Instagramの投稿にこだわり
Instagramといえば、写真と動画を投稿して楽しむSNSです。投稿する人の多くは、写真と動画のクオリティーやエンターテイメント性、それに伴う思い出や価値観のシェアを目的にしていると思います。
しかし、わたしが一番こだわってしまうのが「キャプション」です。キャプションがうまく書けなければ、どんなに写真が素敵に撮れても投稿しません。逆に、面白いキャプションが思いついたら、それにあった写真を探すこともあります。
Instagramのいいところでもある「気軽に写真や動画を投稿できる」を削ぎ落として使用しています(笑)。
最近もう一つ、マイブームになっているのが、仲間内限定ハッシュタグを生み出すこと。わたしのInstagramは非公開なので、ハッシュタグをつける必要はありません。しかし、仲間内だけでバズりそうなハッシュタグを考え、投稿やストーリーに載せています(寒すぎて例にも出せませんが…)。
仲間内でバズったり、「あのハッシュタグ笑ったわ〜」なんて言われることに、快感を感じているのですが、それだけではありません。
これには、私なりに真面目な理由があります。私は、ライターとして「人を惹きつける言葉を生み出したい」という、野望を持っています。
写真を見る目的のコンテンツで、言葉を使って目線を集めるトレーニングをしている感覚です。発信するには、少し照れくさい文章も、仲間内なら受け止めてもらえますからね!
社内メールにこだわり
ライターを始めてから、社内メールにもこだわるようになりました。アパレル企業で勤めているため「メールを送る相手の年齢が幅広い」という環境にいます。
「マルハラ」という言葉を、耳にしたことはありますか?
Z世代はLINEの文章の最後に「。」がついていると、不快感を感じるというハラスメントのことです。
この「マルハラ」が正義か悪かの議論はさておき、受け取る相手の年齢や社歴に合わせて、言葉や文脈を変える必要があると、私は考えています。
そう考えるようになったのは、ライター業の中でペルソナ設定を経験したのがきっかけです。
ライター業を始める前は「社内メール 礼儀」「御礼 マナー」をGoogle先生に教えていただき、正しい文章を送ることしかしていませんでした。
Web文章と同じで、メールも大して読まない人がほとんどです。わかりやすい言葉で、わかりやすく伝えることで、狙い通りの効果が得られることも増えてきました。言葉選び、文脈にこだわることで、副業と本業とでいい相乗効果を生むことができています。
「西野さん?もうメールしてくれた?」と、催促されてしまうことを除いてはですが…(笑)。
言葉のストックにこだわり
ライターあるあるの代表とも言えるであろう、言葉のストック癖。
「この言い換えは使ってみたいな」「心に響いたな」「こんな表現があるんだ」と感じたものは見逃さずにはいられません。これは、ライターを始める前からの習慣で、手帳に書き留めています。
しかし、実際にライターとして活動してみると、ストックしてたはずの言葉は使えませんでした。伝わる言葉に変換する作業が必要だからです。アウトプットが大切だということを体感し、最近ではなるべくアウトプットの機会を設けるようにしています。
子どもと映画を見ていても、ついついセリフが気になって「今のセリフ、なんて言った!?ちょっと戻してもいい!?」というのが、ウザがられている気もしますが…気がついていないふりをしています
メモ帳にこだわり
メモ帳との付き合い方にも、こだわりがあります。
デザイン面では、フリースペースが多いこと・持ち運びできるサイズであることが重要です。手帳と向き合う機会は、月1・週1・朝晩2回と決めています。メモ欄には、スケジュールだけではなく日々感じたことや、感銘を受けた言葉を書き留めます。
あえてアナログにこだわっている理由は「能動的に脳みそを使わないと、思考が整理できないから」です。私は、受動的に見たり聞いたりした言葉を、記憶することができないタイプです。テスト勉強も、書いて覚えるタイプでした。
なので、ライター活動の中で、構成を作る時は必ず先に手帳に書き出すようにしています。
あーでもないこーでもないと構成を考えているうちに、脳内が整理され、何を書くかが定まります。
案件によってはAIを使うこともありますが、例えばYouTubeの考察チャンネルの台本などは、AIに頼ることができないので、手帳が活躍しています。点だった考察が、線になる瞬間は爽快です。
今年はライターとしての活動も、質を高めていきたいと思っているので、相棒になるような手帳と出会えたらいいなと思っています。
家族との会話にこだわり
こだわりというよりは、最近意識していることがあります。それが「家族の会話では、なるべく形容詞を使わないこと」です。
というのも、わたしの場合、「家族と話している時が、一番何も考えずに言葉を発している瞬間」です。何も考えずに言葉を発する時に、多用してしまうのが「めっちゃ」「やばい」などの便利で簡略的な言葉です。
例えば、子どもが持って帰ってきた作品を見た時に「めっちゃかわいくできたじゃん!」。
例えば、一緒に映画を見た後に「この映画めっちゃヤバかったね」。
個人的には「めっちゃ」「やばい」の空気感が、家族間で共有できていれば、若者言葉を使うことに反対意見はありません。しかし、ライターとしては「めっちゃ」「やばい」を具体化して、文章にする必要がありますよね。わたしは具体化が、とても苦手なんです。
形容詞×若者言葉の相性は、ココアとクッキー、ワインとチーズぐらい抜群です。形容詞という便利な言葉を、意識的に使わずあえて不便にすることで、若者言葉も使い勝手の悪い言葉になります。
「形容詞使うの禁止ゲーム」は、表現の幅を広げる練習になると思っています。
例えば、子どもの作品を見て「にっこり笑っていて、幸せな気持ちになる絵だね」。
例えば、一緒に映画を見て「主人公が夢に向かって突き進む姿が、心に残ったなー」。
こんな感じです。具体的に、自分の感想が伝わっている気がしませんか?
一番長い時間を過ごす、家族との会話にこだわりを持つことで、執筆中にスムーズに言葉が浮かぶようになればいいなと思っています。
しかし、今回のタイトルである「ライターだからこだわっちゃうこと」の影響を一番受けているのは、夫でしょう。
私に「今の言葉って〇〇って意味で捉えていいの?」「さっき言ってた〇〇って、どういう意味?」と聞かれる頻度は格段に増えていると思います。
自分でもめんどくさい嫁だなー。と思っているのですが、旦那の言葉遣いだけは、厳しく添削しています(笑)。
言葉にこだわる
人が1日にどれぐらいの言葉を発するか、ご存知でしょうか?男性で平均7,000語、女性で平均20,000語。平均して10,000語だそうです。
SNSやコンテンツを利用すれば、10,000語なんて、あっという間に消費することができる時代です。口にしなければ、誰にも届かず消費もされない。
なんとなく消費するのか、どんな形で消費するのか、誰のために消費するのか。自分で、選択することができます。自由です。
お金と同じですね。どう使っても自由・誰のために使っても自由・使い方次第で悪にも善にもなる。そして、使わなければただの紙切れ。だから、言葉にこだわっちゃって、いいんだと思っています。だって、お金も大切に使いますもんね?
私は、価値のある10,000語を世に放てるように、これからも学び続けたいと思います。
この記事を書いたライター
Nishino
アパレル業界一筋15年。2人の子どもを育てる副業ライター。現在はシナリオライティングをメインに活動中です。おもしろいことが好き!おもしろい人が好き!そんな自分の「好き」を伝えられるライターになりたいです。いえ、なります。
夢は開業...