Webライターとは?
Webライターとは、Webメディアなどのネット上に公開する記事を書く仕事をする人です。ただ文章を作るのではなく、ターゲットが求めている情報を集め、わかりやすくまとめる力が求められます。
紙媒体で執筆を行うライターとの違いは、求められることや文章の書き方などです。
Webライターは大きく分けて、クライアントから業務委託を受けて記事を執筆するライターと、自分が運営するWebメディアやブログで記事を執筆するライターの2種類のタイプが存在します。
クライアントから仕事を受けて執筆するライターは、依頼された記事を納品することでお金を稼ぎ、自分のWebメディアで執筆するライターは広告収入や商品・サービスを販売することで収入を得ています。
Webライターの仕事内容
次にWebライターの仕事内容について紹介します。
メインの仕事は記事の執筆ですが、案件によっては執筆以外の仕事も担当するケースがあります。
- 記事の執筆
- 入稿
- 構成作成
- 作図や画像の編集
メインは記事の執筆。入稿がセットの場合も
Webライターのメインの仕事は、記事の執筆です。
仕事のほとんどが執筆ではありますが、執筆した記事をサイトに掲載できる形で納品する入稿という作業がセットになっている場合もあります。
入稿の作業は、WordPressという簡単にブログが作れるシステムを使用するケースが多いです。
WordPressは無料で使用できるため、入稿作業に不安を感じる場合は事前にWordPressを使用して自分のブログを作ってみることがおすすめです。
構成作成から依頼される場合も多い
記事の構成を考えるのは、ディレクターが行うこともありますが、ライターが構成から記事作成を依頼されることも多いです。
構成の作成が依頼される場合には、構成作成方法のマニュアルが用意されていることが多いため、これまでに構成を作った経験がなくても問題ありません。
構成作成能力はディレクターになるための必須スキルのため、ディレクターになることも考えている場合は身につけておきたいスキルです。
案件によっては作図や画像編集を依頼される場合も
あまり多くはありませんが、案件によっては記事のアイキャッチ画像の作成や記事内に載せる図の作成、画像の編集を依頼されるケースもあります。
Webライターに記事作成と一緒に依頼される画像の編集は、基本的に高いデザインスキルなどを求められることはなく、編集方法のマニュアルが用意されていることがほとんどです。
デザインソフトや画像編集ソフトを全く触ったことがなくても不安に思う必要はありません。
Webライターはきついと言われる理由
Webライターはやりがいのある仕事ではありますが、中にはきついと感じる方も少なくありません。
下記からは、Webライターがきついと言われている理由を紹介します。
- 文字単価が安い案件が多いため稼ぎにくい
- 長文記事の場合は1本作成するのに時間がかかる
- メディアにふさわしい文章を書くことは簡単ではない
- 誰でも始めやすいため競合が多く、案件獲得が難しい場合もある
- 複雑かつ細かいレギュレーションが設定されている場合もある
文字単価が安い案件が多いため稼ぎにくい
Webライターがきついと言われている理由は複数ありますが、文字単価が安い案件が多いことの影響は大きいでしょう。
ネット上に掲載されているWebライターの案件は文字単価が1円以下のケースが多く、文字単価が高い案件は経験年数や特別な資格を持っていることが条件になっていることが大半です。
そのため、駆け出しの実績もスキルもない状態では1文字1円以上の仕事を受けることは難しく、時給換算すると500円以下になってしまうことも珍しくありません。
長文記事の場合は1本作成するのに時間がかかる
長文記事の案件を受けてしまうと、1本作成するのにかなりの時間を要することもきついと言われている原因の1つです。仮に文章を書くのが得意だったとしても、記事が完成しなければお金をもらうことはできません。
1記事作成するだけでも大変となってしまうと、挫折につながる恐れがあるため、最初は1000~2000文字程度のボリュームが少なめの記事から挑戦してみることがおすすめです。
メディアにふさわしい文章を書くことは簡単ではない
Webライターの場合、ただ文章を作るのではなく、メディアにふさわしい文章を書くことが求められます。どのような文章がメディアにふさわしい文章なのかは、依頼される内容によって変わってきます。
クライアントごとに異なるレギュレーションに沿って文章を完成させることが苦手な場合は、クライアントからの要望や修正指示をよく理解するように努めて、経験を積んでいく必要があるでしょう。
