保と制作経験を積む方法を探したところ、目に入ったのが未経験者でも応募可能なWebデザインのパートの求人でした。
無事にパートに採用され、バナー作成や写真加工などの業務を行うなかで、転機が訪れました。パート先でメルマガやプレスリリースといった、文章の作成を依頼され始めたのです。物は言いようですが、紆余曲折を経てライターの道に引き戻されたのかもしれません。
Webデザインも好きだけれど、ライティングの魅力にどんどん引き込まれました。
文章の作成を重ねるごとに少しずつライティングへの自信もつき、ライターとして本格的にお仕事を受注しようと奮い立ったのです。
ライターになるために始めたことはなんですか?
まずは以前から知っていたクラウドソーシングサイトに登録し、前職やパートで経験した業務をもとにプロフィールを作成。そして、私は行動しながら学ぶタイプなので、とにかく案件に応募しました。
簡単なアンケートにも応募しつつ、最初に受注できたライティングのお仕事は文字単価0.2円でした。それでも、振込みを確認したときは嬉しかったことを覚えています。
「初心者歓迎」案件を数件こなし、クラウドソーシングサイト登録後、約2か月で文字単価1円程度の案件を受注できるようになりました。
現在のお仕事スタイルを教えてください。
現在はMojiギルドのほか、直接契約やクラウドソーシングサイトからお仕事を受注しています。
ライターを始めたころは、それこそ流行りの在宅勤務を楽しんでいましたが、私には合っていなかったようです。外に出たくてウズウズするし、誰かと話したい欲求が高まっていきました。現在は現地取材のお仕事もあり、在宅:外出=6:4くらいでしょうか。
未就学児を子育て中なので、「取材中に保育園からの呼び出しや、急きょ体調不良になったらどうしよう」と不安でした。
しかし、思い切って始めてみると子どもはピンピン。以前は、毎月のように熱を出していたのに。ありがたいことに、今のところトラブルなく過ごしています。
ライターの大変なところ、きついところはどんなところですか?
私がライターを始めてから、特に大変・きついと思ったことは3つあります。
1つは、未経験分野のリサーチです。
基本的に、何かしら過去に学んだり経験したりした分野のお仕事を受けていますが、たまに受ける未経験分野のリサーチでは、そもそも単語の意味がわからない。
単語を調べると、さらにわからない単語が出てくるイタチごっこのように感じて、心が折れそうになった瞬間もありました。
2つ目は、リサーチにも関連しますが、納期との格闘もきつく感じるところです。リサーチは執筆速度にも比例します。
リサーチに時間がかかり、納期に間に合うかどうかギリギリで睡眠時間を削ったときは、精神的・肉体的に自分を追い詰めていました。
「迫る納期、汗ばむてのひら」と冠したドキュメンタリー映像ができそうです。
最後に、継続案件の打ち切りです。事情はクライアント様によって異なりますが、自分の力不足を認識し落ち込んだことを覚えています。
ただ、大変な面やきつい出来事がありつつも、ライターのお仕事を続けられているのは、クライアント様や家族のおかげで感謝しかありません。
きつい時はどんな風に乗り越えましたか?
納期が迫ってきついときは、とにかくライティング以外に使う時間を減らしました。申し訳ないと思いつつ、ご飯はスーパーのお惣菜で済ませ、夫に子どものお世話を任せるなど、可能な限り何かに頼りました。
どうしても間に合わないときは納期の延期を相談しましたが、クライアント様は快諾してくださり、本当に恵まれていると感じています。
また、契約が終了した際は、自分を振り返りつつも、逆にチャンスだと思うようにしました。時間的な余裕ができた分、今までの案件と異なるジャンルや、チャレンジングなお仕事に応募しやすいと考えたからです。
取材案件を気兼ねなく受けているのも、実は1つ契約が終了したタイミングで、オファーをいただいたことがきっかけでした。ピンチはチャンス、言い得て妙です。
これからライターを目指す人にアドバイスをお願いします!
なかなか案件を受注できないときや、1つの案件で成功しなくても、自分にぴったりのお仕事や働き方があるはずなので、諦めないでほしいと思います。
私は一度挫折しましたが、パート勤務をしたお陰でライティングはもちろん、写真加工やWebデザインなど、幅広い経験を積めました。さまざまな経験をしたからこそ、やりたいことが明確になったと実感しています。
どんな道を進んでも行き着く先が同じだとしたら、時間がかかったり遠回りしたりしても、失敗はないのではないでしょうか。
私もひよっこの身ですが、ライターを目指す方の背中を押せたなら幸いです。一緒にがんばりましょう!
この記事を書いたライター
伊織瑠美
民間企業→公務員を経て自分の適性に悩み、フリーランスの道に。Webデザインや動画編集をかじるも、「書く」ことが好きだったと思い出しライターに転身。現在は取材やSEO記事をメインに執筆中。一児と一匹(猫)の母で、毎日わちゃわちゃと暮らし...