フリーランスになる前
フリーランスになる前は、会社員として働いている場合が殆どだと思います。会社員としての日常は、一定のルーティンに従い計画性と安定性が特徴です。毎日決まった時間に出勤し、同僚と協力しながら業務を進めます。
仕事の成果はチーム全体の結果のため、一人ですべてを背負うことはありません。会社のサポートがあります。
会社社員のメリットは
会社員として働くことのメリットは、安心感と安定です。毎日同じ時間に出勤し、決められた時間内で仕事をこなし、そして定時に退社。会社員であることは、計画的な未来設計を描けます。
●安定した収入
定期的な給料は、生活の計画を立てやすくなります。毎月一定の収入が保証されているため、ボーナスも期待でき、経済的な安定感があります。将来の計画も立てやすく、家族を養うことや、ローンの返済計画を立てる際にも安心です。
●定期的な勤務時間
勤務時間は一定で予定が立てやすいことがメリットです。プライベートの時間を確保しやすく、趣味や家族との時間を大切にできます。
●会社のサポート
会社設備の利用や同僚からのサポートが受けられます。自分が病気になった場合には、代わってもらえることもメリットです。未経験の業務や苦手な業務に対して、同僚や上司からのサポートを受けられます。
●社会的な保障
健康保険や退職金など、社会保障のメリットは大きい要素です。病気や怪我で働けなくなった場合の傷病手当や、有給休暇を利用することで身体を治すことに専念できます。
当時看護師だった私の場合
看護師として働いていた時、たくさんの葛藤がありました。一生懸命がんばっても、手を抜いても報酬はかわりません。早く仕事が終わったとしても、メリットはなく勤務は続きます。
誰かのためにがんばることは、別に苦痛ではなく好きでした。人の笑顔を見るのも、いまでも大好きです。
土日や祝日もない日勤と夜勤の不規則な生活の中、コロナの流行が始まり理不尽さに苦しみました。
- 休日や夜勤明けでも患者やスタッフに感染者が出たら、検査に呼び出される
- 結果が出るまで長い拘束時間
- スタッフやスタッフの家族から感染者が出た場合、急な勤務変更
- 行きたい場所に行けない行動制限
- ワクチンを受け付けない身体へ、ワクチンを打たざるを得ない状況
辞めたいという思いの中にさまざまな要素が加わって、我慢という理性の上にのしかかり、保っていた心のバランスが崩れてしまいしました。
フリーランスになった後
フリーランス=自由とイメージしてしまいます。現実は、自分でコントロールする自由がありますが、そのためには自己管理能力が必要ですしリスク管理をしないといけません。
キャリアを捨て、飛び込む勇気が必要です。この決断は容易ではありません。
フリーランスの現実
フリーランスとして働くことは、自由な時間管理ができ、好きな仕事を選べます。しかし、収入が不安定で、安定した仕事を得るまでには時間をかけないといけません。また、成功するには、マーケティングや顧客管理などのビジネススキルも必要です。
独立後に、フリーランスの現実を知り会社員に戻る人も珍しくありません。自由と不自由の混ざった、アンバランスな環境であることを知っておきましょう。
●フリーランスのメリット
自分で勤務時間や場所を決められるため、自分のペースで仕事がしやすいことがメリットです。次に、仕事を選ぶ自由があるため、自分の興味や得意な分野に合わせた仕事を選択できます。やりたくない仕事は、しなくてもいい選択ができるのです。
自分のアイデアを形にしやすい環境なので、創造性を高められます。
●フリーランスのデメリット
一番のデメリットは、収入が不安定なことです。また、健康保険や年金などの社会保障は自己負担になるため、これらに加入するための費用も考慮しないといけません。病気やケガを負っても有給はなく、収入が0になります。
ジッと待っていても、仕事はありません。仕事を確保するためには、マーケティングと営業を自分で行うことが必要です。自分に甘く、サボろうと思えば好きなだけサボれてしまいます。また、孤独感にも絶えないといけません。
看護師からWebライターになった自分の場合
元看護師としての経験と知識は、医療や健康に関した記事を書く上で大いに役立ちました。記名時にも、看護師資格を所有していることを示せます。
医療では、いろんな職種の方や患者さんに、わかりやすく伝える力も大切でした。チーム医療においては、報連相ができること、そして記録の多い看護業務では文章を書く力が欠かせません。
また、医療現場での経験は、予測不可能な状況で優先順位をつけながら複数業務をこなします。これは、タスク管理力にも活かされています。
会社員からライターになった場合でも、今まで積み上げてきた経験は0にならないということです。どこに、どう活かしていけるのか工夫してみましょう。
フリーランスで成功するためには
フリーランスの最初の一歩は以下のことから始まります。
- 仕事を見つける
- クライアントとの関係を築く
- 不安定な収入に対応する
フリーランスは、常に学び続けてスキルを向上させないといけません。自分を常にアップデートしてください。また、しっかりと計画を立てることが大切です。毎日やるべきことをリストアップし、それを守るようにしましょう。
タスク管理は、仕事の効率を高めて、プライベートの時間も大切にするための手段です。タスク管理の方法について、紹介します。参考にしてください。
優先順位の設定
仕事をリストアップし、それぞれの緊急度と重要度で分けてください。大切な仕事から順番にやります。締め切りが近いものや、重要なプロジェクトを最優先にすると良いでしょう。最も重要なタスクから順に取り組むことで、効率的に時間を使えます。
タイムブロッキング
一日のスケジュールをブロックに分け、各タスクに割り当てます。例えば、午前9時から11時までは作業、午後1時から3時までは会議や連絡事項の処理といった具合に、時間を区切って集中して作業を行いましょう。
休憩の重要性
仕事の間に短い休憩を入れることで、頭をリフレッシュできます。5分でも10分でも、ちょっとした休憩が大切です。疲れは品質や効率の低下を招きます。
デジタルツールの活用
スマホやパソコンのアプリを使って、仕事の進捗をチェックします。カレンダーやリマインダー機能があるアプリが便利です。
仕事は自分の人生を豊かにするための手段
フリーランスとしての生活は確かに不確実性が高いものですが、それを管理し、自分の条件に合わせて適応する能力を持つことができれば、無限の可能性を開けます。
フリーランスとしての生活は、リスクと報酬が密接に結びついています。フリーランスとして成功するためには、不断の自己投資、効率的な時間管理、そして何よりも自分自身への信頼が不可欠です。
会社員として働くことは、安心感があります。一方で、フリーランスとして働くことは、自由度が高く、自分のキャリアやライフスタイルを自分でデザインできることが大きな魅力です。
個々の価値観やライフステージに応じて、選択してください。フリーランスと会社員、それぞれの道があり、それぞれの良さがあります。どちらの選択も、自分の人生を豊かにするための手段には変わりありません。
この記事を書いたライター
ほた。る
看護師として約20年勤務。4児の父。多様な科や部署で経験があり、救急対応BLSの資格取得や医療安全管理者、感染対策、中間管理職などの重要な役割やマニュアル作成、講習なども担いました。「周りの方が笑顔になれるよう、思いやりの心を大切に...