ライターを始める前に思っていたライターの仕事
私の場合、子どもの頃から文章を書くことにより表現することが好きでした。前職である大企業のシステムエンジニアの職をとある理由で退職し、次に何の仕事をしようかと考えていたところ、子どもの頃からの夢でもあったライターの仕事に挑戦しようと思い、実際に行動を開始しました。
ライターを始める前のライターの仕事とは、編集者から何かテーマを与えられて、そのテーマに沿って執筆を行う仕事だと考えていました。そのため、腰を落ち着けてただひたすら文章を書くことを思い描いていました。
しかし、実際にクライアント様からライティングの仕事をいただき、執筆したときに最初思っていたライターの仕事とは結構違うものなんだな…と驚きました。
実際にライターの仕事をしてみて感じたギャップ
実際にライターの仕事をしてみて感じたギャップは、以下の4点です。
- コミュニケーション力がかなり必要
- レギュレーションがかなり細かい
- 読み手にわかりやすく伝わる文章を書くことは難しい
- 営業は非常に大切
それぞれについて、詳しく紹介します。
コミュニケーション力がかなり必要
当初は、ライティングを行うにあたって、他の人とコミュニケーションを取ることは少ないのかな…と思っていたのですが、実際は真逆でした。
ライターが仕事をするためには、クライアント様・ディレクター・チェッカーなど多くの人たちと協力しないと成り立たないということがわかりました。そのため、これらの人たちとかなり頻繁にコミュニケーションを取っていかなくてはならないわけです。
また、ライター業界の報告・連絡・相談は、チャットツールを活用したテキストメッセージのやりとりが多いです。実際に対面して打合せをしたり、オンラインミーティングで会話をすることよりも、テキストメッセージのやりとりの方が、コミュニケーションを取ることが難しいという点も驚きでした。
文字を活用してのコミュニケーションになるため、こちらの伝えたいことを簡潔かつわかりやすく言語化するといったスキルや、相手から届いたメッセージの文間から伝えたいことを汲み取るといったスキルが非常に大切ということがわかりました。そのため、ライターを始めてからしばらくの間は、テキストを活用したコミュニケーションにかなり苦労した記憶があります。
レギュレーションがかなり細かい
クライアント様によって多少は状況が変わりますが、レギュレーションがきめ細かく決められていることが多いです。例えば、ある言葉をかなで書くのか漢字で書くのかといったところや、3回以上連続して同じ文末表現をしてはならないなどです。
ライターになる前は、特に誤字脱字以外のレギュレーションは考えずに文章を書くことが多かったので、慣れるまでにかなり苦労したことを思い出します。ライターになりたてのころは、レギュレーションチェックに多くの時間が割かれ、執筆時間もかなり長時間かかることが多かったです。
読み手にわかりやすく伝わる文章を書くことは難しい
読み手の心情や気持ち・悩みを察知し、そのニーズに合いさらにわかりやすく伝える文章を書くことは非常に難しいという点も、実際にライターの仕事を始めてわかったことです。ライターになりたてのころは、読み手のことをあまり意識せず、自分の思い込みで文章を書くことが多かったものです。
しかし、そのような書き方では読み手に寄り添った文章が、書けないことを改めて実感しました。その後は、この記事を読んでいただいている読み手の心情や気持ちを想像しつつ、文章を作成することを心がけるようになりました。
営業は非常に大切
前職は大企業のシステムエンジニアだったため、営業活動というものをした経験がほとんどありませんでした。ライターは基本的には業務委託契約によって仕事を行うことが多いため、仕事を自分で探すことが非常に大切です。
そのため、オンラインサロンに入り人脈を作って仕事を回してもらったり、SNSで仕事を探したり、クライアント様や編集プロダクションに直接営業をかける必要があります。
その点も、ライターになる前には考えもしていなかったことなので、驚きは多かったです。
ライターの仕事をしてみて良かったこと
ライターの仕事をしてみて良かったことは、以下の2点です。
- 1点目は、自分が書いた文章によりホームページを見に来ていただく顧客が増えて、クライアント様に貢献できたという点です。今までこのような経験をしたことがなかったため、非常に感激したことを覚えています。
- 2点目は、チェッカー・ディレクターの方に、自分の作成した文章を褒められた点です。大人になると、他の人から褒められるという経験は少なくなるものです。具体的にどういうところがどういう理由で良かったと褒められたときは、自分のモチベーションもかなり上がりました。
ライターの仕事をしてみて悪かったこと
ライター経験が浅くスキル不足な時期は、文字単価も低いものしか受注できず、かなり疲弊していました。何時間も何日もかけて執筆しても、時間単価にすると100円以下ということはよくありました。
そのため、何件かのライティングの仕事の経験を積み、本を読んだりオンライン講座を受講したりしてスキルが上がるまでの間は、ライター専業で生計を立てることはかなり厳しいと思います。
また、ライターの仕事は比較的自分の好きな時間で仕事をすれば良いと考えていたのですが、納期間近で記事修正が入ると休日や深夜も執筆を行うことがありました。その点も、辛かった点といえます。
まとめ
今回は、ライターを始める前と実際にライターの仕事をしてみた後に感じたギャップや、ライターの仕事をやってみて良かったこと・悪かったことを、自分の経験を基にして紹介してきました。
やはり、実際にその仕事をやってみないとわからないことは多くあるものです。そのため、ライター初心者の方はとにかくさまざまな案件にトライしてみて、執筆経験を増やすことをおすすめします。
また、私の感想としては、ライターになってみて良かったことの方が、悪かったことよりも多かったため、ライターの仕事をして本当に良かったと思っています。
ライターの仕事をすることに躊躇している方は、失敗を恐れずにまずはチャレンジしてみることをおすすめします。
この記事を書いたライター
ていえむ
思うところがあり長年勤めたIT企業を退職し、現在はフリーランスのWebライターとして活動中。得意ジャンルは、金融・国内旅行・ペット・IT関連など。私生活では、愛犬(コーギー)とのんびり過ごしたり、お出かけすることが大好きです。