自由を求めて踏み出した、40代からの新たな挑戦

自由を求めて踏み出した、40代からの新たな挑戦

ーーテクニカルライターからWebライターへの転身を決意したきっかけは何だったのでしょうか?

実は、テクニカルライターを辞めてから約10年のブランクがあったんです。その間、不動産業界など他の業界で働いていました。でも、最近になって生活スタイルを変えたいと思うようになったんです。具体的には、仕事の時間や場所の自由度を高めたかった。

きっかけは、今年始めたゴルフにハマったことですね。思い切り仕事をしながらも、好きな時にゴルフができる生活に憧れました。そんな時に、生成AIについて学ぶ機会があって。これがWebライターへの転身のきっかけになりました。

ーーテクニカルライターとWebライターの違いについて、どのように感じていますか?

同じライターでも、テクニカルライターとWebライターはまったく違う職種だといっていいほど異なります。テクニカルライターは製品やシステムのマニュアルを書くことが多く、正確性と専門性が重視されます。一方、Webライターは読者を惹きつける魅力的な文章を書くことが求められ、SEOなども考慮しなければいけません。

10年ぶりにライティングの世界に戻ってきて、その違いを実感しています。でも、以前の経験が全く活かせないわけではなく、正確に情報を伝える力は今でも役立っていますね。

ライターとしての新たな武器になった生成AI

ライターとしての新たな武器になった生成AI

ーー生成AIについて学ぶきっかけは何でしたか?また、生成AIをどのように活用されていますか?

日常的に「生成AI」という言葉を耳にするようになって、本業で活かせるかもしれないと思ったんです。そこで情報収集のためにセミナーを受講したのがきっかけでした。

現在は、ライティングのさまざまな場面で活用しています。例えば、生成AIの使用制限のある案件では直接的な文章生成には使えませんが、リサーチや構成を考える際のヒントとして使っています。また、校閲作業でも活用して、品質向上に役立てています。

使用制限のない案件では、AIが生成した文章を自然な日本語になるよう丁寧に手直ししています。AIは便利なツールですが、人間の目で確認し、調整することが大切だと感じています。

過去の経歴を活かしたライティング

過去の経歴を活かしたライティング

ーー金融関係の記事を得意とされているそうですが、どのような背景がありますか?

金融関係の記事は私の強みの1つです。これには、過去の職歴が大きく関わっています。不動産業界で経理としての勤務経験があり、さらにファイナンシャル・プランナー(FP)の資格も持っているんです。

これらの経験や知識が、金融関係の記事を書く際に役立っています。専門的な内容を理解し、一般の読者にもわかりやすく解説するための基礎となっているんです。

例えば、相続や資産運用に関する記事を書く時、業界用語や基本的な仕組みをスムーズに理解できるので、より深い調査や取材に時間を割くことができます。

ーー特に力を入れているライティングのジャンルや、得意とする記事のタイプはありますか?

私が特に力を入れているのは、解説記事やYouTube台本です。読者が本当に知りたい情報を、わかりやすく提供することを心がけています。

執筆の際は、ペルソナの設定に加えて「自分が読者、視聴者だったらどんなことを知りたいか」という視点も持つようにしています。

例えば、年金制度について解説する場合、単に仕組みを説明するだけでなく、「各世代でどのように準備すべきか」「受給開始年齢の選択がどう影響するか」といった具体的な情報を盛り込むようにしています。

また、「老齢年金と障害年金、遺族年金の違いは何か」「海外移住した場合の年金はどうなるのか」など、読者が実際に直面しそうな疑問にも答えるよう心がけています。

専門用語を使う時は、必ずわかりやすい説明を加えるなど、読者目線を大切にしているんです。

仕事と趣味のバランス

仕事と趣味のバランス

ーーWebライターの仕事と、趣味のゴルフ、どのようにバランスを取っていますか?

ゴルフは私にとって、仕事のモチベーションになっています。例えば、「午後からゴルフの練習に行きたいから、この原稿を午前中に仕上げよう」というように、明確な目標を立てて集中して作業できるんです。

また、ゴルフの練習は良い気分転換になっています。体を動かして、頭をリフレッシュすることで、ライティングに戻った時も新鮮な気持ちで取り組めるんです。

具体的なエピソードを挙げると、先日締め切りの厳しい案件があった時、朝早くから作業を始めて昼前には仕上げました。その後、ゴルフの練習に行って気分転換し、夕方から別の案件に取り組みました。この「メリハリ」のある生活が、私にとってはとても心地よいんです。

読んでもらえる記事を書くために

ーーこれからWebライターを目指す人へのメッセージはありますか?

まず、好奇心を持ち続けることが大切だと思います。私の場合、生成AIに興味を持ったことが新たなキャリアのきっかけになりました。常に新しいことに挑戦する姿勢が大切です。

次に、過去の経験を活かすことです。一見関係ないと思える経験も、ライティングには必ず活きてきます。私の場合、不動産業界での経験やFPの資格が強みになっています。

最後に、読者目線を忘れないことです。どんなに専門的な内容でも、読者にわかりやすく伝えることが私たちの仕事です。常に「読者が何を知りたいか」を考えながら書くことで、より価値のある記事が書けるようになると思います。

この記事を書いたライター

執筆者

リエ

「すらすら読める」がモットーのWebライター。読字好きから転じたWebライターの道、読み心地のよさを大事にしています。得意な分野は、金融、不動産、教育関連。朝はコーヒーを淹れること、夜はビールを注ぐことを楽しみに執筆しています。

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