インタビュー記事完成までの流れ5ステップ
インタビュー記事の執筆は、SEO記事を作成する流れとは異なります。そこで、こちらでは事前準備からインタビュイー(取材相手)に記事を確認してもらうまでの流れを5ステップで解説していきます。
1.事前準備
2.取材当日
3.取材
4.インタビュー記事の執筆
5.インタビュー記事の確認
1.事前準備
取材する際は、事前の準備が重要です。下調べをせずに行う取材では、質問内容が浅くなり、読者の心に響く記事を書くことはできません。以下の4つが事前準備には欠かせません。
- インタビュイー(取材相手)の情報を可能な限り調べる
- 当日の質問事項をリストアップ、回答を事前にもらっておく
- 録音機器を用意する
- 紙とペンを持参する
インタビュイーの経歴や専門、活動内容などをチェックし、どのような相手なのか把握しておきましょう。下調べすると、質問のベースをある程度固めることができます。そのうえで話の順序を考えながら、重要度の高い質問をリストアップします。
事前に質問内容に対しての回答をもらっておくと、当日、インタビュイーも心の準備ができるため、おすすめです。
取材は会話内容を録音して行うので、スマートフォンのアプリかボイスレコーダーを用意しましょう。私は、毎月300分間無料で使えるスマートフォンアプリ「CLOVA Note」を使用しています。録音と文字起こしが同時にでき便利です。また、録音機器は会話が録音できていなかった時のために2つあると安心です。
紙とペンはメモを取りたい時に必要になるので用意しておきましょう。
2.取材当日
取材当日の確認項目は以下の通りです。
- 忘れ物がないかチェックする
- 早めに待ち合わせ場所に着くようにする
- PCに不具合がないか事前にチェックする(オンライン取材の場合)
実際、過去にあった事例で、オンライン取材する際にZoomの更新ができておらず、更新完了までに時間がかかってしまった経験があります。取材時間に遅れないためにも、オンライン取材の場合はPCの動作確認は忘れず行いましょう。
対面で取材する場合は、余裕をもって取材場所を確認するなど準備ができるように、早めに現地に到着しておくようにしましょう。
3.取材
インタビュー記事が読者の心に響くかどうかは、取材のできにも関係があります。インタビュイーが伝えたいことを可能な限り汲み取り、読者を惹きつける文章を作らなくてはなりません。
そのために、注目すべき点を5つ書き出しました。
- インタビュイーの思いと本音を引き出す
- アイスブレイク(雑談)を交えてリラックスムードを作る
- 読者に伝えたいポイントを深掘りする
- ユニークな視点に着目する
- 雑音が入らない場所で取材する
取材の雰囲気は重要で、落ち着かない場所は取材場所にふさわしくありません。ざわついている場所の場合、会話の録音にも支障をきたしてしまうので注意しましょう。
また、用意してきた質問通りに話を進めるだけではなく、アイスブレイクでコミュニケーションを取ることも大切です。相手と打ち解けると会話がはずみ、思わぬ情報を得られることがあります。
4.インタビュー記事の執筆
取材が終わったら、記憶が新しいうちにインタビュー記事の執筆を始めます。私がおすすめする順序は以下の通りです。
- 録音データの文字起こしをする
- 会話の流れから記事構成を考える
- 読者に伝えたいポイントを絞り込む
まずは、取材で録音したデータの文字起こしから始めます。私がおすすめの「CLOVA Note」は、録音も文字起こしも同時にしてくれる優れものです。PCからアクセスし、音声記録をアップロードします。
私は記事構成と執筆を、ライティングアプリのScrivener(スクリヴナー)を使用して行っています。理由は、会話内容をカテゴリー別に分けることができるからです。
この機能は、構成を作る際に重宝するので、これからインタビュー記事を書く方にはおすすめのツールです。現時点では、30日間の使用であれば無料、買い切りの場合は8,900円で購入できます。
また、専門用語などの難しい言葉にはわかりやすい解説を入れて、読者が読みやすいと思える記事に仕上げましょう。
取材で撮影した写真の配置も記事の読みやすさにつながりますので、レイアウトを意識して配置すると見た目も良くなります。
5.インタビュー記事の確認
インタビュー記事が書き終わったら、誤字脱字など原稿を確認しましょう。誤字・脱字を検出してくれる無料で使えるツール「Enno」などを使ってチェックするのがおすすめです。
確認と修正が終わったら、インタビュー記事を音読するか、PCの読み上げ機能を使用して聞いてみましょう。音で聞くことで、文章のリズムの違和感に気づくことができるので、おすすめです。
他にも、解釈の間違いや事実関係、インタビュイーの意向と違う点がないか確認するために一度、インタビュイーに原稿をチェックしてもらいましょう。
修正依頼万が一、指摘箇所があれば修正して、再度チェックしてもらってください。インタビュイーからそれでOKが出たら納品になります。
インタビュー記事のポイント
ここでは、インタビュー記事を書く際のポイントを5つ紹介します。
・あいづちを入れ臨場感を演出する
・1つのストーリーに仕上げる
・読者に何を伝えたいのかを明確にする
・基本的に簡単な言葉を使う
・ユニークな視点や発見を盛り込む
インタビュー記事は、読者がその場にいるような感覚になってもらうことが大切ですので、対談形式の記事になる場合は、文章中にはあいづちを入れるようにしましょう。
1つのストーリーに仕上げると、読者は入り込みやすいです。インタビュイーのユニークな視点や発見を文章に取り入れると、ワクワクするオンリーワンの記事に仕上がります。
実際の取材経験から感じたこと
私が実際に取材を通して強く感じたことは、質問の投げかけと回答をもらうだけでは、まるで尋問しているかのような雰囲気になるということです(笑)。
インタビュイーと打ち解けられなければ、本音や思いを聞き取ることができず、読者に伝えたいことがうまく伝えられません。
また、メモばかりに集中するとその度、取材がストップして現場の雰囲気がガラリと変わるため、注意しなければならないなと思いました。
取材は、リラックスした雰囲気でするのがベストであり、アイスブレイクの重要さが身に染みました。
インタビュー記事の執筆はかんたんではないが面白い
インタビュー記事の執筆は、決して簡単なことではありません。
私は、取材やインタビュー記事の執筆を通して、インタビュイーから話を聞き出す難しさや面白さに気づけました。自分の書いた記事を誰かがワクワクしながら読んでくれるのを想像すると、やりがいを感じます。
今回は、私が実際にインタビュー記事を執筆している過程を書いてみました。少しでもインタビュー記事を書いてみたい方の参考になると幸いです。
この記事を書いたライター
山﨑あい
パートのかたわら、副業で記事を書く主婦ライター。働きすぎて体を壊し、ライターの道へ。現在は「取材・インタビューライター」にも挑戦中で、近い将来フリーランスになるのが目標。自分も読者もハッピーになれる記事を目指してがんばります!