SEO記事とは
SEOは「Search Engine Optimization（サーチ・エンジン・オプティマイゼーション）」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」のことです。Googleの検索エンジンで、Web サイトを上位表示させたり露出を増やしたりすることで、ユーザーの流入を増加させる施策をいいます。
ユーザーに有益なコンテンツを提供し、Googleの検索エンジンに評価されるようにWebサイトを作成し、検索流入の増加を図ることが重要です。SEOの施策が十分でない場合には、質の低い記事と評価され上位表示されません。表示の機会がないということは、ユーザーの興味を引きつけて、本文に誘導するリードを獲得することができないということになります。
検索順位の仕組み
SEO記事で検索結果が決定される仕組みには以下の通りです。
・クロール
インターネット上に公開されたWebページをクローラーと呼ばれるロボットが巡回し、ページ内の内容を読み込みコンテンツ、画像などを認識することをクロールといいます。SEOではクロールされることがSEOの順位を決定する大きな要素のひとつです。
・インデックス
クロールで集められたWebページの内容が適正と判断されると、Googleの検索エンジンのデータベースに登録されます。これを「インデックスされる」といい、インデックスされることも検索順位に影響を与える要因です。
クロールによって認識され、インデックスされたWebページの中から、ユーザーが検索語句を入力したインデックスで一致したページは関連性が高く品質も高いと判断されます。
その結果が検索順位を決定している大まかな仕組みです。
SEOはGoogleの考え方に近づけることを意識する
Googleが策定した「Googleが掲げる10の事実」というリストがあります。ここにはGoogleの検索エンジンの仕組みやSEO対策の本質が書かれているといわれています。Web業界に大きな影響力を持つGoogleの考え方を理解することが必要です。
この中で抑えておくポイントを絞ってみます。
① ユーザーに役立つコンテンツ作り
②コンテンツの質を高めるための継続力
③ユーザーが目的とするコンテンツに素早くたどり着けるスピード感
会社の基本方針である「Googleが掲げる10の真実」がそのままSEO対策になっている訳ではありません。しかしこの内容がユーザーファーストの実現であり、ユーザーを満足させることがSEOにつながるという解釈になると考えています。
Googleの考え方を無視したコンテンツとは
- ユーザーが求める情報がない
- 目的とするコンテンツにすぐにたどり着けない
- モバイルフレンドリーでなく、スマートフォンなどで見づらい
- 内容が薄い
このようなコンテンツは、ユーザーファーストにならないため、検索エンジンから評価されにくくなります。Googleの考え方を理解し、対策を立てることが重要です。
Googleの検索はSGEへ移行していく
SGEは「Google Search Generative Eeperience」の略称で、Googleが検索に追加した機能のこと。生成AIを使用し、キーワード検索の結果の概要を作成するものです。今までの検索はキーワード検索した結果、表示されたコンテンツにアクセスして必要な情報を得ていました。
これからはSGE機能によって、キーワード検索するとAIによってまとめられた情報がトップ表示されるようになります。そのためユーザーはアクセスする手間を省き、今までより迅速に情報を入手することが可能です。また会話形式で質問することもできるので、内容の質を深めることもできるでしょう。
ChatGPTやBardも同じようなものではありますが、ChatGPTやBardはテキストの生成や翻訳などにも役立ちます。対してGoogle SGEは、調べものをするなどの検索に特化した性質が強いのではないかと思います。
Google SGEの導入によって、「検索から記事へのアクセスが減少するのではないか」「SEO記事は必要ないのではないか」といった声も出てきます。それは画面のレイアウトに関係しており、AIによる回答が検索結果の上部に出るようになるため、記事の検索結果は上部に出なくなるためです。
現時点ではSGEとSEOには重複している部分もあるので、SEO対策を軽視することはできません。しかし、いずれはAIで作成できる一般的な文章は意味がなくなる時代が来ることは予測できます。
誰もが書けるコンテンツ記事は終了するといわれていますが、ライターは、それぞれに強みを持って文章を書いているので、誰もが書けるという部分には違和感しかありません。私たちライターができるのは、SGEに対する対策を立てることだと思います。
Google SGE対策
対策としては、AIには書けない内容を意識することです。
・一次情報を入れる
AIが生成する情報は、ネット上のものに限られています。そのため、人が目・耳・鼻・口・皮膚の五感で体験して手に入れた情報は強みになるでしょう。例えば失敗談や体験談などはAIには作ることが難しいものです。
・E-E-A-Tを重視する
E-E-A-TはGoogleが定める「検索品質評価ガイドライン」のことで、この要点を押さえてコンテンツを作成するとSEOの効果が期待できるといわれてきたものです。
- Experience：経験（一次情報の掲載）
- Expertise：専門性（専門量の知識と質を上げる）
- Authoriativeness：権威性（良質な被リンクの増加）
- Trustworthiness：信頼性（運営元の情報掲載など）
SEOの時代から知られているE-E-A-Tを再度、意識しておく必要があるでしょう。
これからのSEO対策
Google SGEへの対策をすると同時に今後のSEO対策も強化していく必要があります。
・ヘルプフルコンテンツアップデート
ヘルプフルコンテンツアップデートとは、Googleがユーザーにとって有益なコンテンツと価値の低いコンテンツを差別化するための検索アルゴリズム（順位付け）をアップデートすることです。
ユーザーファーストな質の高い内容が提供できていれば問題はありませんが、ユーザー満足度の重要性を意識したコンテンツ作りが必要になっています。
・E-E-A-T
GoogleSGE対策でも述べてきたE-E-A-Tは、SEOにとっても不可欠です。ライターが意識すべき専門性に特化した執筆を心がけることが重要になるでしょう。
まとめ：SEO記事は無くならない
これからのSEO記事について、どのように進化していくのかを予測することは難しいでしょう。GoogleSGEの登場もありますが、まだ発展途上です。生成AIによる検索では満足できないユーザーも多いと思うので、私たちライターはSEOを意識した原稿づくりが必須です。
専門性が高く問題解決ができるコンテンツを作成していく意識は持ち続けなければならないと思います。しかしSEOにとらわれ過ぎた施策はユーザーを置き去りにし、Googleが求めるユーザーファーストからかけ離れてしまいます。
ユーザーのためのSEOを考えたコンテンツ作りをすることは、今後も変わらない課題になるでしょう。
この記事を書いたライター
KAKO MIRAI
車好きから始まった自動車サイトでの執筆は、パーツからチューニングまで多岐に渡る。ユーロライクなCAMARO Z28から乗り換えDODGE CHARGER HEMIと、CADILLAC XT5でアメ車を堪能中。キャディ経験もあるゴルフは、趣味の域を超えた執筆に自信あり...