初めの一歩は深夜のノリから
ライターになりたい!そう強く思ったのは、某化粧品会社のエピソードコンテストで、金賞をいただいた時からです。このコンテストは、自分自身とその化粧品との出会いや思い出をテーマにしており、金賞者のエピソードが漫画として形になり、企業の公式Instagramに掲載されるというもの。
そのエピソードの文章は パソコンではなく、手持ちのiPhoneSEで作成しました。私はそれまで、趣味でブログに文章を綴っていましたが、その記事もiPhoneで。おまけにブログを運営してはいたものの、自分に文章を書く才能があるとはまったく思っていませんでした。
それでも、コンテストでの受賞をきっかけ少しだけ自信がつき、「楽しいことを仕事にできるかも?」と、ふと考えるようになったのです。その勢いで、深夜に地域のニュース記事を書く業務委託の仕事に応募しました。それが、「号外ネット」との出会いでした。今考えれば、実力はなくても行動力だけはあるように感じます。
「号外ネット」での最初の仕事
初めての仕事は、新しくオープンするお店やイベント情報を取材してまとめる「号外ネット」での記事執筆。400文字〜1,000文字程度の短めの文章に、自分で撮影した写真を4枚、もしくはフリー画像を2枚貼り付けるという内容でした。取材許可が必要な場合は自分で交渉し、かなり自由なスタイルで進めることができました。
しかし、初めてのライター業務に不安もあり、これでいいのかと悩むことも多かったです。取材時の許可取りや取材時の質問内容などは特に悩みました。
初めて取材する際は戸惑いながらも、直接取材予定のお店へ。名刺などの準備がなかったのでiPhoneで「号外ネット」のWebサイトを見せながら取材許可を取りました。質問内容は、雑誌のインタビュー記事やニュース記事を読んで参考にしました。
そんな不安のある初仕事でしたが、編集者がしっかりと原稿を確認し、フィードバックをくださるので、初心者でも安心して取り組める環境でした。最初の3記事が完成するまではスタートラインに立つことができず、その間は、書いた原稿に対する修正やアドバイスを受けながら改善を重ねました。
編集者とはメッセージでのやり取りが主だったため、相手の表情が見えず、厳しく感じることもありましたが、今振り返ればそれが私にとっての基礎となり、成長につながったと思います。
ちなみに、初取材の際に名刺の必要性を感じ、すぐに作成。裏側にサイトの情報がわかるQRコードを添付し、よりサイトの説明をしやすくしました。
現在、取材の許可取りは、InstagramのDMですることが多いです。忙しいお店が取材先だったりすると「時間を選ばないので簡易的でいいね」と言っていただけます。反面、新規オープンのお店にInstagramのDMで許可取りをすると、なにかの営業と間違えられスルーされることも多いです。
また、取材の際の質問は、今ではその場で気になったことを聞くようにしています。そのほうが読者目線になり、読者からの反応も良いです。他のライターさんの質問内容は新しい発見がたくさんあるので、今でも取材記事を見つけるとつい読み込んでしまいます。
初仕事の報酬は低めでも、経験が重要
私の初めてのライター業務は、1か月間毎日記事を書いて、報酬はわずか15,000円。これが3か月間続き、1記事あたり400〜1,000文字程度の文章に加え、写真を4枚載せるという内容でしたので、単価としてはかなり低いものでした。
しかし、当時の私にとっては、まず「書いてみること」が大切であり、自分のスキルを試す機会として最適だったのです。その後は、記事のアクセス数に応じて単価が変わる報酬体系になり、Googleアドセンスの半分の収益が私の報酬となりました。
最初から報酬にこだわることも重要かもしれませんが、私はまずは実践を通じて成長したいという気持ちでこの仕事を続けました。報酬よりも実際に経験をし、失敗を重ねながら学ぶことでよりライターとして成長を感じることができました。
パソコンが苦手でもライターに!な結論として
結論として、パソコンが使えなくてもライターになれます。
冒頭で少し触れていますが、私はパソコンがとても苦手です。「ライターなのにパソコンが苦手ってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、私からするとパソコンより携帯で文字を打つほうが遥かに早く仕事ができるのです。
しかもiphoneは軽く、どこにでも持ち運びができます。さらに驚くことに、ライターの仕事はパソコンが必須というわけではありません。実際、初仕事である「号外ネット」の仕事もしばらくの間パソコンを使わず仕事をしていました。子どもが風邪を引いた時には病院の待合室で、帰省の際は新幹線で、海外旅行時には飛行機の中で。大きなパソコンを持ち歩かなくても軽量で、いつでも絶対に持っているiPhoneで仕事ができます。
現在も、移動中や外出先ではiPhoneを使って記事を書いています。大きなパソコンやかさばるカメラを持ち歩く必要がなくなり、いつでもどこでも仕事ができます。私はそんなライターの、ライフスタイルに合わせた働き方の多様性に魅力を感じています。
ですので、パソコンが苦手な方でもライターの仕事に挑戦することは十分に可能です。もちろんパソコンが使えることに越したことはないですよ!
パソコン苦手だった私の現在
なんと、あんなにパソコン嫌いだった私が、現在パソコンでWebデザインの仕事もしています。何がきっかけで苦手意識を克服できるかわからないですね。
ちなみに私は、ライター以外にデザインができたらクライアントが喜ぶかな?という自分なりの考えのもと、パソコンを使うようになりました。パソコンを使い始めた当時は、コピーアンドペーストができるだけで大盛り上がりでした。
ライティング業務としては、ヤフーニュースとの提携案件も担当するようになりました。「号外ネット」の記事を約30%リライトしてヤフーニュースに掲載するという内容で、ルールに従っていればそのまま掲載される仕組みです。
最近は、ヤフーニュースの勉強会にも参加させていただき、ライター仲間もできました。一見、ライターという仕事は孤独で地道な作業に思われがちですが、仲間との情報交換や交流も非常に大切であることを学びました。
ライターとしての道を歩み始めて1年、私はたくさんの経験を積み、今もなお成長を続けています。初心者の頃は不安や悩みが多かったのですが、フィードバックを得ながらスキルを磨き、今ではパソコンも少しずつ使いこなせるようになりました。これからも仲間との交流を大切にしながら、新しい挑戦を続けていきたいと思います。
この記事を書いたライター
hanabon
破天荒お酒大好きWebライター!アメリカの大学を卒業後、某ブランドの販売員として全国売り上げ1位に輝く。その後、関東から大阪へ移住する際には地図にダーツを投げて当たった場所に住むという破天荒な人です。読者を引き込む魅力的な記事を書...