誰でも始めやすいため競合が多く、案件獲得が難しい場合も
Webライターはパソコンが1台あれば今日からでも始められる手軽さがあるため、実際に挑戦してみる方が多い傾向があります。く、人によってはなかなか案件を獲得できず厳しいと感じるようです。
しかしこれは駆け出しの方のほとんどに当てはまることであり、経験を積みスキルを身につけていけば変わります。最初は経験を積むためだと割り切って、とにかくたくさんの案件に応募していく姿勢が大切です。
複雑かつ細かいレギュレーションが設定されている場合も
Webライターは自分の好きなことを自由に書けるわけではなく、案件ごとにレギュレーションが設定されています。
案件によっては、複雑で細かいレギュレーションが設定されていることもあるため、決められたルールに沿って文章を作成するのが苦手な方にとっては、きついと感じることがあるようです。
レギュレーションとしては、表現の制限や表記方法に関する制限などが多いです。
長時間の作業が必要で精神や身体を壊す場合も
Webライターの仕事は、時として長時間の作業が必要になるため、人によっては身体や精神を壊してしまう可能性があります。時間の管理を行わないと納期の直前で過密スケジュールになってしまうため、身体や精神を壊さずに働くためには、スケジュール管理と体調管理が必要になります。
特に自己管理が苦手な方や作業に集中するのが不得意な方は要注意です。
Webライターはきついだけではない【主なメリット】
Webライターがきついと言われている理由を紹介しましたが、Webライターはただきついだけの仕事ではありません。ここではWebライターとして働くことのメリットを紹介していきます。
時間や場所に捉われずに仕事ができる
Webライターの仕事の大半は文章を作成することのため、他の仕事と違い特別な資格が必要ありません。仕事を始めるにあたって必要な資格もないため、初期投資なしでお金を稼ぎ始めることが可能です。
ネット上には数多くのWebライタースクールが存在しますが、スクールでスキルアップを考えるのは、実際に仕事を受けてみて自分に向いているのか判断してからでも遅くありません。
人間関係で悩むことは基本的にない
Webライターは会社員とは違い、上司や同僚が存在しないため、人間関係で悩むことが基本的にないことも魅力です。
仕事を発注してくれるクライアントとは、メッセージでのやり取りやWeb会議が行われることもありますが、仕事の内容以外で会話をすることは少なく、仕事以外で気を遣う必要もありません。
唯一の人間関係であるクライアントとの相性が悪い場合には、仕事の継続について自分で判断することができます。
努力やスキル次第で会社員以上の収入を稼げる
Webライターのメリットとしては、努力や身につけたスキル次第で会社員以上の収入を稼げることも上げられます。
会社員の場合は固定給で仕事の量に関係なく毎月同額の給料を貰うことになりますが、Webライターの場合は歩合制のため、頑張れば頑張った分だけ収入が増えます。
努力家であれば、好きなだけ頑張ることができ、頑張りが収入に直結するWebライターは天職と言えるでしょう。
Webライターがきついと感じることが多いこと【主なデメリット】
メリットを紹介しましたが、どんな仕事にもデメリットがあるようにWebライターにもデメリットが存在します。下記からは、Webライターがきついと感じることが多い、主なデメリットについて紹介していきます。
作業時間確保のため人間関係が希薄に。孤独を感じる場合も
Webライターとして活動を始めたばかりの頃は、1記事完成させるだけでかなりの時間がかかってしまうため、作業時間の確保で人間関係が希薄になりやすいです。また、仕事中も同僚がいないことから他者との関わりが一切なく、孤独を感じてしまうケースが珍しくありません。
人間関係を失いたくない場合は自分ができる仕事量を正確に把握して、自分の時間もしっかりと確保することが大切です。
案件の確保状況によっては収入が安定するまで時間がかかる
Webライターの収入は仕事量で変わるため、案件の確保状況によっては収入が安定するまでにかなりの時間がかかります。特に駆け出しの頃は仕事を発注してくれるクライアントを見つけることが難しく、時間はあっても仕事がない状態に陥りがちです。
フリーランスWebライターになりたいと考えているのであれば、まずは副業から始めてクライアントとの関係を築いておくことがおすすめです。
