ノマドワーク=「自分の好きな場所で働くこと」

ノマドワーク=「自分の好きな場所で働くこと」

ノマドワークとは、英語で「遊牧民」を表すnomad(ノマド)「仕事」を表すwork(ワーク)を掛け合わせた造語です。

私のようにノマドワークをしながら生きている人は、「ノマドワーカー」と呼ばれたりもします。

「遊牧民」とは、古くはスキタイや匈奴、現在もモンゴル民族のように、水と自然を求めて牧畜とともに移動しながら暮らす人々のこと。

生きる場所にとらわれない彼らのライフスタイルに似ていることから、パソコンやスマートフォンを駆使した時間や場所にとらわれない働き方を「ノマドワーク」と呼ぶようになりました

ノマドワークとリモートワーク(テレワーク)の違い

「場所を選ばず働ける」という意味では、ノマドワークとリモートワーク(テレワーク)はよく似ている働き方です

ただし、厳密に言えばリモートワーク(テレワーク)の定義は「オフィス以外の場所で働く」こと。とくに、勤務先から働く場所や環境を指定されるケースが多いのがリモートワーク(テレワーク)の特徴です

たとえば、「在宅ワーク」のように自宅で業務をする場合もあれば、特定のシェアオフィスで仕事をする場合もあります。

一方で、ノマドワークは「働く場所を自分で決められる」のがポイント

自宅やシェアオフィスはもちろん、お気に入りのカフェや図書館、極端にいえば南国のビーチまで、インターネットがつながる範囲なら好きな場所で働けるのがノマドワークの特徴です。

ノマドワークとフリーランスの違い

リモートワークと同様に、ノマドワークとよく混同される用語に「フリーランス」が挙げられます。フリーランスは「業務ごとに企業や団体と自由に契約を交わして働く人」、すなわち雇用形態を指す用語です。

一方のノマドワークは雇用形態ではなく、働き方を指します。

わかりやすく言えば、正社員(雇用形態)でもノマドワーク(働き方)ができる人もいれば、フリーランス(雇用形態)でも出社(働き方)しなければならない人もいます。


例えば私の場合、「職業」はWebライター、「雇用形態」はフリーランス、そして「働き方」はノマドワークと説明できますね。

【実例】ノマドワーカーのリアルな1日

【実例】ノマドワーカーのリアルな1日

ここからはノマドワーカーの働き方について、現在進行形でノマドワークを実践している私の実例を交えて具体的に説明します。

なお、少しややこしいのですが、私はノマドワークに加え「車中泊生活」という別の要素も持ち合わせています。したがって、他のノマドワーカーとは生活スタイルが大きく異なるかも知れませんが、あらかじめご了承ください。

※そもそも、ここ数年で誕生したばかりのノマドワークに「これが一般的」といった働き方はありません。自分のスタイルを自分で見つければよいのです!

観光の予定が入っている1日

●10:00〜11:00ごろ:起床、連絡チェック
●12:00ごろ:身支度を済ませて、目的地へ移動
●13:00〜17:00:ひとしきり観光して、宿泊地へ移動
●18:00ごろ:宿泊地へ到着したら、夕食
●19:00〜24:00:車内で仕事
●24:00〜27:00ごろまで:自由時間(仕事が立て込んでいる場合はこの時間も仕事します)

かなり夜更かしのうえ、タイムスケジュールが非常にざっくりしていることがお分かりかと思います。

私は体質的に極度の夜行性で、性格的には「時間通りの行動」や「集団行動」が非常に苦手な人間です。

そんな私にとって、原稿さえキッチリ納めていれば生活リズムを自由に決められる「Webライター×ノマドワーク」という生き方は、このうえないほどストレスフリーな生き方です。

本当に、Webライターになってよかったと心底思います。

観光や移動の予定がない1日

●10:00〜11:00ごろ 起床、近くのスーパーで食料調達して車内でブランチ
●15:00ごろまで 車内で仕事
●15:00ごろ 近くのカフェやファミレスへ、そのままがっつり仕事
●20:00〜23:00 お店の閉店時間に合わせて退店
●〜24:00 車内で仕事
●24:00〜27:00ごろまで 自由時間

仕事をガンガン進める1日の例です。


3〜4日に1度のペースでこのような日を設けることで、体力を回復させながら、仕事の進捗をコントロールしています。

ノマドワークを続けるための注意点

ノマドワークを続けるための注意点

2024年1月から現在まで、およそ2か月にわたってノマドワークをして気づいた注意点は次の2つ。

●仕事の「コアタイム」を決める
●飲食店に長居する場合はお店への配慮を忘れない

本格的にノマドワーカーを目指している人に向けて、ノマドワークを続けるための注意点を2つお伝えします。

1.仕事の「コアタイム」を決める

ノマドワーカーは基本的に、勤務時間を自由に決められます。

その一方、自己管理がずさんになると、仕事時間を固定しなければ十分な稼働時間を確保できなかったり、大事な連絡を見逃したりするおそれも。

スムーズに仕事を進めるためにも、ノマドワーカーにとって重要なのが仕事の「コアタイム」つまり「この時間は必ず仕事をする」というスケジュール設定です。

たとえば私の場合は、起床後すぐに各クライアントからの連絡をチェックすると決めています。

クライアントによってメール、ランサーズ、Chatwork、Slackなど連絡手段が違うため、メッセージを隅々までチェックしていると返信するだけで正午を回ることもしばしば。

そして夕食後〜日付が変わるまでの時間は執筆タイム


それでも溜まってしまう仕事については、3〜4日に1度のペースで設定している休日のタイミングで集中的に対処する、と決めています。

2.飲食店に長居する場合はお店への配慮を忘れない

とくに休日は気分転換も兼ねて、カフェやファミレスなどの飲食店でパソコンを開くようにしています。

しかし、コワーキングスペースやシェアオフィスと違って、飲食店は本来ご飯を楽しむための場所。お店によっては回転率を重視して、長時間利用を禁止しているケースもあります。そのため、ノマドワークの仕事場として飲食店を利用する場合は、お店に対しての配慮を忘れないように気をつけています

お店の方々に「ぜひともまた来てほしいノマドワーカーさんだ」と思ってもらえるくらいに、具体的には、

●混雑時のピークタイム(とくにランチタイム)は利用を控える
●お店のコンセントは利用しても良いか事前に確認する
●滞在時間に相応しい料金のメニューを注文する(間違ってもドリンクバーだけで粘ったりしない)

といったポイントに気をつけて、ありがたく使わせていただいています。

まとめ

まとめ

今回は、近年注目されているノマドワークの働き方について、現役ノマドワーカーである私の実例を交えて紹介しました。

パソコンとネット環境さえあれば仕事ができるWebライターは、とくにノマドワークに向いている職業です。気分転換をかねて、ひと駅となりのカフェや近所の図書館に出向いて仕事をしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

執筆者

榎本力良

ノマドワーカー。学生時代はカナダ・中国・ドイツの3か国への交換留学を含め世界10か国以上に滞在。民間就職後、「時間と場所に縛られない自由な人生」を志向してライターに転身。2024年1月からは妻と2人で日本一周のバンライフを開始。2025年以...

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