ノマドワーカーをするきっかけ
自宅が中心部からかなり距離があり、通勤・帰宅だけでもかなりの時間がかかっていました。移動時間が無駄と感じていたので、その無駄をなくすには、自宅で働ける仕事が必須だと感じていました。しかし、当時は今ほどクラウドソーシングも普及しておらず、まだまだ自宅のみで働くことは難しいものでした。
12年ほど前、仕事が契約満了となった後にたまたまライターの求人を見つけて、初めて自宅で記事作成に取り組みました。この仕事はパソコンとネット環境さえあれば完結できる内容が多かったので、「これは自宅を離れてもできるのでは?」と考えたのが、ノマドワーカーをする直接的なきっかけです。以前から海外で暮らしたいと考えていたことも、ノマドワーカーになるきっかけでもありました。
その後フリーランスのライターの仕事のみで生活できるほどの収入が得られるようになった後、一定期間自宅を離れて海外を行ったり来たりする生活を続け、コロナ禍後も日本国内の某所と自宅を往復しながら暮らしています。
ノマドワーカーをやっていて楽しいこと・苦労すること
ノマドワーカーで楽しいことは、やはり新しい場所で暮らせる機会が多いことです。私が往復する場所はある程度決まってはいるのですが、生活をするための滞在先は毎回異なるので、新しい街での暮らしを一から楽しみながら仕事に取り組めます。リフレッシュにもなりますし、プライベートを楽しみながら暮らせることは自宅ではできない経験ではないかと思います。
ノマドワーカーをやっている中で苦労はあまり感じていないのですが、強いて言えば新しい場所での生活サイクルを整えるのに少々時間がかかることでしょうか。自宅と同じ仕事をしているとはいえ、仕事に取り組む時間や家事をしなければならない時間など、自宅とは異なる環境に慣れる必要は多少出てきます。
ですがそこまで大変なこととは感じておらず、自分の意思で自宅を離れて生活をしているので、ほとんど苦労は感じていません。楽しいことの方が勝っているので、毎回あまり気になっていないのが正直なところです。
人によっては、生活する場を変えることに抵抗感がある場合もあるでしょう。確かに、新しい場所で暮らすことはある程度慣れが必要なので、それに時間がかかる方、難しい方にとっては生活の場所を変えて仕事をすることは厳しい可能性があります。
ノマドワーカーの秘訣・しておくべきこと
クラウドソーシングが普及している今、私のように自宅を離れてライターとして働きながら生活をしている方は他にもいるでしょう。さまざまな場所へ移動してノマドワーカーとして暮らしたいと考える人も、以前よりも増えているかもしれません。
ノマドワーカーとして自宅を離れて生活をしながらライターを続けるには、一定の収入が得られるようになってから始めることが必要だと思います。フリーランスは収入が不安定な場合もあるので、急に収入が途絶える可能性も十分にあるからです。
国内であれば、収入が十分ではなくなったとしてもアルバイトなどで一時しのぎはできますが、海外に短期滞在している最中に仕事が途絶えてしまうと基本的に現地では働けないため、生活できなくなってしまうことも考えられます。そのような事態を防ぐためにも、あらかじめ継続的に案件をもらえるクライアントを見つけておくことが理想です。
ノマドワーカーをやってみたいけれどいきなり自宅を長期間離れる自信がない、という場合は、まず短期間離れて仕事をしてみる「お試し」から始めて、徐々に期間を延ばして慣れていくといいのではないでしょうか。
自宅を離れて生活するのは難しい方もいるでしょうから、すべての方に自宅以外での生活をおすすめするわけではありません。少しでも自宅を離れると仕事がしづらい、なかなか集中できない方はノマドワーカーに向いていないかもしれませんが、必ずしも長期間自宅を離れる必要はありません。
数日、1か月単位でも自宅を離れて生活してみるだけでも気分転換になり、ライターとして視野を広げたり書くネタを増やしたりする機会もできるでしょう。
この記事を書いたライター
えま
フリーランスのWebライターです。基本地方在住ですが、この10年ほどはどこでも仕事ができる利点を活かして海外・国内問わず季節ごとに居場所を変えて暮らしています。生活情報系のコラムやビジネス、介護系の記事をよく書いています。