作業時間の割に稼ぎづらい。効率化・集中が苦手な人は向いていない
Webライターは記事を執筆する際に、リサーチや構成を考える必要があるため、文章を考えるのが得意な方でも1記事完成させるのにかなりの時間がかかります。
しかし時間がかかる上にスキルや経験がなければ記事単価のアップを狙っていくことも難しく、始めたての頃は作業時間の割に稼ぎづらい傾向があります。
効率化や集中して作業に取り組むことが苦手な方には向いていません。
長時間作業するため腰痛持ちの人にはきつい仕事
これはデスクワーク全般に言えることかもしれませんが、Webライターは仕事中ずっとパソコンと向き合っているため、腰痛持ちの方にはかなりきついです。定期的に意識して立ち上がるなどの対処法はありますが、腰痛持ちの方にはかなりきつい仕事と言えるでしょう。
腰痛を抱えたままWebライターになってしまうと、腰痛が悪化することにつながるかもしれません。
興味がない・詳しくない内容について長文を執筆するのは意外ときつい
Webライターとして働く場合、得意ジャンルがあったとしても、収入を安定させるために時として興味のないジャンルの執筆を行わなければいけません。
しかし、全く興味がないジャンルや詳しくないジャンルを執筆するのは意外ときつく、精神的に負担がかかります。
Webライターは楽しく好きなように働ける仕事だと甘く考えて転職をしてしまうと、後悔することになるかもしれません。
Webライターがきついと感じる人が検討したいこと
デメリットを読んで、Webライターはきつい仕事だと感じた方もいるかと思います。そこで最後に、Webライターがきついと感じる人が検討したいことを紹介します。
- 知識とスキルを身につけてライターとしての価値を高める
- 文字単価が安いと感じたら報酬交渉をしてみる
- Webライターをディレクションする側の仕事を検討する
- 自分でWebメディアを持ち、自分がクライアント側になる
知識とスキルを身につけてライターとしての価値を高める
収入が不安定、量を執筆するのが辛いという悩みは、経験を積み知識とスキルを身につけて自分のライターとしての価値を高めることで解消できます。
駆け出しの頃は単価が低い案件しか受けることができず、楽しさよりもきつさが勝ってしまうかもしれませんが、経験を積めばいつかは高単価な案件を獲得できます。最初は収入を得ることよりも経験と実績を得ることを意識すると良いかもしれません。
文字単価が安いと感じたら報酬交渉をしてみる
文字単価が低い案件は、やる気や体力を無駄に消耗してしまう原因になります。文字単価が安いと感じたら報酬を交渉してみるのも一つの手です。文字単価を交渉する際のコツは、以下の通りです。
- ある程度取引を重ねて信頼関係を築いてから交渉する
- 文字単価をアップしてもらえたら執筆本数を増やせるなどの付加価値づけをする
- 単価を上げてほしい理由を具体的に説明する
Webライターをディレクションする側の仕事を検討する
Webライターの仕事がきつい場合は、ライターをディレクションする仕事を検討することがおすすめです。ディレクションとは、ライターにどのような記事を書いたら良いのか指示を作成したり、ライターへ仕事を振ったりする仕事です。
また、時にはライターが作成した記事の添削やアドバイスも担当するため、ライターとしての経験や知識が必要不可欠で、その分ライターよりも時給が良い傾向があります。
自分でWebメディアを持ち、自分がクライアント側になる
Webライターがきついと感じる場合は、自分でWebメディアを持つことでクライアント側になることがおすすめです。クライアント側になる場合、ライターに記事を発注する費用がかかるため、始めるハードルが高い上にリスクもあります。
しかし、自分で立ち上げたメディアを成功に導くことができれば、Webライターとして働くよりも大きな利益が得られます。
Webライターがきついと感じるかはそれぞれ。まずは挑戦してみよう
結論、Webライターがきついと感じるかは人それぞれです。文章を考えることが苦手だと感じる方にとっては当然きつい仕事になりますが、文章を書くのが好きな方や情報収集が得意な方にとっては天職だと言えるでしょう。
現代ではクラウドソーシングなどのサービスを利用すれば、誰でも簡単にWebライターになれます。興味を惹かれるのであれば、思い切って挑戦してみることがおすすめです。
本記事が、Webライターに挑戦してみたいと感じている方のお役に立てれば幸いです。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!