けっこうたくさんある…AIライティングツール

けっこうたくさんある…AIライティングツール

正直にいえば、私はChatGPTが出てくるまであまりAIを意識したことはありませんでした。

だから、正直そんなに数はないだろうと高をくくっていたのですが、ところがどっこい、調べてみると世の中には思った以上にたくさんのAIライティングツールがあるということがわかってきました。

もちろん、ChatGPTを皮切りに、ということではあるのですが、これほどまでにツールがあるとは…普段の情報感度の低さに反省しきりでございます。

では、早速ですが、色々と調べた中で個人的に気になったツールをいくつかご紹介していきます。

Transcope

シェアモル株式会社が提供しているAIライティングツールです。搭載しているAIはChatGPTでも使われている最新のAPI、GPT-4。つまり、ディープラーニングの内容としてはChatGPTと遜色がないということ。

SEOに特化しており、狙っているキーワードや参考URLを入力すると競合分析まで自動で行った上で、SEOテキストを自動生成してくれます。もちろん、ChatGPTと同じく、コンテンツとして成立させるためには、人間の手による調整が不可欠ではありますが、競合分析まで行ってくれるというのはかなり工数削減ができるのではないでしょうか。

Transcope

Catchy

株式会社デジタルレシピが提供しているAIライティングツールです。サービス名からも分かる通り、キャッチーな文章の作成に強みを持っているそう。こちらもChatGPTの無料版で使われているGPT-3を搭載しているので、これまで私がやってきた程度のことはできることが想定されます。

文章作成はもちろん、キャッチコピーの提案や記事タイトル、ビジネスアイデア出しなどにも活用できるとのこと。

Catchy

Emma Tools

株式会社EXIDEAが提供するAIライティングツール。SEOに特化しており、最も特徴的な機能として、コンテンツの品質を数値化することができるのだとか。数値化の指標としては、網羅性やキーワード含有率、文字数、さらにコピペ率なども盛り込まれており、SEOライターとしては非常に心強いツールと言えるでしょう。また、品質をあげるための具体的な提案もしてくれるという至れり尽くせりっぷり。

SEOに特化していると謳うだけあって、他にも関連キーワード分析や、上位記事分析なども機能として盛り込まれています。もはやライティングツールというよりも、SEO対策ツールといったほうが正しいかもしれません。

Emma Tools

SAKUBUN

NOVEL株式会社が提供するAIライティングツールです。Webサイトでは長文作成に強みを持つと紹介しており、ある程度のボリュームの記事を量産することができそうです。SAKUBUNはその操作性の高さが好評で、実際にWebサイトを見ていても非常に使いやすそうな印象を受けました。

また、プロンプトのテンプレートが用意されており、私のように手探りで高精度の記事をアウトプットできるプロンプトを探さなくても平気そうです。

他にもAIエディターと呼ばれる機能もあり、記事の部分編集が可能で最適なリライトを提案してくれたり、記事制作において重要なターゲットとなるペルソナを細かく設定・保存することができるそうです。

うーん、このツールは正直使ってみたいですね。

SAKUBUN

AI SEOライターツール

メディアエクイティ株式会社が提供するAIライティングツールです。こちらのツールはこれまでのツールと異なり、文章作成ではなく、目次制作など記事制作の土台作りに特化していることが大きな特長です。どちらかといえば、ライターと言うよりもメディア担当者や編集者向けのツールと言えるかもしれません。

しかし、目次だけでなく盛り込むべき内容や、競合などの参考サイトを提示してくれるなど、記事制作の補助としては非常に魅力的な機能を有しています。また、コンテンツアドバイザーなる機能があり、でき上がったコンテンツの評価や改善のポイントを提案してくれる機能もあるそうです。

AI SEOライターツール

AIに任せすぎるのはやっぱり危険

AIに任せすぎるのはやっぱり危険

ご覧のように、すでにAIライティングツールは世の中にあふれており、今後本格的にAIを活用したライティングが求められるようになることが予想されます

しかし、連載でもお伝えしましたし、今回調べていても注意点として多くのサイトで見受けられたのが、情報精度の信頼性に関する問題です。やはり、AIが生成した文章なので、本当に信頼できるかはソースの確認が必要となりますし、文章の精度も信頼しきることはまだまだ難しい印象を受けました。

加えて、先日またしてもGoogle検索のコアアップデートが行われました。今回のアップデートでは、スパムポリシーが大きく変更され、加熱するAIによる自動生成コンテンツへの牽制の姿勢が見て取れます。また、オリジナリティの高いコンテンツが重視される姿勢も強化されたように見受けられます。

※参考:2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと(Google)

このように、単純にAI生成で楽をしようと思うと痛い目を見ることになりそうな機運も強まっています。ツールに求めることを大きくしすぎずに、単純作業や骨子を任せ、その分の空いた時間でオリジナリティを追加していくというのが、これからのライターの基本姿勢となるのではないでしょうか。

そういう意味でいうと、最後に紹介したAI SEOライターツールくらい潔い機能のほうが利用しやすいかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。世の中にはAIツールが充実する流れと、それと同時にAIによる自動生成コンテンツを牽制する流れ、双方が起きていることがわかりました。

とはいえ、今後ライターの仕事を続けていくのであれば、効率化の観点からもツールは必要です。今回紹介したツールをはじめ、さまざまツールに触れてみるのは決して間違いではないと思います。

しかし、最後にひとつ、絶望的な情報をひとつ。

どれもなかなかのお値段でございます…。

この記事を書いたライター

執筆者

じょん

一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...

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