取材記事制作のステップと取材先とのやりとりポイント

取材記事は以下のステップを経て公開されます。

①企画→②アポ取り→③事前準備(リサーチ・質問項目決めなど)→④取材→⑤執筆→⑥原稿チェック・修正→⑦記事公開


今回はこの過程の中から、「②アポ取り」「③事前準備」「⑥原稿チェック・修正」で発生するコミュニケーションに焦点を当てました。取材先とのやりとりで気をつけたことを3つの章に分けて解説します。

「アポ取り」で気をつけるべきポイント3つ

「アポ取り」で気をつけるべきポイント3つ

取材先や記事の内容などの企画を立てたら、取材先にアポ取りをします。アポ取りの方法は、電話、メール、直接交渉の3パターンがあります。どれを選んだとしても以下の3つのポイントはおさえておきましょう。

1. 掲載される媒体について丁寧に説明する

取材先を決めたら、先方に連絡をして自分がライターであることと、掲載先の媒体ついて説明します。

その際、媒体のコンセプトも併わせて説明をし、取材先がそのコンセプトにマッチしていることを伝えましょう。先方が取材経験がある方であれば話はスムーズに進むかもしれませんが、中には初めて依頼を受ける方もいます。

掲載先の情報を知ってもらうことで安心感を与えられるので、丁寧な説明が必要です。Webメディアに掲載予定の記事であれば、月間PV数や読者層に関しても聞かれる可能性があるのでメディアの基礎情報も伝えられるように準備しておくと良いですよ。

2. 取材理由と熱意を伝える

取材先には、取材したいと思った理由を明確に伝えましょう。その際「自分がそのお店(場所・人)を好きだから」という理由だけでは不十分です。

掲載される媒体のコンセプトと読者層を説明し、記事を通して何を伝えたいのかを説明する必要があります。それに加えて、自分がそのお店(場所・人)を好きであることを伝えると、相手に熱意が伝わりやすいですよ。

熱意だけではなく記事にしたい理由をしっかり伝えられると、取材相手の納得を得やすいと感じています。

3.おおかたの記事構成を準備しておく

私はアポ取りの段階で、おおかたの記事構成もお伝えしています。

記事の内容は取材した情報で変わりますが、最初の段階で構成の説明を添えると取材相手に完成記事のイメージをしてもらいやすくなります

構成を伝える場合、テキストで説明すると伝わりやすいので、メールでアポ取りをするのがおすすめです。さらに、写真撮影が必要な場合もあります。記事に使う写真のイメージも先にお伝えしておくと、当日の段取りがスムーズです。

人に焦点を当てた記事の場合、取材対象者の写真が必要です。自然な会話風景の写真が撮りたければ、他の方と話している様子を撮影すると自然な写真に仕上がります。その場合は、話し相手として手伝いの方に来てもらったほうが良い場合もあるので、事前に写真のイメージを伝えておくと人員の手配なども円滑に進みますよ。

「質問内容」を事前に送る

「質問内容」を事前に送る

取材当日は、取材時間が限られているのでテンポよく会話をしなければなりません。

回答に時間を要する難しい内容は、事前にメールで相手に伝えておくのがおすすめです。そうすることで取材相手も回答の準備ができますし、当日の取材も予定時間内に収めることができます。

取材中は、その場が盛り上がると話がさまざまな方向に展開します。予期していない話にこそおもしろさが隠れているので、そこに時間配分ができるように、質問事項は事前に取材相手に伝えておきましょう。

事前に共有することで、取材相手もある程度回答を準備することができて会話がスムーズに進みます。そうすると予期せず生まれたおもしろい会話を拾う余裕も出て、取材内容に深みが増しますよ。

原稿チェックはGoogleドキュメントとWordの2パターンを添付する

原稿チェックはGoogleドキュメントとWordの2パターンを添付する

取材後原稿を書き終えたら、取材相手に内容をチェックしてもらうのですが、私はいつもGoogleドキュメントとWordの2種類のデータを送っています

どちらが読みやすいかは人によるので、見やすい方の原稿をチェックしていただき、修正点をお知らせいただくようにお伝えしています。修正箇所に関しても、コメント機能を使っていただくか、箇条書きでお知らせいただくかは先方にお任せしています。

完成記事のイメージができる情報を丁寧に伝えることが大切

完成記事のイメージができる情報を丁寧に伝えることが大切

取材記事は、執筆の前後で準備することがたくさんあります。

私はいつも取材先との連絡の回数をなるべく少なくし、その中で必要な情報を伝えるように心がけています。

また、アポ取りはライターとしての印象を左右する特に重要なポイントだと思っています。しっかり事前準備をしてアポ取りの連絡をすると、記事の完成のイメージが湧きやすくなりますし、熱意も伝わりやすいですよ。

取材先の方は普段の仕事がある中で時間を作って取材に対応してくれます。貴重な時間をいただいていることを意識し、事前準備をしっかりして本番に備えましょう。

この記事を書いたライター

執筆者

マリエ

カフェでバリスタをする傍ら、ライターとして活動する2児の母。自然、コーヒー、インテリア好き。夢はライターをしながら、東京と地元北海道の2拠点生活をすること。最近はSEO記事だけではなく、取材記事にも挑戦しています!専業ライターを目指...

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