レギュレーションの確認

レギュレーションの確認

契約が締結されたら、まずはクライアントから提供された資料やマニュアル、掲載サイトの他の記事などに目を通します。仕事のやり方や流れなどはもちろんですが、クライアントの価値観や重要視しているポイントを把握します。

マニュアルの確認

リサーチや構成案作成などの業務に入る前にマニュアル・レギュレーションに一通り目を通します。執筆についてのマニュアルはここでは完璧に覚えておく必要はありませんが、構成案作成の方についてはしっかり覚えておいた方が良いでしょう。

特に初心者はツールの使い方や見方がわからないこともあるため、念入りに見ておきましょう。

以下にまとめた4つのツールは事前に調べて、使えるようになっておくとスムーズに仕事を進められますよ。

・ラッコキーワード
・ラッコツールズ
・ウーバーサジェスト
・キーワードプランナー

クライアントサイトの他の記事の確認

また、マニュアルやレギュレーションには記載していなくても、暗黙の了解になっていることもあります。いわゆるトンマナです。これを守っていないと執筆後に修正をくらってしまいますので、作業に取りかかる前に他の記事を読んで雰囲気をつかんでおきます。サイトの雰囲気や記事のテイスト、クライアントが重視しているポイントを把握するのが狙いです。

リサーチ

リサーチ

案件の概要をつかんだら、リサーチしていきます。
自分としては執筆だけの案件よりもリサーチや構成作成からやる案件の方がやりやすいように感じます。

見出しチェック

まずは狙うキーワードですでに上位表示されている記事の見出し構成をチェックします。ラッコキーワードというサイトで各記事の見出し構成やタイトル、メタディスクリプション、文字数などを調べられます。

関連キーワード・サジェストキーワードチェック

またラッコキーワードを使うと上位記事の見出し構成や文字数だけでなく、関連キーワードやサジェストキーワード、共起語も確認できます。

●関連キーワード
検索したときにページ下部に10個ほど表示される、検索したキーワードを関係するキーワードのこと

●サジェストキーワード
検索窓に何か調べたいキーワードを入力したときに自動的に表示される検索候補のこと

●共起語
狙うキーワードと一緒に出てくることの多いワードのこと

これらのキーワードを見出しや本分に含めることによって情報の網羅性を高めることができ、SEO上の評価が高くなるとされています。

本文チェック

見出しだけではなく、実際に記事本文を読み込むこともおすすめです。似たような見出しであっても、解説されている内容が異なることもあるからです。自分の中にインプットする情報が多くなればなるほど、執筆時に書きやすくなります。

最低でも3~5記事、できれば10記事は読むようにしましょう。

構成案作成

構成案作成

リサーチが完了したら、いよいよ記事の構成案を作っていきます!多くのクライアントは自社規定の構成案シートや管理シートを渡してくれますが、クライアントがWeb以外の業界だとないこともありますので、自分で作っておくと良いです。

ポイント
  • ターゲット設定
  • おおまかな流れとゴールを決める
  • 各見出しと記載内容を考える
  • タイトルやリード文・メタディスクリプションを考える

ターゲット設定

まずは、その記事を「誰が」「どんなシチュエーションで」読むかを考えます。同じキーワードでも読む人の立場が違えば必要な情報やアプローチの仕方が違います。

例えば、私は過去にうつ病に関する記事をいくつか書いたことがあるのですが「うつ病を患っている本人」に向けた記事と「うつ病で求職している部下を持っている上司・人事部」に向けた記事とでは、内容や訴求が違ったのです。

前者の場合は「治療に専念しましょう」「ストレスのかかる環境(職場など)とは距離をおきましょう」「無理をせず、とにかく休みましょう」という訴求になるのに対し、後者の場合は「上司から定期的に声かけをしましょう」「一定期間内に復職できない場合は解雇も検討しましょう」といった内容になります。

クライアントのサービスやビジネスモデルを理解することの重要さを理解していただけたでしょうか?内容だけではなく、訴求の軸を決めるためにも必ずターゲットを決めるようにしましょう。

おおまかな流れとゴールを決める

ターゲットと訴求の軸が決まったら、そのユーザーにどんな行動をしてもらうか、ゴールを決めます。ターゲットのニーズ(スタート)とゴールが決まったら、その間の見出し構成、特にH2(大見出し)はほぼ自動的に決まります。

各見出しと記載内容を考える

あとはH3・H4(中見出し・小見出し)やその順番、各見出しにどんな情報を盛り込むかを決めていきます。この段階で記載内容まで明確にしておくと、構成案確認時にクライアントがわかりやすいのと、自分が本文を書くときにもスムーズに書けるようになります。

タイトルやリード文・メタディスクリプションを考える

見出し構成が完成したら、それに合うタイトルやリード文(導入文)、メタディスクリプションを考えます。タイトルを先に考えるライターもいるみたいですが、私は最後に付けます。

ここまでで構成案のすべての枠を埋めます。ほとんどの案件では、この段階でいったんクライアントに確認してもらいます。修正があれば対応し、なければその構成で執筆を始めます。執筆前にやるのはここまでです。

まとめ

SEOライティングもWebマーケティングの一環ですから、全体を通した整合性や統一感が大切です。そのため、論理的に考え、細部まで突き詰めて決める必要があります。

そのためには、今回紹介した前半の工程が重要になります。リサーチや構成案などの土台がしっかりしていないと、記事の軸がぶれてしまい、メッセージがバラバラになってしまったりターゲットに刺さらなくなってしまったりします。

ぜひ、土台から作れるようになって、一緒にライターとして成長していきましょう!

この記事を書いたライター

執筆者

ダッチロール

フリーランスのWebライター・SEOディレクター。大学在学中にうつ病になり、そこからメンタル系・健康系の勉強を始めた。今ではYMYL領域を得意としている。今後は、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたい!

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