Webライターはパソコン一台で誰でも稼げる?

Webライターはパソコン一台で誰でも稼げる?

いつでも誰でも簡単に始められるWebライターですが、しっかり成果を出すには技術やスキルが必要です。

日本では、小さい頃から作文や読書感想文など文章を書く機会が多くあります。日常的にメールやLINEなどで使っていれば、文章を書くのが得意ではなくても「母国語だし、そりゃふつうには書けるよ」と無意識に思っています。

しかし、ライティングを仕事にすると、自分が「全く文章が書けていない」ことに気づかされるかも知れません。Webライターは、ただなんとなく日本語でそれらしい文章を書くのでなく、狙いを定めて、意図を持って、流れに沿って記事を作り上げます

企業や、収益を目的にした個人がWeb上に載せる記事には、明確な目的があります。Webライターの作る記事は、その目的を果たさなくてはなりません。なんとなく書いた文章ではダメなのです。

Webライターを始めた頃の私は、漠然とした印象とふわっとした感覚で「自分が良いと思う文章」を書いていました。そして、自分の記事に修正が入るたびに「母国語すらまともに扱えない無能」と言われた気分になって、勝手に打ちのめされていました

Webライターは誰でもなれます。しかし技術やスキルがないと、収入を上げたり継続して仕事を得るのは難しいといえるでしょう。収入面を抜きにしても「うまくやれている」と思えない仕事を続けているとやがて心が疲弊し、離脱につながってしまいます。

ライタースキルを上げるためにしていること

ライタースキルを上げるためにしていること

さて、長くなりましたが、感覚優先のふわっと記事でジリ貧確定だった私が、ライタースキルを積むためにやってきたこと、心がけていることをご紹介します。

前提として、私はIT企業に在籍している副業ライターで、2児の母でもあります。Webライターとしての仕事にかけられる時間は限られているため、ライターとしての勉強も片手間にしかできません。

また、ライターの勉強では、なるべく出費を抑えて学ぶようにしています。ライター・ブロガー界隈では、自己投資できないのはダメという風潮もありますが、数十万のライタースクールに入ることだけが自己投資ではありません。

どうしてもここに入りたい!と思えるスクールなどが見つかるまでは、ライターとして案件を得て働きながら学ぶのが賢明といえるでしょう。

読書する

私の勉強法の一つ目は、ライターの基本である「たくさん読んで、たくさん書く」ことです。

自分の中にない言葉はしゃべれませんし、書けません。Webライターに求められる「わかりやすい文章」は、語彙が豊かであるからこそ可能です。たくさんのストックの中から適した表現を選んで書くからこそ「するする読める」文章が生まれます

また、例えば案件のレギュレーションによくある「同じ語尾は2回まで」も、自分の中に表現のストックがあればいくらでも回避できるでしょう。

「ライター勉強のための本」は、私はいきなり買わずに、図書館で借りて斜め読みをしてみて「面白い・これ知らなかった」と思えるものを探します。選んだ本を購入し、繰り返し読みます。1冊に絞るのは、常に時間に追われ片手間にならざるを得ない私なりの工夫でもあります。

「飽きたしつまらない、それはもう知ってるよ……」となるくらい読みこむと、ようやく少し自分のものになって来る感覚があります。

添削を受ける

二つ目が、添削を受けることです。添削というとスクールがイメージされますが、それよりも丁寧にフィードバックをしてくれるクライアントを見つけるのがおすすめです。

私の場合は、単価が低めでもしっかりフィードバックをしてくれるクライアントからは離れずに案件をいただいています。勉強しながら収入を得られるのは、とても有り難いです。

チェックしてもらったドキュメントは、修正作業を始める前にタイトルの頭に「FB(フィードバック)」とつけて、別名保存しています。少し時間を空けてからおさらいすると、自分の失敗しやすいパターンやそこに至る思考のクセもわかってくるのです。思考のクセは一朝一夕で直せませんが、知っていると構成の歪みやズレに気づけるときがあります。

注意すべきは、「文章を自分の好みで修正する人」のフィードバックはあまり参考にならない点です。

例えばSEO記事であれば、チェックする人の好みの文章に仕上げるのが目的ではありません。Webライターは「クライアントの目的を果たす記事」を書く仕事です。

私がお世話になっているディレクターは「目的を果たす記事になっているかをチェックする」視点がブレないため、アドバイスも一貫しておりとても勉強になります。

書き写す

最近、書き写しも取り入れ始めました。効果はまだわかりませんが、先人の言葉は素直に受け入れるのが吉と信じて行っています。

新聞を取っているので、できるだけ毎日2面までは読む、天声人語や編集手帳に該当するコラムを書き写すのを習慣化させようとしているところです

勉強時間の確保につながる課金

勉強時間の確保につながる課金

また私が勧めたいのは勉強するための時間的、心理的余裕につながる課金です。

  • 「時短」につながる課金
  • 「記事のミスを少なくする」ための課金


リサーチや執筆の相棒になってくれるAIへの課金は多くのライターが取り入れているため、ここでは課金している人が少なそうなツールを紹介します。

Webライターは必ずといっていいほど記事の「コピペチェック」を求められます。メインどころは、CopyContentDetector(CCDチェック)でしょうか。

私はCCDチェックに、月300円課金しています。一度にチェックできる文字数は、無料プランでは4,000文字までですが、月額300円の課金で8,000文字まで一括チェックできます。私のように、コピペ沼にはまりがちな方にはおすすめです。

次に、校正ツールへの課金です。私は月額660円支払ってATOKプレミアムに加入しています。無料のものであれば「Ennoもそれなりによい仕事をしてくれます。

「校正」されることで自分の文章の不備や不足に気づけるため、勉強になります。また、人の手を借りずに文章をブラッシュアップできるのは大きなメリットではないでしょうか。

少しでも時間や心に余裕を作って、勉強時間を確保したいものですね。

勉強がライターとしての自分を引き上げてくれると信じて

勉強がライターとしての自分を引き上げてくれると信じて

目的に合った記事を作れるライターは、クライアントにとって貴重な存在です。必然的に、稼げる仕事やよい案件は彼らの元に流れます。

たくさん収入を得たいと思ったら、腕を上げてその一員になるしかありません。もちろん、ライティング技術のみが高単価を保証するわけではありません。営業力、交渉力、案件の見つけ方、ジャンル……さまざまな要素が影響します。

また収入についても、月50万目指すライターもいれば、私のように副業で毎月10万を無理なく稼ぎたいライターもいるでしょう。

目指す先は違っても、ライターをやると決めた以上、自分の記事作成能力を鍛えるのが将来につながると信じています。できることから少しずつ、一緒にがんばっていきましょう。

この記事を書いたライター

執筆者

吉沢つぐみ

首都圏在住の2児ママライター。IT企業勤務歴20年。育休中にはじめたライター業が楽しくなってしまったため、ミドフォーからのライター転身を目指して土台作り中。モットーは「誰かの役に立つ読みやすい記事」の執筆。特に不動産・住宅関連・観光...

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