これまでの連載と、調査で得たもの

これまでの連載と、調査で得たもの

今回の連載では、ChatGPTどころかAIがなにかも正直よくわかっていないライターであるじょんが、そもそもChatGPTとはなんぞや、というところから、実際に利用し活用方法を模索するところまでの一部始終をお伝えしていきました。

結果として、プロンプトを使いこなすまでには至らなかったものの、大まかな使い方をマスターし、AIツールの有効性を見出すことはできたと思っています

おそらくもっと使いこなせる人ならば、もっともっと素晴らしい利用方法を発見できているでしょうし、お金をケチらず有料版を利用すれば、さらに精度の高いアウトプットを得ることができたとは思います。

しかし、連載を通して、ライターとChatGPTの親和性の高さと、新しいことを学ぶ必要性は実感として得られたと思っています。

学びの大切さ

これまでの私のコラムでも触れたことがあると思うのですが、私は基本的には勉強が嫌いなタイプです。というよりも、活字をただ読んでもあまり身にならないタイプの人間なのです。ですが、やはり仕事をしていく中で、学びを取り入れていくことの大切さを、ChatGPTの有能さから危機感として感じることができました

仕事を奪われるかどうかはさておき、ライティングにしろ、デザインにしろ、コーディングにしろ、あらゆるWebの仕事は今後AIを利用することがスタンダードになっていくでしょう

なかでもライティングは新しい技術・技能というものが生まれる余地が少なく、なにも学ばなければAIに埋もれていくことも早いと予想されます。

幸い、ChatGPTは仕事に活かしながら学んでいくことができるので、こうしたテクノロジーを使いこなすための勉強はしっかりとこなしていかなければならないと感じました。

ライターとの親和性の高さ

もう一つ、得た気づきとしてChatGPTが非常にライターと親和性が高いものである、ということがあります。ChatGPTは最新版に関して言えば画像や音声認識などの機能もあるものの、基本的には文章生成を行うためのツールです。

しかし、生成された文章の真偽は定かではなく、文章としての完成度の低さもまだまだ課題として残っています。また、求めている文章を正確にアウトプットしてもらうためには、どんなコンテンツを作りたいのかを明確にイメージしなければなりません

この生成された文章のチェックや、いわゆるプロットの理解って、もともとライターの仕事ですよね?つまり、現職でライターとして活動している人には、ChatGPTを使いこなす素養があるということだと思うのです。

仕事を奪われるなどと言われていますが、実はライターとChatGPTはコンテンツ生成という意味で深い結び付きがあり、使いこなせば最も得をする立場なのではないでしょうか?

結論:ChatGPTはライターを楽にするツールである

結論:ChatGPTはライターを楽にするツールである

これまで連載を行ってきて、たどり着いた結論はズバリ、コレです。ChatGPTは敵でもなければ、友でもない。ただの便利ツールだと私は考えます

その理由としては、先に挙げた親和性の高さが念頭にあります。

ライターはもちろん、Web業界だけに限らず、現代ではAIはあらゆる分野に浸透しています。そして、これまでにも職を奪われると言われてきた職業は数多くあります。しかし、モダンタイムズのような単純作業ならばいざ知らず、仕事には基本的に考える頭が必要不可欠であり、そう簡単にAIに取って代わられるということは考えにくいでしょう。

むしろ、取って代わられるという職業の人こそがAIの担い手として注目を集めていくのだと私は考えます

ライティングはもちろん、デザインにコーディングなど、これまで専門技能だとされていたものを誰でも簡単に作れるようになることは素晴らしいですが、その良し悪しを判断することは誰にでもできるものではありません

ここで専門技能を持つ人がAIを使ってコンテンツを制作すれば、意図に反したもの、事実に反したものをフィルターにかけ、さらによりよくすることも可能です。

つまり、AIはあくまでツールであり、それを駆使する人によってクオリティに大きく差が出るものなのです。ツールという言い方に違和感があるのならばパートナーと言い換えてもよいでしょう。

だから、ライターは必要以上にAIを敵視も神聖視もする必要はなく、気軽な気持ちで利用してみるとよいでしょう。気負わずに新たなパートナーとの協力体制を早めに構築して、これからの時代に求められるライターにみんなでなっていきましょう!

この記事を書いたライター

執筆者

じょん

一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...

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